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最強平凡B級冒険者ヤドルのフィーラル王国魔物事典  作者: 滝川 海老郎


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47 C ポイズンラージ・フロッグ

 巨大毒ガエルそれが「ポイズンラージ・フロッグ」だ。


 普通のカエルは5セントから大型種でも20セントメトルくらいだが、こいつは違う。

 最大で2メトルにはなる超巨大カエルだ。

 黄緑色のヌメヌメした皮膚に、赤や紫のハイライトが少し入っている。

 お腹側は白い色をしている。


 体は扁平で、両手、両足があり、特に足の筋肉が発達しており、足で跳ねる。

 指は吸盤型というかなんというか両生類どくとくの形状だ。

 手は物をつかんだりするのに使用し、歩くときは地面につけるものの、4足歩行ではない。

 両生類系モンスターである。

 手よりも器用なのが舌で、5メトルほど伸びる脅威である。

 舌で絡めとり、大きく口を開いて、一気に飲み込む。

 幸いなのは、歯がないことだろうか。


 もし万が一、大型の個体に遭遇し、食べられたら口からはみ出るような形で食われる。

 歯がないので、バラバラにはならず、しばらくは大丈夫だ。

 仲間などに救出してもらおう。

 パニックにならず、冷静に対処すればだいたい助かる。

 ベテランでもソロはやめておけ、食われたら終わりだ。死亡例が普通にある。


 俺が6月の大発生に参加したときは、荷物持ちの子供が飲み込まれてしまい、必死に倒して救出したことがある。

 ちょっとベタベタだったが、大丈夫だったよ。

 それ以外、彼女はカエル嫌いになってしまったが、しかたあるまい。


 肉は特に脚肉が美味しい。

 焼いて食べるか、シチューにするか、そのあたりだろうか。

 鳥にささみに似たような食感で、少し淡泊で物足りないかもしれないが、噛んでると旨味が染み出てくるので、それがまた美味い。


 そうそうポイズンというように、痺れ毒がある。

 ただし、こいつの毒は人間にはあまり効果がなく、ピリピリするだけだ。

 小型の鳥などは、痺れて動けなくなるほどなのだが、人間は大きいから効果が薄いらしい。

 ありがたく、戦闘を続けられる。


 毒は口の周りにある毒腺から出ている。

 その毒袋は持って帰ると、錬金術師がうれしそうに買い取ってくれる。

 何に使っているか知らないが、怖いものだ。

 麻酔薬にしては効果が弱そうだが、虫よけスプレーにでもするのだろうか。


 それから、皮は非常に有用だ。

 水をはじく撥水加工がしてあるので、これを縫い合わせてポンチョにしたりする。

 マントなどにも応用でき、雨をはじくので非常に良い。

 雨が増える6月にはぜひ、持っておきたい。

 一般的な革職人とは別に、フロッグ皮の専門職がいる。

 冒険者ギルドでも、大量買取りをしているので、持ち込むとよい。

 フロッグ皮のマントは冒険者から商人まで中流層の必須アイテムだ。


 嗜好に関しては、好きな人と嫌いな人の両極端だろう。

 ある意味、理解できるし、まあ、残念なモンスターの一種だ。


 卵から孵るのだが、最初はオタマジャクシの形をしており、比較的早くカエル型に変身していく。

 オタマジャクシも50セントメトルほどの大きさがあるので、川を泳いでいたりするとびっくりする。

 オタマジャクシはクソ不味いので、食用にはならないとされる。

 あーくそ、こいつは食いものではない。


 南部マタスニユ湖周辺だけではなく、主流の川にはだいたい生息している。

 スパイクガーとは生息地がだいぶ重なるので、こいつがいるところにはガーもいるから、そっちの注意をしたほうがいい。

 ガーはあくまで魚なので、浅瀬や沼地にはあまり入ってこないのがポイントだろうか。

 岸辺ではフロッグに食われないように気を付けたい。


 カエルのお土産は、マタスニユ湖周辺では定番だ。

 石を削った重石が多く、あまり人形やぬいぐるみは、なぜか見かけない。

 これが伝統のお土産らしい。


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