モンスター解説 第4章
【アシュラベアー】 ランクA 保有可能魔力:1000000
三面六臂、即ち3つの顔と6本の腕を持つクマ型モンスター。4mを超える巨体を持ち、はぐれドラゴンくらいとならば互角以上の戦いをすることができる。Aランクのモンスターにしては珍しく、スキルを所持していないが、それでも十分に危険。6本の豪腕から繰り出される連撃は非常に強力であり、その鋭い爪は一撃で生物の命を奪い取っていく。非常に凶暴であり、食物連鎖の頂点に君臨する、【山林の王者】と呼ぶに相応しいモンスターである。因みに、内臓(特に胆嚢)は非常に貴重な薬の材料となる為、このモンスターの討伐依頼は余程のことが無い限り切れることがない。
【ミニスタードラゴン】 ランクB+ 保有可能魔力:不明
所持スキル【ファイアブレス】【炎属性無効】など
ドラゴン族の基本種族となるモンスター。大きくとも2mを超える事はなく、ドラゴンとしては非常に小さいが、それでもランク相応の強さを持つ。中でも特筆すべきは【炎属性無効】のスキルであり、この効果でどんなに高熱の炎の中でもダメージを受けずに動くことが可能。また、【ファイアブレス】の効果で吐き出す炎は、ウォーターボムなどの魔法で作り出される水球すら一瞬で蒸発させてしまう。見た目のせいで誤解されがちだが、このモンスター1体で上級冒険者パーティが全滅したという事例がある程の実力がある為、討伐は非常に困難を極める。
【メディックウルフ】 ランクD 保有可能魔力:50000
所持スキル【超回復】【回復霧】
【ウルフ×上級回復薬】で完成するアイテムレア進化種。心臓が残る限り、たとえ全身の骨を砕かれようとも即座に回復することを可能とする【超回復】のスキルと、モンスター、及び仲間の傷を回復させる霧を吐き出す【回復霧】のスキルを所持する。他のモンスターを戦闘不能にしても、このモンスターの出した霧を吸い込めば即座に戦線に復帰されてしまう為、非常に厄介。アイテムレア進化種の為、野生種は存在しない。ダンジョン内でごく稀に見つかるが、スキルの効果で討伐しにくい為、分かっていることは少ない。
【ポイズンウルフ】 ランクD 保有可能魔力:50000
所持スキル【毒物無効】【毒煙】
【ウルフ×モンスターに無効の毒薬】で完成するアイテムレア進化種。ビッガースネイク同様、あらゆる毒素を無効化する【毒物無効】のスキルと、溜め込んだ毒を含んだ煙を吐き出す【毒煙】のスキルを所持する。この毒はナイトスコーピオンの毒と同様に、モンスターには効果を及ぼさない。その為、ダンジョン内で出くわすと毒に注意しながら他のモンスターの攻撃に気を付ける、という非常に注意力が必要となる行動をしなければならないので精神が地味に削られる。アイテムレア進化種の為、野生種は存在しない。ダンジョン内でごく稀に見つかるが、スキルの効果で接近すら困難な為、分かっていることは少ない。
【イルネスウルフ】 ランクD 保有可能魔力:50000
所持スキル【病弾】
【ウルフ×モンスターに無効のウィルス】で完成するアイテムレア進化種。当たった相手にランダムで病の症状を与える弾を発射する【病弾】のスキルを所持する。このスキルで与えられる症状は、発熱、咳、嘔吐、腹痛、下痢、筋硬直、麻痺、血管梗塞など様々であり、このスキルを使用された場合は即撤退が推奨されている。アイテムレア進化種だが、モンスターに無効のウィルスを取り込んだ野生のウルフが進化することがある。他のアイテムレア進化種に比べると、分かっていることも多い。
【ハルキネーションウルフ】 ランクC 保有可能魔力:50000
所持スキル【幻覚音波】
【ウルフ×高級幻覚薬】で完成するアイテムレア進化種。幻覚を見せる超音波を放つ【幻覚音波】というスキルを所持し、この効果で対象にありとあらゆる幻覚を見せることが可能。強力な超音波で判断力を著しく衰えさせる【混乱】のバッドステータスを与えることもできる。また、脚力が非常に高く、ウルフの第一進化種の中ではファイアウルフに次いで二番目に速い。アイテムレア進化種の為、野生種は存在しない。ダンジョン内でもほとんど見つかる事は無く、分かっていることも非常に少ない。
【フライングウルフ】 ランクB- 保有可能魔力:80000
所持スキル【炎魔法】【フレイムブレス】
【ウルフ×レッドワイヴァーンの鱗】で完成するアイテムレア進化種。火魔法の上位互換スキルである【炎魔法】とファイアブレスの上位互換スキルである【フレイムブレス】を所持し、炎属性に適性を持つ魔術師数人と互角に戦える程の戦闘能力を有する。また、背中に生えた羽根で飛行が可能となった為、奇襲の能力が上昇した。更に、全身の毛をドラゴンの鱗のように硬化させることができるので、物理耐久力や各魔術耐性も非常に高くなっている。尚、このモンスターは新種の為、分かっていないことも多い。




