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最強平凡B級冒険者ヤドルのフィーラル王国魔物事典  作者: 滝川 海老郎


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23/54

23 B トロール

 ただただ巨体の魔物それが「トロール」だ。

 目撃情報も少なく、情報も比例して少ない。


 体長約5メトルから10メトル程度。

 人型の魔物で、そこそこ太っている。

 オークと違い顔も人間に近い。

 ペールオレンジというのだろうか、人族と同じような肌を持つ。

 髪の毛は生えていたり、スキンヘッドの個体もいる。


 上半身裸で、下半身に腰蓑スタイルなのは、ゴブリンやオークなどの伝統と同じ感じがする。

 オスのイメージしかないが、メスもいるらしい。


 会話はできないか、つたないものの会話できる場合もあるようだ。

 ただ、会話できる知能はあるけれど、知能が高いとはいいがたい面もある。

 というのも「のろま」としても知られているため、どんくさいとされている。

 散々な言われようだ。


 森や草原などに棲んでいるが、人間のテリトリーでは、あまり見かけない。

 どちらかというと魔王軍のテリトリーで多く見かけると思う。

 まあ、あまりそちらへは行ったことがないので、ほとんどは伝聞になってしまう。


 雑食性で、草や野菜、肉、魚など、人間に近いのだろう。


 逆にトロールを捕食するのは大型のヴァイパー、ワイバーン、ドラゴンなど少数だけだと考えられる。

 彼らにとっての最大の敵は、むしろ人間かもしれない。


 戦闘面では、圧倒的な防御力だと言われている。

 その厚い皮と脂肪が、その鍵らしい。

 また、筋力も高く、力持ちだという話だ。


 トロールは人型であることと、魔物の中でも魔王軍に近いので、やはり食べる発想はない。

 俺も倒して試してみようとは、さすがに思わなかった。


 オークに喩える人は多いが、不思議とトロールを使った罵倒語は聞いたことがない。

 トロールもその性質を考えれば、そうなりそうなものなのに不思議なものだ。


 ぬいぐるみではなく、トロール人形というお土産はフィーラル王国西部にある。

 これは伝統の工芸品で、トロールに似ているかは正直、怪しいが、まあ世の中はそんなものである。


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