表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強平凡B級冒険者ヤドルのフィーラル王国魔物事典  作者: 滝川 海老郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/54

38 E ウサギリス

 フィーラル王国のマスコットそれが「ウサギリス」だ。

 旧帝国語が多い中で、この名称は現代語のウサギとリスの合成語だ。


 その通りで、ウサギのような耳を持つ、リスのような小型の魔物だ。

 動物ではなく魔物であるのは、ちゃんと魔石を持っているからだ。


 その昔、王国では伝説の神獣、カーバンクルが大量に出現したとして、ウサギリスを乱獲したことがある。

 そのとき、いくつもの個体は、結局カーバンクルではないとして、人にそのまま飼われてペット化していった。

 現代でも多くの個体がペットとして飼われているのは、このような過去があったからだ。

 野生種はこの際に減少の一途をたどり、絶滅寸前で、今は森の奥で密かに暮らしているらしい。

 実際、俺でさえ、その個体を確認したことがない。

 ペットのものなら、王都にいけば、いくらでも見れる。

 特に立派な商人の家や下級貴族などに人気だ。

 上級貴族は、ウサギリスを下級貴族のものと思っていることで、飼うことはほとんどない。

 しかし、たまに動物好きの令嬢などが飼うこともあり、この見栄っぱりなところは、有名無実となっている。


 色は茶色からオレンジ色または白変種がいる。

 白色は遺伝的に弱いらしく、個体数がとても少ない。

 毛皮も取引されているが、小さいためあまり価値はないとみなされている。

 そのことで、毛皮ビジネスの犠牲から逃れたという見方もできるため、かえってよかったのかもしれない。


 野生種であっても人懐っこく、近づくと寄ってくるとされる。

 攻撃的なことはほとんどせず、指先をかじられる程度で、特に被害もないそうだ。

 ペットの個体は、特に主人個人に懐き、肩や頭に乗って行動を共にする。

 王都でも、立派な身なりの少女がよく肩に乗せているので、見ていると微笑ましい。


 一部でブリーダーがおり、繁殖させているらしい。

 伝統的には、ペアで飼っている家から子供が生まれたら、それを貰ってくるものだ。

 しかし、近年このブリーダー産が増えてきており、倫理観から問題として上がっている。

 というのもブリーダーの家では、管理が行き届かず、衛生的でないなどの指摘がある。

 教会は特に意見を表明しておらず、王宮も今のところ特に何もしていない。

 冒険者ギルドだけが不満感を表明しているが、それだけで、罰則や規制の話にまでは発展していないようだ。

 民間事業なので、介入されたくないという話もあるようだが、どうなるかは注目したい。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ