表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新米城主、ノリと勢いで。  作者: 大紅三
第三章 信用
24/70

部屋へ

 少し歩くと、ゲオルグはテレーズの部屋の前に着いた。そこは少し気温の低い場所にあり、周りよりも薄暗い。三回扉を叩く。

「……誰です?」

「ゲオルグだ」

「入ってください」

 呼吸を整えてから扉を開ける。テレーズが椅子に腰掛けて紅茶を飲んでいた。

「ここに座ってもらえるかしら」

 彼女の正面にある椅子へと座る。部屋の内装はソフィーティアの様相と同等な程に豪華だった。違う点といえば、バラの良い香りが立ち込めている事である。いざ来てみるとさすがに緊張したので、ゲオルグは一度呼吸を整える。この場の空気に馴染むためだ。

 テレーズはゆっくりと紅茶を入れ、ゲオルグに差し出す。

「どうぞ」

 薦められたが、まともに物が喉を通るとも思えなかった。重圧で喉はカラカラに渇ききっていたが、手は伸びない。頭の切れる女だ。毒入りの可能性も、ゼロではない。

 テレーズが催促するような視線を送った。

「熱いのは、苦手?」

「そうじゃない……」

 ゲオルグは意を決して口を開く。

「はっきり言おう。俺は君が怖い。だから、早くどんな刑罰になるのかを知りたい」

「……」

 テレーズは飲みかけのカップを置いた。

「す、すみません……」

「えっ?」

「そんなつもりで呼んだのではないのです……」

「……どういう事だ? 俺を怒るために呼んだんじゃないのか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ