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最強平凡B級冒険者ヤドルのフィーラル王国魔物事典  作者: 滝川 海老郎


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43/54

43 B スタンダード・スコーピオン

 砂漠のサソリの魔物それが「スタンダード・スコーピオン」だ。

 スタンダードは標準サイズと言う意味だが、それでも1メトルほどある。


 まずサソリについてご存じだろうか。

 昆虫と誤解されがちだが、実は異なる。

 昆虫系のキラーアントやキラービーは6本足だ。

 しかしサソリは8本足でクモやカニに近い。

 しかもそのうち前側の2本は大きな爪が発達しており、カニ爪のようになっている。

 尾が長いのも逆エビのようになっていて、先端には明らかに凶悪な毒針が付いている。


 この毒針で刺されると、麻痺してその間に食べられてしまう。

 可能なら、複数人で戦闘をして、麻痺したらパーティーメンバーに引っ張られてもいいので、安全圏まで逃げるようにしたい。

 麻痺状態で、解毒ポーションを使えばいいと思うかもしれないが、そもそも麻痺してしまうと、ポーションを取り出して口まで運ぶのも困難だったりする。

 テーブルカードゲームなどでは、こういうとき「解毒のカード」を出せば済むが、リアルはそうはいかないという典型だろう。

 ゲームばかりしていて、現実を見ていないソロプレイヤーがしばしば犠牲になる話は本当によく聞く。

 爪も強力で、挟まれると手足を切断されることもある。

 あと、意外と侮れないのが顎なので、結局は爪、尾の毒針、顎の三方面からの立体攻撃を避けて、急所である腹側か関節部を狙って攻撃をするしかない。

 動きは思ったより俊敏なので、注意をするように。

 ついでにいえば、砂に潜って隠れていて背後から襲ってくることもある。

 たいていはソロだが、3体くらいまとめて襲ってくることもあるので、さらに危険性が高い。

 どちらにせよ、ピンチなので、こいつの魔物ランクは高めに設定されている。


 ところで肉食だとされるので、普段は何を食べているのだろうか。

 まさか犠牲者数から推定すると冒険者が主食だとは思わないが、月に一度食べれば問題ないような量の肉は冒険者にはあるので、人間を食べて生活している可能性は普通にある。

 他にも、家畜の被害は大きく、羊や牛、ラクダなどがある。

 砂漠を横断させると直接移動でき西部に近いこともあって、見えない砂の街道として機能しているが、それがアダになっているのだろう。

 人間と違って家畜の被害は、あまり可視化されないので、相当な数が犠牲になっていると思われれる。


 もしくは、死んだワームの残骸なども好物のようだ。

 空を飛んで砂漠に迷い込んでくる、ラージ・バタフライやスカイフィッシュなどを捕食することもあるらしい。

 そういう意味では、砂漠の掃除屋なのかもしれない。


 肉はやはりカニに近いこともあって、カニエビ系の味がする。

 やや淡泊だが、味も匂いも悪くはないく、普通に美味しい。

 特に足一本を殻から剥いて、噛り付くと満足感が高い。


 20セントメトルくらいの普通の小さなサソリも、ぶつ切りに切って、チリソースに絡めて食べると特に美味い。

 この大型のスタンダード・スコーピオンも身をぶつ切りにして同じように料理してもいける。

 チリソースはトマトと唐辛子だが、かなり昔は唐辛子は高級品だったが、今では胡椒と同様にフィルダーズ南洋国から輸入が増えた結果、ずいぶん安価になったと聞く。

 現代では胡椒の利いたジャーキーは普通に販売されているが、昔は高価だったので塩だけだったそうだ。


 なんにせよ、スコーピオンは、砂漠の天敵として君臨しており、初心者冒険者であるなら、なるべく避けて頑張るほかない。


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