72 SSS エンシェント・ドラゴン
人語を解するという伝説それが「エンシェント・ドラゴン」だ。
容姿は普通のドラゴンに似ているが、明らかに大きい。
国内ではめったに見ることができないが、北のハーリクリルト山脈に生息しているとされる。
知能が高いので、あまり争いを好まず、むしろドラゴンより安全だが、怒らせた場合はその限りではない。
北のハーリクリルト山脈にいるのは「青の竜バーリエイ」という巨竜で、太古の昔からいるとされる。
エンシェント・ドラゴンには神話にある通りだ。
まず、始祖のドラゴンがいた。
その竜は、火、水、土、風の四属性の竜を作り、そして追加として雷と氷の竜を作ったという。
青の竜バーリエイはここでいう水のドラゴンであり、始祖六竜の一頭だということだ。
他のエンシェント・ドラゴンは世界各地に散らばって住んでいるという。
財宝を集めるのが好きで、巣の奥にはあまたの宝石が眠っているという。
冒険者が挑んできたときには、正面から戦い、すべてに勝利してきた。
もちろんしつこい冒険者が死亡することもあったようだ。
高い知能がある代わりに、年中暇を持て余しており、余興には興味がある。
戦いもまた一興、というがバーリエイの主張だ。
冒険者ギルドでも存在を確認している。
討伐してはならないとはなっていないが、そもそも倒せる冒険者はいないだろう。
「バーリエイの小手先三寸」という定型句もある。
その通り、挑んだ冒険者はバーリエイの手先が少しかすめるだけで生死を分ける。
気まぐれだという意味も兼ねていて、なかなか趣がある。
たまに悠々と空を飛んで、お散歩していることがある。
国内で青い竜なら、おそらくバーリエイである可能性が高い。
古くから吟遊詩人や歌劇などでもたびたび取り上げられ、竜を倒す話も多い。
バーリエイも登場して、銀幕を飾っている。




