だらだらと語られる日常
「幸せですか?」と聞かれれば、「幸せです」と答えてまう。
でも。
「本当に本当に幸せで何の問題もありませんか?」と問われれば、答えに躊躇してしまう。
結婚と言うのはこんなにも窮屈な物なのか?
……少し語弊がある言葉でした。
確かに、平日仕事が休みの時の昼間は窮屈とは正反対で一人でのんびりできている。
好きなテレビを見て、好きな時に何か食べて好きな時に眠って。
正に極楽浄土と言っても過言では無い。
夕方には長女が帰ってくるからそれまでに夕飯の仕度をして、長女と二人で食べる。
一緒にお風呂に入り、同じ部屋の同じベッドで眠る。
高校生にもなった娘と同じ部屋のしかも同じベッドで眠るなんて自分が高校生の時には考えた事も無かった。
うちは、ほぼ母子家庭なので子供達とはとても仲がいい。
私の部屋で、私、息子、娘の三人で寝る生活を送っていたが、息子は小学五年生の時に一人で眠る事を選んで、部屋から出ていった。
娘もそのうち出て行くと思っていたが、中々出ていかない。
小学校を卒業しても、中学校を卒業しても、娘は今だに私と同じ部屋で眠っている。
お風呂にしたってそうだ、いい加減親となんて入りたく無いと思うのに、私がお風呂に入ってると必ず入ってくる。
息子が巣立った今。
娘との距離はよりいっそう近くなった気がして、困っている。
昔どこどこの国にの親娘が娘が大学生になっても同じベッドで眠っていると言うニュース番組を見た娘が、
「ママ、うちらはあの記録を抜かそう」
と訳の分からない対抗心を燃やしていたが、あれがまさか本気だったなんて信じたくなかった。
100歩譲って今はいいかもしれないが、娘が30歳になったら、とうに私は50歳を越えている。
娘が40歳になったら…。
いやいや、おばさん二人が同じベッドで眠るなどどう考えても可笑しいだろう。
…と、話が逸れてしまいましたが、幸せなのは、その時間までです。
夜11時に、主人が帰ってきます。
私と娘は彼が帰ってきた事に気付いていますが、彼の方を見ようともしません。
私は敢えて見ないのですが、娘はテレビや勉強に夢中で本当に気付いていないようです。
まるで幽霊のようです。
そんな幽霊のような主人は、真っ直ぐに自分の部屋の和室に向かい、バカ猫の面倒をし始めます。
そのまま主人は和室にしばらくいるので、私達二人はさっさと自分の部屋に行って眠ります。
まるで他人です。
夫婦は他人と言いますが、うちほどその言葉がぴったりの夫婦もなかなかいないのではないでしょうか?
ちなみに、私の携帯番号も主人は知りません。
ここまで読むと、おいおいいい加減早く離婚しろよと言われそうですが、離婚は中々できないのです。
私が離婚しない理由…。
それは…。
お金です。
糞みたいな理由なのでしょうか?
ですが、お金は大切です。
主人は私達のための生活費は毎月くれるのでそのお金で私達は暮らしていく事ができます。
お金貰ってる分際で、DVも無く、旦那を殺すとか離婚するとか何勝手な事言ってるんだよ!と怒られてしまいそうですが、私には多いに不満があるのです。
まずその不満を話させていただきます。




