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最強平凡B級冒険者ヤドルのフィーラル王国魔物事典  作者: 滝川 海老郎


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9 B オーガ

 戦闘狂の鬼、それが「オーガ」だ。


 人型で赤黒い肌、髪の毛もあり、おでこか側頭部に角が生えている。

 知能が高く、魔族などと同様に人語を話す。

 成人では背丈が2メトルぐらいと高く、筋肉質のマッチョでもある。

 オークは太っているが、オーガは筋肉があるだけで太っているわけではない。


 刀などの金属製の刀剣類の武器を多く装備する。

 鎧なども着ており、一流の戦闘民族だ。

 多くのオーガが剣士であり、魔法使いは非常に少ないかまずいないと思われる。

 魔法適性がまったくないわけではなく、身体強化などの魔法スキルを使用する。

 瞬間的な抜刀技、強力な剣技など、剣技スキルを使用することもある。


 亜人に分類する場合もあり男女がある。

 見た目の男女差はそれほどないが、女性は胸があるので判別はしやすい。

 魔王軍では武将クラスとして扱われ、非常に強いとされる。


 死体は死体として処理される。

 角などを持ち帰ることはあるが、利用されるケースはそれほどない。


 亜人種は食べたりしないので、味については不明である。

 悪魔を食べようとしないようにオーガも食べようという発想自体がない。


 筆者はオーガを目撃したのは、望遠でたったの2回であるので、細部については詳しい情報を得られなかった。


 オーガをテイムしたり奴隷にしたという話は、聞いたことがないが、文献にはいくつか登場するようだ。

 オーガを従えれば、かなりの強力な前衛として活躍してくれると期待できる。

 モンスターは敵であれば脅威であるが、味方であれば心強い存在にもなる。


 亜人扱いもされるとは書いたが、魔王軍の幹部クラスの存在でもあり、人類のテリトリーでは数がそもそも少ないため、社会的にどういう立ち位置と見なされるかは未知数な部分も多い。



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