戦の仕方
さて、ドワーフの居住地に着いたのだが、最初は文句ばかり聞かされた。この国では初頭教育は義務づけられているが、それがめんどいとか、先代の帝国指導者のやらかした事に関する事とか。先代の事なぞ知るか。三百年前にくたばったらしいし、どうやら体長二町歩二十六間の暴竜であったとか風聞でしか俺は知らん。その後はあれである、技術的な会話で異様に盛り上がった。移動機関ならば蒸気機関車、蒸気自動車、汽船。兵器は手動槓桿小銃、ガス圧利用式機関銃、擲弾、擲弾筒、曲射歩兵砲、歩兵用の軽砲、野砲、野戦重砲、重砲、装甲戦闘車両類。俺が簡単な概念やスケッチを書くと、彼等はそれを図面にしたり、なんだりして見せた。現状暫くは幕末レベルの兵器になるが、数年内には第一次大戦の水準になると推測できた。
そのうち彼等のなかの一人が疑問を寄越した。
「 あなたは一体どんな戦争を望んで居るんだ、こんな兵器を考えて」
と。俺はただひとつの正解を知っている。戦争の発展の終着点を。人間が石を投げて攻撃をすることをしはじめて以来からの終着点を。
「名誉も栄光も要らぬ、互いが爆裂を避け地面に掘った穴底にうずくまり、そしてまたその砲の弾幕に援護されつつ敵陣を兵の数で蹂躙する大戦争を、一心不乱の大闘争を!勇者だ神鉄の剣だなどもう旧い!!」
曲射歩兵砲とは、迫撃砲の歩兵管轄バージョンの
感想(この際乾燥でもいいから)下さい
2018.4.14
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反動中共粉砕、民主化‼不忘六四天安門同志‼習近平黄熊殴殺‼