マジックツールだかと機械式
この国の解説が本題に。この話で出てくる扇風機は、江戸東京博物館で、動画を見たことがあるから書いたが、普及はしていなかったと重います
途中からケンタウルスの戦士達が合流し、護衛に付いた。馬車とケンタウルスが並走とか、本当にファンタジーだな、と思いながら外を見る。外は地平線が見えるほどのただっぴろい大草原であった。日本では、水平線は見たことがあるが、地平線を見たのはこちらに来てからが初めてだ。オラ、とてもワクワクすっぞ!!まあ、俺は威厳を出すためだか何だかで馬車から暫くは出られないけど。
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でっかい屋敷に着いて、やっと馬車を降りる。その時に、従者に、一人称を『我』か『余』にした方が良いと言われた。我は中二病っぽいから、余にしようと思う。でも、余ってさ、偉ぶって居るように思わない?でも、俺が、この国のトップ何だよなあ。良いだろう、やってやろうじゃないか。
豪奢なシャンデリアのある応接間に通されて、そこで家主の族長である、パウル・フォン・ハルトマン男爵を待つ事になった。シャンデリアが落ちたら死ぬな、とか、考えてなんか無いんだからね!?
俺の…いや、余の後ろには、1台の扇風機があり、生暖かい風を生み出していた。この扇風機は、錘が落ちる力を脱進装置を通して一定の速さにするとともに、その脱進装置のテンプに団扇ぶっ刺してやることで扇ぐという、原始的っちゃア原始的な、江戸時代的な機械である。この国において、魔石が極端に不足していることは軽く説明したと思う。この扇風機はその副産物というか、代用品であり、他の国では魔石の表面に回路を刻み、一定の機能を持たせるのであるが、この国においてそれらは非常に高価で、余が使っている、というか使わされている宮殿や、上級貴族、大富豪以外では手に入れることが困難であるために、こういった歯車組んで重錘やゼンマイ、時には非常に小さな魔石を動力とした機械がこの国では生産されている。それを作っているのは主に人間であり、300年前の戦争の虜囚であった人間が市民権を得る理由ともなった物品である。なお、魔石に回路を組んだものはマジックツールと呼ばれており、他は機械式と云われるものだ。この国の主要輸出品(密輸)である。この国が魔の国だか魔王領だかと呼ばれて、他国とは一切の国交がないからね、密輸になるのも仕方ないね。魔石の密輸は上手くいってないけども。どこの国でもアレは専売事業だからね。くたばれJT(無関係)。
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待つことおよそ一時間。やっとハルトマン男爵が出てきた。上半身は半袖の襟つきシャツ?であり、下半身は、まあ、剥き出しだわな、馬だもの。椅子も無いのはそれが理由か。余だけが椅子に座っているとか、さっきまで違和感があったが、然るべき理由があるのだから、いいや。さて、一体どんな人物だろうか、この男爵は。
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2018.4.14
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