モンスター解説 第5章
本日2話目です。
【キラーバット】 ランクE 保有可能魔力:1000
所持スキル【吸血】
蝙蝠族の吸血モンスター。個々の戦闘能力は低いが、集団で奇襲してくることが多く、一度噛みつくと、全身の血を吸い取るまで離さないと言われる。動きが素早く、超音波で相手との位置を正確に把握してくる為、暗闇での戦闘は苦戦を強いられる。また、スキル【吸血】の効果で血から魔力などを補充することができ、その補充魔力で保有魔力量を上限到達させて進化することもあるので、出会った場合は弓矢や銃など遠距離攻撃武器での討伐が推奨される。
【ラングフィッシュ】 ランクF 保有可能魔力:20000
所持スキル【肺呼吸】
肺呼吸ができる魚系モンスター。鰓と肺、2つの部位で呼吸ができる為、泥の中などでも生きていける。陸上に上がっても、動きは制限されるが生き延びることは可能。戦闘能力は魚系モンスターの中でも特に低いが、その分生命力と回復力が高い。あまり動かずに魔力を溜め込み続け、進化の時を待つ、辛抱強いモンスターである。
【ゴースト】 ランクF 保有可能魔力:5000
霊族の基本種族となるモンスター。体が青白く、透けている。知能が低く、攻撃力も低い。スライムより少し強い程度の雑魚モンスター。死霊系専門のダンジョン以外ではあまり見かけることはない。レア進化した場合はそれなりに使えるのだが、通常進化では然程能力が変わらないので、レア進化しなければ大して意味がないモンスターとして有名である。
【ハイゴースト】 ランクE 保有可能魔力:30000
所持スキル【透明化】
ゴーストの進化系モンスター。自らの身体を透明にし、視覚での認識を不可能とする【透明化】というスキルを所持しているが、瘴気を吸収すると体が黒く染まる為、見つけるのは容易。ゴーストと同様に、知能も攻撃力も低い為、スキルにさえ気を付けておけばそれ程警戒するべきモンスターではない。
【エリートゴースト】 ランクD 保有可能魔力:400000
所持スキル【成長促進】【瘴気変換】
ゴーストが0.04%の確率で進化するレア進化種。人語を理解し、発する程の知能を持つ。単純な戦闘能力もそれなりに高く、複数の魔術を使用することが可能な為、【霊族第一進化種において最も警戒すべきモンスター】と言われる。非実体のモンスターだが、一時的に実体化することも可能であり、接近戦では苦戦を強いられることもある。その為、遠距離から回避不可能の大火力範囲魔術で討伐することが推奨されている。
【グール】 ランクD 保有可能魔力:44000
所持スキル【生前引】
人間の腐乱死体がモンスター化したもの。生前の記憶や能力をそのまま自らのものとする【生前引】というスキルを所持している為、有能であった者がグール化した場合、非常に討伐が難しくなる。このモンスターは自らより上位の死霊系モンスターに従う性質を持っており、自然に動き出すことはまず有り得ない。つまり、このモンスターがいる場合は、その近くにより上位の死霊系モンスターがいる可能性が高い。仲間の体液に引き寄せられる習性も持っているので、炎で体液もろとも焼き尽くすのが最も安全且つ確実な討伐法である。
【ゾンビ】 ランクD 保有可能魔力:50000
所持スキル【腐液】
不死族呪系に分類される人間の腐乱死体のような姿のモンスター。簡単に言ってしまえば呪術によって操られているただの死体だが、スキルの効果で無尽蔵に発射することが可能な【腐液】と呼ばれる液体は、金属を溶かし、肉を腐らせ、骨を劣化させるという非常に厄介な性質を持つ。意思を持たず、自らを呪術で操る者の指示に従って行動する為、自然発生は有り得ない。尚、死者を操る魔法は国際的に【禁呪】に指定されており、ギルドに登録しているSランク越えの死霊使いが護身の為に使う場合を除き、使用が禁止されている。
【スケルトン】 ランクC 保有可能魔力:80000
所持スキル【骨術】
不死族死霊系に分類される骸骨のような風貌のモンスター。知能は低いが単純な攻撃力のみで考えればエリートゴーストの上をいく。骨を自由自在に使いこなす【骨術】というスキルを有し、その効果で一級剣士などと互角に渡り合うこともある。また、体内に核を持つタイプのアンデッドであり、その核を剥ぎ取られなければ何度でも復活するという厄介な特性を持つ。常に3~5体の集団で行動しており、戦うべき相手を見つけた場合は地の果てまで追いかけ続ける為、見つけたが最後、撃破必須のモンスターとされている。
【トラップシャドウ】 ランクC- 保有可能魔力:444444
所持スキル【影潜】【影罠】【影踏】
イートシャドウ進化系モンスターのうちの1つ。隠遁の能力に特化している。影を自由自在に操って罠を作成することが可能。その罠は冒険者が踏み込みやすい場所に仕掛けられており、非常に気付きにくい。異様に動きが素早く、戦闘能力はそれ程高くないが討伐は難しい。生物が罠にかかった場合は即座に気付き、仕留める為に全力を尽くす。また、スキル【影踏】で影を踏み、相手の動きを封じることもできる。他のイートシャドウ系モンスターの奇襲の成功率が上がるように地道な活動をし続ける、自己犠牲心の高いモンスターである。
【タカラバ・コゥ】 ランクF 保有可能魔力:5000
所持スキル【擬態】
ダンジョンに設置した宝箱に瘴気が憑き、生体と化したモンスター。開けられた後の空箱しかこのモンスターにはならない。自らの身体を無生物に似せる【擬態】のスキルの効果で自らの姿を宝箱に似せている。自らを開けた者に対して見境なく噛みつき、噛みちぎるか命が尽きるまで決して離さない。移動はできないが、執念深い為あまり出会いたくないモンスターである。
【ゲートキーパー】 ランクB 保有可能魔力:300000
所持スキル【槍術】【闇魔法】など
漆黒の骸骨のような風貌のモンスター。見た目は黒いスケルトンだが、戦闘力は桁違いである。【槍術】スキルの効果であらゆる槍術武技を使用でき、【神速めった刺し】や【全力突き】、突撃から【心臓を狙う】の連結攻撃など、人間の槍使い以上に槍での戦闘の仕方を熟知している。知能も高く、闇属性魔法やスキルの封印なども行ってくる為、相当の自信がある者と自殺志願者以外は見かけたら逃げるべきである。
【ダークネスグリフォン】 ランクS 保有可能魔力:不明
所持スキル【命刈一撃】【全身硬化】など
邪素の影響を受け、凶暴化したグリフォン。邪属性や闇属性が無効になっていることが多いが、邪念に動かされて暴走している為、普通のグリフォンと比べると少々弱体化している。しかしそれであってもランクS、即ち最強に近いランクに位置するので、油断はできない。大量にスキルを所持しているが、中でも特筆すべきスキルは【命刈一撃】。非常に強力で、このスキル使用中に少しでも傷を負えば、必ず1分以内に死に至る。通常の物理攻撃力、魔術防御力も非常に高い為、討伐はほぼ不可能である。
【グリフォン】 ランクS+ 保有可能魔力:不明
所持スキル【部分硬化】【聖属性無効】など
幻獣族神獣系に分類される宝物守護の神獣。フォルムは羽の生えたホワイトライオンだが、その姿を見た者は一種の神々しさを感じる。古代遺跡の宝物庫などで稀に見つかるが、個体数が非常に少ない。ある国の騎士団一個中隊をあっという間に食い散らかしたこともある強力なモンスター。睨むだけで相手を威圧し、人間に従うことはまず有り得ない。人語を操るほどの知能と気高き精神を持つ、神秘性の高いモンスターである。
【リビングメイル】 ランクE 保有可能魔力:10000
防具に瘴気が憑き、生体と化したモンスター。革鎧でも金属鎧でもゴルジェでもガントレットでも、瘴気によって生体と化せばリビングメイルと呼ばれる。もとが防具である為非常に防御力が高く、撃破は困難を極める。粉砕しない限り何度でも復活するという厄介な特性もあるので、高威力の武技や魔法を使えないならば戦おうとしない方が良い。
【ソードブレイカー】 ランクE 保有可能魔力:10000
武器に瘴気が憑き、生体と化したモンスター。剣でも刀でもナイフでもワンドでもメイスでも、瘴気によって生体と化せばソードブレイカーと呼ばれる。もとが武器であるため非常に攻撃力が高く、撃破は困難を極める。近距離戦ではほぼ勝ち目がない為、魔術が使えない場合は戦おうとしない方が良い。
【メイルソルジャー】 ランクD 保有可能魔力:100000
所持スキル【剣術】
革鎧タイプのリビングメイルと剣タイプのソードブレイカーが合体したモンスター。保有魔力量が上限到達した方を本体として行動している。スキル【剣術】の効果であらゆる剣術武技を使用できるが、元ソードブレイカーの方が本体の場合、武技を使用してくる確率は低い。リビングメイルとソードブレイカー両方の性質を併せ持っている為、撃破は困難。
【メイルガーダー】 ランクC- 保有可能魔力:100000
所持スキル【盾術】
金属鎧タイプのリビングメイルと盾タイプのリビングメイル、ソードブレイカーが合体したモンスター。メイルソルジャー同様、保有魔力量が上限到達した方を本体として行動している。スキル【盾術】の効果であらゆる盾術武技を使用でき、防御系の【鉄壁】、攻撃系の【シールドバッシュ】などを巧みに使い分けてくる為、戦闘時には非常に注意が必要。瘴気系撃破困難モンスターの筆頭に上がるモンスターである。
【ムクロノハオウ】 ランクA- 保有可能魔力:4444444
所持スキル【刀術】【呪魔法】【刀剣抵抗】など
不死族の中でも最高クラスの戦闘能力を持つ、鎧をつけた骸骨のような風貌のモンスター。スケルトンの進化系とも、リビングメイルを身に付けたスケルトンとも言われているが、その正体は明らかになっていない。スキル【刀術】の効果でありとあらゆる刀術武技を使える上、【刀剣抵抗】の効果で刃を持つ武器の攻撃を受けた際、ダメージを軽減することができる。身のこなしも素早く、一時的にならマッハを越えた速度で移動ができる。このモンスターは命ある者を見つけた場合、殺すまで追い続けるという非常に厄介な特性を持っている為、【不死族において最も出会いたくないモンスター】と言われる。




