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ダンジョンマスター with 妖精 ~ひたすら型破り~  作者: 紅蓮グレン
第5章:マスターと依頼

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78.ダンジョンコアとレベルアップ

『こちらがこの死霊のダンジョンの最深部、コアボックスでございます。』


 ムラマサがそう言って指し示す物、それは漆黒の宝箱だった。


「コントロールルームは無いのか?」


 俺がこう聞くと、ムラマサは首を傾げた。


『コントロールルーム? それは一体何でしょうか?』

「知らないのか? ダンジョンマスターがいるダンジョンにはコントロールルームというものがあって、そこでマスターはモンスターを召喚したりしていると聞いたことがあるんだ。ここだってお前がダンジョンマスターだったから、てっきりあると思っていたんだが……」

『そんなものは存在しておりません。先程も申し上げましたが、ここは自然発生型ダンジョン。そして拙者は1からダンジョンを作り上げたダンジョンマスターとは違い、完成後にマスターになりました。故に、コントロールルームはなかった、と思われます。』

「ああ、そういうことか。まあ、それは兎も角、あのボックスの中にダンジョンコアがあるのか?」

『はい。このダンジョンのダンジョンコア属性は瘴気系。それなりに希少な属性です。』

「そうか。あ、ところで……」


 そう言って俺はユリアを見る。


「何ですか、リチャードさん?」

「コアはどっちの物にしますか? 売って山分けでもいいですけど。」

「じゃあリチャードさんの物にしてください。私よりリチャードさんが入手した方がコアも嬉しいと思います。」

「ありがとうございます。じゃあ遠慮なく。」


 俺はそう言うと、漆黒の宝箱を開けた。中には紫色のダンジョンコアが入っている。気分の高揚を抑えつつそれを手に取ると、脳内で機械的な声が一斉に話し出した。


【死霊のダンジョンを完全攻略しました。】

【ダンジョンマスターがダンジョンを攻略しました。非表示スキル、並びに隠蔽スキルを解放します。】

【ダンジョンマスターがダンジョンを完全攻略しました。称号【ダンジョンを攻略せし者】を入手します。】

【死霊のダンジョンのダンジョンモンスターを完全殲滅しました。全てのスキルをレベルアップします。】


 新スキルと新称号、それにレベルアップボーナスか。俺は既に人間を辞めてるのかもしれない。そう思いつつ、俺はスキルの詳細を確認した。非表示スキルはムラマサが言っていた通りスキルレベルに応じた数の職業、ステータス値、スキル、称号を隠すことができ、隠蔽スキルはこちらのスキルレベル以下の鑑定眼スキルを妨害できるらしい。


「リチャードさん、これで完全攻略完了ですか?」

「そうみたいです。スキルと称号を獲得しましたし。ユリアさんも増えてるかもしれません。見ましょうか?」

「お願いします!」

「じゃあ、鑑定します。」


 俺はそう言って鑑定を発動。そして、その結果に驚愕した。


ユリア・エステル・ローレライ

種族:人間

職業:探索者シーカー

レベル:167

スキル:剣術(Lv10)

    短剣術(Lv7)

    投擲(Lv5)

    幸運(Lv11)

    疾走(Lv5)

    壁走(Lv2)

    隠蔽(Lv1)

    非表示(Lv1)

    罠解除(Lv18)

    調理(Lv18)

    炎属性魔法(上級)

    氷属性魔法(上級)

    聖属性魔法(上級)

    光属性魔法(中級)

    風属性魔法(中級)

    全属性魔法(初級)

    無詠唱

    聖耐性

    邪耐性

    恐怖耐性

称号:一級探索者(索敵能力上昇)

   スキル収集家見習い(スキル獲得率小上昇)

   マップメイカー(一度通った道で迷わなくなる)

   北極星の加護(方角を見失わない)

   トラップブレイカー(罠解除成功率中上昇)

   称号収集家見習い(称号獲得率小上昇)

   恋する乙女(恋愛成就率中上昇)

   神獣との契約者(戦闘勝率大上昇)

   ダンジョンを攻略せし者(ダンジョン攻略成功率小上昇)

状態:正常

体力:23000

魔力:10000

筋力:2700

耐久:2100

俊敏:10000

抵抗:4580


「ゆ、ユリアさん、Lvが100も上昇してます……」

「え? っていうことは、今の私のLvは……167ですか?」

「ええ、そうです。でもなんでこんなに……」


 俺がこう言うと、ムラマサが答えた。


『貴公はご存知ないのですか? ダンジョンは完全攻略成功時にそのダンジョンの深さと同じだけLvが上がるということを。』

「……つまり、ここは深さ100まであったから、Lvが100上昇したってことか?」

『然様でございます。そして、それは貴公とて例外ではございません。』


 そう言われたので、俺は自分のステータスを確認。すると、確かにLvが100上昇していた。


「確かに100上がってる……ダンジョンって凄いな。」


 俺はそう言いながら非表示スキルを使用して職業欄のダンジョンマスター、ステータス欄の魔力値、スキル欄の全属性魔法(上級)、称号欄の龍を討伐せし者を隠した。


「よし、これでひとまず安心。」


 俺がこう呟いた時、地面が……いや、ダンジョンが揺れた。


『ま、まずい! 貴公、崩壊が始まりましたぞ!』

「もうか……仕方ない。」


 俺はそう言うと、ヒールフレイムの杖を掲げると、


「我が身に宿りし魔力よ! 旋風となりて天を穿て! 【ソーラーテンペスト】!」


 と呪文を唱えた。すると俺の杖から竜巻が飛び出し、それがどんどん縦に長くなっていく。ダンジョンの天井をぶち抜いて、ただひたすら縦に長く。


「ローディアス、ムラマサ、戻ってくれ。」


 俺がこう言うと、彼らは首肯し、空気に溶けるようにして消えていった。


「ティリ、許してくれ! 命の為だ!」


 俺は今度はそう叫ぶ。そしてユリアをお姫様抱っこのように抱き上げると、


「【サークルバリア・モード・パーフェクト】!」


 と呪文を唱えた。そして、光のバリアで俺とユリアを包み込むと、


「うおおおおおおお!」


 高く伸びあがっている竜巻の中に飛び込んだ。


「えっ? キャアアアアアア!」


 あっという間に舞い上がる俺とユリア。しかしバリアのおかげで俺たちにダメージは全く無い。


「落ち着いてください、ユリアさん。俺があなたを守りますから。」


 俺はこう言うと、ユリアをしっかりと抱えた。そして、5秒後。俺たちは無事に鮮血のように赤い砂の上に到着。脱出に成功したのだ。


「ふう、危なかった。」


 俺はそう言いながら【死霊のダンジョン】の入り口を見る。そこは、もう大部分が砂に埋もれていた。こうしている間にも隙間はどんどん小さくなっていく。そして、完全に埋まってしまった。魔力探知をしてみたが、もうこの砂漠の下に空洞は存在しなかった。生体反応も無い。


「これがダンジョンの崩壊か……こうなるのは嫌だな……」


 俺はこう呟いてから、ヤバいと思った。友好獣のダンジョンうちのことを言っていると感付かれたかもしれないと思ったからだ。しかしユリアは、


「リチャードさんでも嫌だって思うことあるんですね。」


 と言っただけだった。バレてなかった、と俺は安堵の息を吐き、


「まあ、一種の滅亡ですからね。滅亡は誰でも嫌なんじゃないでしょうか?」


 と答えると、異次元倉庫からドーイバイクを引っ張り出す。そして、


「ユリアさん、帰りましょう。」


 と言ってユリアを後部座席に乗せると、運転席に座るのだった。

【ダンジョンステータス】

ダンジョン名:友好獣のダンジョン

深さ:150

階層数:15

モンスター数:401

    内訳:ジャイアントモール   10体

       キングモール      10体

       メタルモール      29体

       ジェネラルメタルモール  1体

       ウルフ         55体

       ソイルウルフ      15体

       ファイアウルフ     13体

       ウォーターウルフ    12体

       メディックウルフ     1体

       ポイズンウルフ      1体

       イルネスウルフ      1体

       ハルキネーションウルフ  1体

       フライングウルフ     1体

       アースウルフ      20体

       フレイムウルフ     20体

       アクアウルフ      20体

       プレデターラビット    2体

       アシュラベアー      1体

       キラーバット      10体

       ビッグワーム      25体

       ジャイアントワーム   25体

       ビッガースネイク    30体

       レッドスワロー     12体

       フレイムイーグル     5体

       イートシャドウ     10体

       ハンターシャドウ     1体

       シノビシャドウ      2体

       アサシンシャドウ     2体

       ハイパースパイダー    5体

       ナイトスコーピオン    5体

       ブルースパロー     25体

       ブルースワロー     10体

       ウォーターホーク     1体

       ウォーターホーンオウル  2体

       ウォータークジャク    3体

       ラングフィッシュ    10体


友好条約締結者

リック・トルディ・フェイン(農業都市アサンドル領主)

レオナルド・モンテュ・フォーカス(工業都市ヤスパース領主)


住人

リチャード・ルドルフ・イクスティンク(人間、ダンジョンマスター)

ティリウレス・ウェルタリア・フィリカルト(妖精)

ルキナス・クロムウェル・モンテリュー(人間、魔術師)

ルーア・シェル・アリネ(獣人、軽戦士)

キャトル・エレイン・フィラー(吸血鬼、従業員)

セントグリフ・クレイティブ・カール(幽霊)



【リチャードのステータス】

リチャード・ルドルフ・イクスティンク

種族:人間

職業:ダンジョンマスター、魔術師

レベル:99→199

スキル:鑑定眼(Lv5→Lv6)

    剣術(Lv6→Lv7)

    鎌術(Lv5→Lv6)

    槍術(Lv14→Lv15)

    杖術(Lv17→Lv18)

    体術(Lv4→Lv5)

    狙撃(Lv3→Lv4)

    話術(Lv1→Lv2)

    幸運(Lv5→Lv6)

    疾走(Lv6→Lv7)

    壁走(Lv6→Lv7)

    隠蔽(Lv2)

    非表示(Lv2)

    罠解除(Lv3→Lv4)

    武器造形(Lv2→Lv3)

    全属性魔法(上級)

    念話

    降霊

    影潜

    無詠唱

    炎耐性

    毒耐性

    呪耐性

    聖耐性

    邪属性無効

    地属性無効

    闇属性無効

    炎属性無効

技能:炎剣(魔法剣)

   炎槍(槍)

称号:妖精の寵愛(全魔術の威力上昇)

   大魔術師(適性ある魔術の威力大上昇)

   スキル収集家見習い(スキル獲得率小上昇)

   龍を討伐せし者(物理耐久力、回復力大上昇)

   破壊神の破砕腕(物理攻撃力大上昇)

   称号収集家見習い(称号獲得率小上昇)

   氷炎の支配者(氷、炎属性の攻撃力大上昇)

   霊の天敵(霊族モンスターへの攻撃力小上昇)

   瘴気喰らう者(瘴気系の悪影響中減少)

   気高き守護者(防御魔術の威力小上昇)

   称号収集家助手(称号獲得率中上昇)

   ウェポンメイカー(武器造形成功率中上昇)

   影の支配者(闇属性魔術の威力中上昇)

   嵐神の加護(風、嵐属性の威力大上昇)

   強奪者の素質(倒した相手のスキル、称号奪取率小上昇)

   邪を祓いし者(浄化属性魔術の威力中上昇)

   神獣との契約者(戦闘勝率大上昇)

   スキル収集家助手(スキル獲得率中上昇)

   栄誉の強奪者(倒した相手のスキル、称号奪取率中上昇)

   トラップブレイカー(罠解除成功率中上昇)

   称号収集家(称号レア変化率小上昇)

   魅惑の微笑み(異性の魅了率小上昇)

   主の上に立つ者(配下の命令遵守率中上昇)

   ダンジョンを攻略せし者(ダンジョン攻略成功率小上昇)


所持武器:アイアンナイフ(ノーマル、鉄製のナイフ)

     ウィンドナックル(レア、風属性物理攻撃可能)

     ヒールフレイムの杖(レア、炎属性魔術と治癒属性魔術の威力上昇)

     ソウル・ウォーサイズ(SSRダブルスーパーレア、死霊系に特効)

     ドラゴンスレイヤー(SSRダブルスーパーレア、全属性対応)

     神秘の破砕銃(URウルトラレア、神秘の聖銃の上級武器)

     烈火の神槍(LRレジェンドレア、黒迅の魔槍の炎属性特化上級武器)

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