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最強平凡B級冒険者ヤドルのフィーラル王国魔物事典  作者: 滝川 海老郎


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6 D コボルト

 ゴブリンと並んで弱いモンスターとして知られているのが「コボルト」だ。

 一部の人は「コボルド」と濁って発音する。


 姿形は犬獣人に近い。身長は成体で140セントメトル前後。獣人と違い口や顔などもっと犬に近い。体毛がはえている。毛並みは背中側が青く、お腹側は灰色か白いのが一般的。

 基本的には二足歩行をする。


 廃鉱山や洞窟を好んで、住んでいる。森などにも姿を見せる。


 装備は棍棒こんぼうのほか、鉱山に残っていたのか、ツルハシなども使う。

 中には冒険者が残した剣や盾を装備するものもいる。

 ゴブリンは多くがパンツのみだったが、コボルトは中には鎧を着ていたり、どこからか調達した服を着ていることもあるようだ。


 コボルトもゴブリンのように独自のコボルト語を持っていて「ワンワン、キャンキャン、グルル」と犬に似た声を発する。


 ゴブリンやオークが村を作り繁殖、女性をさらうことで有名であるのに対して、コボルトの繁殖はあまり研究されていないため、詳細は不明だ。

 ただし、オスとメスがいて、メスが子供を出産する胎生であることは哺乳類と共通している。

 恐らくだが、家族単位で子育てを行っているらしいと、聞いたことがある。


 コボルトはゴブリンほど能無しだとは思われないが、似たようなものだ。

 言語を話さないのに集団行動をしてくるワイルドウルフのほうが危険である場合のほうがほとんどだろう。


 コボルトは鉱石のコバルトの語源でもある。これはコボルトのいる鉱山で、コバルトが発見されたからだそうだ。

 また関係あるのかないのかコバルトブルーはコボルトの体毛の青に似ているところがある。


 コボルトは主に肉食だが、実際のところは雑食性らしい。

 狩りをして獲物を捕らえるほか、森などで食べ物を集めている。

 人間は襲うものの、犯したりするつもりはほぼないようだ。しかし、人間を食べるらしい。


 逆に人間はコボルトを討伐しても、食用にはしていない。美味しいかどうかは不明だ。


 毛皮は加工して、革製品と毛皮として幅広く使われる。

 骨、内臓などはほとんど活用されない。

 魔石は取れるので、解体はすることが多い。

 格言「(お金のためなら)ゴブリンよりコボルト退治」とはよく言ったもので、毛皮の分稼ぎが良いとされる。しかしゴブリンの被害を考えるならゴブリン退治をしてほしいものだ。まさにお金のことしか考えていないという非難に使われる。

 稼ぎが良いことにあやかり、商人たちには、コボルトの犬歯を集めた首飾りが人気だという。

 歯は大きくて白いほうが、高級品とされる。


 コボルトは別に冒険者ギルドの特定害獣ではないので、討伐報酬は出ていない。


 犬獣人に似ていると書き記したが、犬人族及び狼人族は、コボルト呼ばわりされ同一視されることを極端に嫌うので、注意してほしい。

 特に狼人族は、犬と狼は違うという誇りを持っている。

 そのため単なる犬呼ばわりももちろん争いの種になる。


 コボルトは人型であるため、テイマーにも比較的人気だ。モフモフである点も評価が高い。

 嫌われるゴブリンよりはずっといい。

 コボルトもゴブリン程度の人語を理解するものの、話すことはできないようだ。


 テイマーではなく、コボルトの子供をさらってきて奴隷として飼育、使用する職業も存在する。

 さらってくる子供はまだよくわかっていない小さな子供で、親は基本的には皆殺しにされる。

 奴隷として、単純な労働力などに使われる。

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