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もうっ、あんたのために世界を救うんじゃないんだからね!
あれは俺がまだ小さかった頃
そう……まだ6歳だった時のことだ
当時の事で覚えていることは少ないが、全てのきっかけはあそこだったと思う
亡くなった親父の部屋をただぼうっと眺めているだけの俺は、ある時一冊の本を見つけた
何の価値もなさそうな無い本
ただそこにはたくさんのものが詰まっていた……
「なにこれ?」
僕は何の名前も書かれていない本を見つけた
よく死んだパパの部屋に行っては色々読んでもらっていたアルフは、見たことのない紫色の本を見つけた
「気になる」
僕はおずおずと本を開いた
この時長い苦悩が始まるとは知らないで……