辺りは平原
2018.4.14
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反動中共粉砕、民主化‼不忘六四天安門同志‼習近平黄熊殴殺‼
気がつけば平原に転がっていた。さて、改造されたとか言うこの体がどうなっているのか、定かではない。
肉体と精神の解離は解消されてないようで、そこは残念だ。他になにか変わっているかと言えばそうでなし。さて、とりあえずどうしようか。
行き交う馬車に、なんとかのせてもらった。身分を証明できるものがないことが理由で城市の門番に止められたときに、馬車の主がなにか門番に囁くと、何事もなかったように通してもらえたところで怪しいと思う間もなくなんだか小綺麗な建物に着いた。
なにかなんともわからぬうちに押し込められたこの建物は、よく異世界ものの定番とされる、冒険者ギルドだった。
「同志山林観護総監、異国における『冒険者』とやらに関して、報告したまえ。」
「了解いたしました、閣下。そもそもギルドとは信頼によって成り立ちます。よってその幹部は世襲であります。」
「世襲かね。それはどれだけ続いておるのかね?」
「我が帝国の公文書に基づけば最低でも千三百有余年は。」
「長いね。さて、幹部は、ということは他は。」
「使い捨てですな。上がれて受付で上前を跳ねるくらいですな。」
「ふむ。それで?」
「そしてまたそのギルドとやらに人材を売り付ける輩も多いですな。なにしろ高く売れるようで。」
「ほう。」
「その職掌は帝国の山林観護官に近いものと考えていただいて構いません。」
「詳細は余は知らんぞ。説明せよ。」
「要は、独占的に山林や地下迷宮の産物を売買するということですな。それを我が帝国は内務省山林局が、他国では『冒険者ギルド』が為しているのであります。」
「しかし、不可思議だ。なにゆえに冒険者ギルドは国家間を越え得るのかね?そして反対に、なぜ我が帝国には入り込めないで居るのかね?」
「閣下、地下迷宮の財物はすなわち武器になりますよ。それで武装した連中は、抑えられない。」
「つまりは武力の独占かね?」
「そうです。そして、冒険者の下っ端は要するに、その武器を拾わせる走狗です。いくらいても足りないし、いくら死んだところで痛くも痒くもない。叩くならば本体を、幹部を討つしかありません。」
「そうか。」
「そして、我が帝国に入り込めないでいる理由は、正直わかりません。帝国内務省山林局が強いとも言えますでしょうか。」
「同志、それは自慢かね?宜しい。おのれの職掌に自信を持つことはよいことだ。勲章を約束しよう。」
「光栄であります、閣下。」




