モンスター解説 第3章
【メタルモール】 ランクC 保有可能魔力:600000
所持スキル【下位種使役】【高速掘削】
キングモールの進化系モンスター。黒い体毛を持ち、キングモールの倍以上の速さで穴を掘ることが可能。名の通り毛を硬くすることができるので、防御力が非常に高く、魔力付与されていない武器では傷一つつかない。自らより下位の種族(ジャイアントモール、キングモール)を使役することができる。知能も高く、自らの巣に侵入した者を迷わせるような複雑な穴を掘る。また、物理攻撃力も高く、全身の毛を硬化させての突進は10tトラックの激突と同程度の威力を持つ。
【ジェネラルメタルモール】 ランクB+ 保有可能魔力:700000
所持スキル【土系使役】【高速掘削】【超嗅覚】
キングモールが0.5%の確率で進化する、レア進化種。経験値を特別大量に獲得したキングモールが進化する、銀色の体毛を持つメタルモール。野生種、ダンジョン棲息種、共にほとんど確認されていない。逆に言えば、このモンスターが1体でもいるダンジョンは難易度が急上昇する。人間とほぼ同程度の知能と感情を持ち、魔力の豊潤なダンジョンで育ったジェネラルメタルモールは念話すら可能とする。土系モンスター(ビッグワーム、ジャイアントモール、ソイルウルフなど)を使役することが可能。土系モンスターの中ではかなりの強者。また、鼻がとても利き、100km先の1滴の雨水の匂いすら感じ取ることが可能。
【アースウルフ】 ランクC- 保有可能魔力:500000
所持スキル【地魔法】
ソイルウルフの進化系モンスター。土魔法の上位互換魔法である【地魔法】のスキルを有し、地震や地割れを起こすなど、ソイルウルフより遥かに多彩な戦闘を可能としている。身体能力もソイルウルフの頃と比べると格段に上がっており、攻撃、防御共に熟せるモンスターである。
【フレイムウルフ】 ランクC 保有可能魔力:500000
所持スキル【炎魔法】
ファイアウルフの進化系モンスター。火魔法の上位互換魔法である【炎魔法】のスキルを有し、1000℃を超える温度の炎を吐き出せる。また、空気弾や炎弾を発射することも可能であるが、やはり特筆すべきは身体能力であり、垂直に500mジャンプすることができる。また、重力を無視していると言われる程の速さで走ることが可能であり、このモンスターの前では垂直の崖ですらただの地面と化す。
【アクアウルフ】 ランクC- 保有可能魔力:500000
所持スキル【氷魔法】
ウォーターウルフの進化系モンスター。水魔法の上位互換魔法である【氷魔法】のスキルを有し、氷柱、氷弾は勿論のことながら、-273.15℃、即ち絶対零度、0ケルビンに迫るほどの低温の空気をも作り出せる。このモンスターは念話を使用できることも多く、ダンジョンにいる種が念話を使用可能の場合、行動をダンジョンマスターに通達する為、通常以上に危険な存在となる。
【ビッガースネイク】 ランクD 保有可能魔力:200000
所持スキル【睥睨拘束】【毒物無効】
ジャイアントワームの進化系モンスター。ファイヴヘッド・アナコンダに匹敵する程の巨体を持つ者もいる。その巨体で進路を邪魔するものは全て薙ぎ倒す。にも関わらず棲息するのは穴の中や洞窟の中などの閉鎖的空間の中なので、討伐は非常に困難。また、鎌首を挙げて睨みつけることにより対峙した相手を怯ませ、筋硬直を起こさせる【睥睨拘束】というスキルを所持している。また、あらゆる毒素に対抗できる【毒物無効】のスキルで体内に入った毒を自らの身体に影響を及ぼさず蓄積し、自らの武器とすることが可能である為、立ち向かう時は各種毒素の解毒剤や血清、上級回復薬を大量に持っておくべきである。
【フレイムイーグル】 ランクC 保有可能魔力:1000000
所持スキル【視聴共有】【爆炎翼】
レッドイーグルの進化系モンスター。翼開長3mを超える巨大な猛禽類。飛行能力はレッドイーグル時より更に高くなっているが、最も特筆すべきは新たなスキル、【爆炎翼】。このスキルにより一定時間翼を炎に変えることが可能で、その翼から火炎弾を飛ばしたりすることも可能である。また、【視聴共有】で視界のみならず聞いた音をも主と共有できる。攻撃力と偵察力がとても高く、実用性が非常に高いが野生種はここ100年ほどで3件しか発見報告が上がっていない。その為、王族や貴族からの依頼で、ダンジョン内で生け捕りにしようとする冒険者が多い。
【ハンターシャドウ】 ランクC+ 保有可能魔力:444444
所持スキル【影潜】【影盾】【影剣】
イートシャドウ進化系モンスターのうちの1つ。近接戦闘の能力に特化している。影に潜って高速で移動すると、影で剣や盾を作って攻撃を仕掛ける。斬りつけられた傷からは闇の魔力が入り込み、徐々に体が蝕まれていく。その場合、浄化に長けた治癒術師に治癒魔術をかけて貰うか、そのハンターシャドウそのものを倒さなければ5時間で命を落とす。非常に執念深く、このモンスターに狙われた場合は覚悟を決めて戦うしかない。
【シノビシャドウ】 ランクC 保有可能魔力:444444
所持スキル【影潜】【影縛】【影手裏剣】
イートシャドウ進化系モンスターのうちの1つ。奇襲の能力に特化している。影に潜らなくとも高速で移動ができる上、【影縛】で動きを止めたり武器使用を封じたりもする。更に、【影手裏剣】のスキルで作り出される、鋭く尖った闇魔力の刃を飛ばして死角から攻撃してくる。その手裏剣は影でできているが故不定形なので、躱すことは極めて困難。更に単純な戦闘能力もなかなかのもので、手裏剣を短剣のように使用して戦ってくる。奇襲能力と戦闘能力、どちらを取っても非常に厄介なモンスターである。
【アサシンシャドウ】 ランクC- 保有可能魔力:444444
所持スキル【影潜】【影狙撃】【影突】
イートシャドウ進化系モンスターのうちの1つ。遠距離戦闘の能力に特化している。闇魔力のこもった弾丸を遠くから乱射する【影狙撃】のスキルと、影から半身のみを出して後ろから体を突き刺す【影突】のスキルを持ち、その行動は正しく暗殺者と呼ぶに相応しい。ランクC-とランクはやや低いが、ハンターシャドウやシノビシャドウよりも警戒しなければならない、イートシャドウ進化種の中で最も相手にしたくないモンスターである。
【ハイパースパイダー】 ランクD 保有可能魔力:350000
所持スキル【不可視網】【吸血】
ハンタースパイダーの進化系モンスター。凶暴性はあらゆる蟲系モンスターの中でも類を見ない。進化前から所持していた【不可視網】を受け継いでいる上、敵の血を吸うことによって自らの体力や抵抗力を回復させる【吸血】のスキルを新たに得ている。3mを超える巨体だが、それに似合わぬ俊敏な動きで襲いかかる。また、とても硬い体を持ち、何の魔術付与も加護も受けていないただの鉄の剣などでは斬ることはおろか、傷を付けることすら不可能。
【ナイトスコーピオン】 ランクD 保有可能魔力:200000
所持スキル【猛毒剣】【蹴散毒素】
ハイスコーピオンの進化系モンスター。サソリの下半身と人形の上半身を持つ、半人半蠍型モンスター。腕がハサミと剣のような形状となっており、体内から滲み出た猛毒がそこから滴っている。また、腕と尾のみならず足の先端からも毒が出ており、走り回ってその毒素を辺り一面にばら蒔く。なお、この毒はなぜかモンスターには効果を及ぼさない。その為、ダンジョン内で出くわすと毒を防ぎながら他のモンスターの攻撃に気を付ける、という非常に注意力が必要となる行動をしなければならないので精神が地味に削られる。特にこのモンスターとイートシャドウ系の奇襲特化型モンスターがいるダンジョンは、攻略がほぼ不可能と言われる。
【ブルースワロー】 ランクE 保有可能魔力:10000
ブルースパローの進化系モンスター。未だほとんど役に立たず、囮以外にほぼ使い道は無いが、進化すると一気に強力なモンスターになる。その為、ほとんど有り得ないのだが、野生種が発見された場合は即座に捕獲クエストが発注される。飛行能力はまあまああるがレッドスワローには劣り、口ばしや爪で急所を狙って攻撃をするが、やはりレッドスワローには劣る。育てば有用性が高まるが、育たなければ大して意味の無いモンスターであり、進化前のブルースパロー同様に鳥系モンスター専門のダンジョン以外ではあまり見かけない。
【ウォーターホーク】 ランクD 保有可能魔力:400000
所持スキル【過冷却翼】
ブルースワロー進化系モンスターのうちの1つ。翼開長2mの青い猛禽類。相対する属性であるにも関わらずフレイムイーグルと非常に相性が良く、この2種が共に行動している場合、B+ランクのモンスターでも避けて通る。翼を過冷却し、氷点下の温度に変える【過冷却翼】のスキルの効果で、炎すら凍らせることが可能で、近寄ると凍らされる危険性がある為、討伐がとても難しい。威嚇時にあげる奇声は1km先でも聞こえるほどの大音量であり、『悪魔の雄叫び』と呼ばれる。
【ウォーターホーンオウル】 ランクD 保有可能魔力:400000
所持スキル【氷突刺撃】
ブルースワロー進化系モンスターのうちの1つ。青い巨大ミミズク。普段は鈍重で遅いが、5秒程度ならばマッハ7での飛行を可能とする筋力を持ち、その時の突撃力は3階建ての木造家屋を倒壊させる程強力。また、頭部の角や足に生えたかぎ爪を鋭く尖った氷で覆い、突進時の速度を氷に移して飛ばし攻撃するスキル、【氷突刺撃】を所持する。いつ突進してくるか分からない上、夜目が利く為、暗い所では非常に危険である。野生種は洞窟を塒とし、普通は人間を襲ったりはしない。が、一度怒り出すと相手が例えドラゴンであろうと攻撃する。そして、怒っている場合は飛行速度が格段に上がっており、もはや目で追うことは不可能。復讐心も強い、恐怖のパワーファイターである。
【ウォータークジャク】 ランクD 保有可能魔力:400000
所持スキル【尖羽根】
ブルースワロー進化系モンスターのうちの1つ。飾り羽根を広げた姿は非常に美しく、見る者を魅了する。しかし、見た目にそぐわずその飾り羽根は非常に危険で、ウォータークジャクが飾り羽根を広げるのは求愛ではなく攻撃態勢に入ったことを意味している。ウォータークジャクが体を震わせると、先端が鋭く尖った飾り羽根がスキル【尖羽根】の効果で大量に飛んでくる。剣や刀、銃など特定の武器の扱いに熟練していなければ全てを弾くのは困難である。
【プレデターラビット】 ランクD 保有可能魔力:15000
所持スキル【強靭顎】
肉食の兎型モンスター。つぶらな瞳に白くてフワフワとした体毛と、可愛らしい外見をしているが、その姿とは裏腹に性格はとても凶暴且つ残忍。口の中にズラリと並ぶ鋭い牙はウルフの爪に匹敵する程の硬さで、何度でも生え変わる。跳躍力もファイアウルフに若干劣るものの充分に脅威的。また、噛む力を強化するスキル【強靭顎】で顎を強化すると、直径1mを超える大木の幹すら噛み砕くことが可能となる。大食漢で草食モンスターのみならず肉食モンスターとも戦い、時には共食いさえする、恐怖の捕食者である。但し、自らの攻撃が通用しない者には服従するので、飼いならすことは不可能ではない。




