26 C ラージ・ハーミットクラブ
家を背負った巨大ヤドカリ、それが「ラージ・ハーミットクラブ」だ。
こいつは、ヤドカリだが、1メトルから3メトルくらいになる。
正直、めちゃくちゃデカく見える。
ちなみに、ヤドカリなので、背負ってる殻は自分で作るわけではなく、巨大な貝の種類がいるらしい。
貝は見たことがないが、貝殻ならそのへんに落ちている。
2メトルサイズの貝殻なので、圧巻だ。
色は赤茶で、ハサミが大きくて特徴的だ。
ヤドカリはカニとエビの中間みたいな容姿なので、知らない人はそんな感じに想像してくれ。
そして末尾の腹部を殻に入れて、一緒に移動する性質がある。
なんというか、ヤドカリが先に大きくなったのではなく、大きな貝に合わせて一緒に大きく進化したのだろう。
でないと、家がなくなってしまう。
良質な大きな魔石もちゃんと取れるので、冒険者に人気だ。
その爪の攻撃力は、かなりのパワーで、圧倒される。
初心者は気を付けよう。しょせんヤドカリなどと思わないように。
それから貝殻がこれまた、硬いため、基本的に剣は殻には通用しないと思ったほうがいい。
伝説の剣聖とかならともかく、普通の剣ではどうにもならない、
顔を出している瞬間を狙い、攻撃しよう。
ヤドカリの殻のほうも、かなり硬く、こいつを倒すには相当の力か魔法が必要だ。
目や口などを狙うのも上手な方法だろう。
そして何と言っても、身だろう。
完全にヤシガニなどと同じ匂いがする。
ヤシガニが分からなければ、大型のカニだ。
カニが分からない人は、別にエビでもいいが、少し匂いが違う。
甘味と旨味が凝縮しており、茹でたハーミットクラブは塩も適度に利いていて、とても美味い。
おすすめは茹でたてだが、お湯を作るのが意外なほど面倒……大きいので。
そこで、適当にぶつ切りにして、焼いて食べても大丈夫。
火を通すと殻が赤くなるのも、カニと一緒だ。
ジャイアントスパイダーと食べ比べできなくて残念だが、ハーミットクラブで十分だろう。
そうそう、脚もまあまあ美味いが、一番のおすすめは、やっぱり爪肉だ。
身以外の内臓などは捨てる人も多いが、ここが一番おいしいという人もいる。
新鮮なうちは、まあ大丈夫だろう、たぶん。
ただちゃんと焼くなり茹でたりしたほうがいいとは思う。
フィーラル王国は、南部の南が海に面しており、シタリア・ベルマ海がある。
海岸線には、このラージ・ハーミットクラブが棲み付いている。
一部は、淡水湖であるマタスニユ湖にも活動を広げている。
マタスニユ湖では、ハーミットクラブが、よくスライムを食べているのが見られる。
ハーミットクラブ貝殻に似た、小さなサザエの殻は、お土産に最適だ。
よく安価で投げ売りされているので、欲しい人はぜひどうぞ。




