51 D ウォーキング・ファンガス
歩くキノコそれが「ウォーキング・ファンガス」だ。
赤い傘に白い斑点、そして本体は白っぽい。
エリンギの上に開いた傘があるような形をしている。
30セントメトル程度で、雨が降ったすぐあとなどに、群生する。
普通のキノコの擬態しているつもりなのか、休憩しているときは手足を畳んで、地面に生えているふうに振舞う。
普段は森の中を歩き回っている。
フィーラル王国の森林地帯であれば、たいてい見ることができる。
王都の王宮の森にも生息しており、よく採取される。
毒はないとされているが、腹をこわす子がいるという噂がある。
実はしっかり焼いて食べないと、生だとあたることがある。
これはマツタケなどの普通の食用キノコと同じ特性だ。
しばしば円になって踊る習性がある。
これが、本位のフェアリーリングであり、妖精たちとファンガスが一緒に踊るらしい。
一度見てみたいものだが、けっこうレアだそうだ。
たまに酔っ払いが一緒に踊るという、逸話がある。
胞子を飛ばして攻撃してくるが、あまり人間には聞かない。
少し幻覚作用があるらしいので、注意しておこう。
食べるときは、キノコをはたいて胞子をよく落としておくとよい。
食味は、キノコとしては普通で、いい出汁が出る。
素朴な味だが、それがなんだか懐かしい感じで、俺はけっこうお気に入りだ。
秋の雨が多い時期に多く取れるが、実は6月の雨季にも数が増える。
一年を通してある程度の個体数がいることが知られている。
森林地帯には、このファンガス採り専門の業者もいるくらいで、王都にも多くが輸出されている。
キノコと言えば、コレという人も多いだろう。
人工栽培しているからかと思いきや、基本的に天然ものとなっている。
人工栽培の研究はされてるようだが、うまくいっていないそうだ。




