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69 A ヒュドラ
首が九個あり、国内ではマタスニユ湖にのみ生息している。
色は青緑で、口の中は赤い。
ヘビのようなドラゴンという感じのものだ。
マタスニユ湖の王者といっていいだろう。
全身というか血に毒が回っていて、討伐は困難を極める。
首は切っても再生するという伝説があり、近年でも報告例があるので、事実らしい。
首を焼くことで、復活することを防げるが、その火魔法を当てるのも意外と難しい。
以前、国内では冒険者ギルド主体で討伐隊が結成され、退治しようとしたことがある。
何名もの死者を出し、散々な結果に終わった。
それ以来、触らぬ神に祟りなし、という扱いになっている。
幸い、俺は参加することもなく、無事に過ごせた。もしいっちょやってやるかと、参加していたらと思うと、ゾッとする。
マタスニユ湖の内部を一定のルートで巡回していて、ここは事実上の立ち入り禁止だ。
あまり広範囲を移動しない個体であることが、せめてもの救いだろう。
これ以上の被害が広がらないことを願う。




