23 B トロール
ただただ巨体の魔物それが「トロール」だ。
目撃情報も少なく、情報も比例して少ない。
体長約5メトルから10メトル程度。
人型の魔物で、そこそこ太っている。
オークと違い顔も人間に近い。
ペールオレンジというのだろうか、人族と同じような肌を持つ。
髪の毛は生えていたり、スキンヘッドの個体もいる。
上半身裸で、下半身に腰蓑スタイルなのは、ゴブリンやオークなどの伝統と同じ感じがする。
オスのイメージしかないが、メスもいるらしい。
会話はできないか、つたないものの会話できる場合もあるようだ。
ただ、会話できる知能はあるけれど、知能が高いとはいいがたい面もある。
というのも「のろま」としても知られているため、どんくさいとされている。
散々な言われようだ。
森や草原などに棲んでいるが、人間のテリトリーでは、あまり見かけない。
どちらかというと魔王軍のテリトリーで多く見かけると思う。
まあ、あまりそちらへは行ったことがないので、ほとんどは伝聞になってしまう。
雑食性で、草や野菜、肉、魚など、人間に近いのだろう。
逆にトロールを捕食するのは大型のヴァイパー、ワイバーン、ドラゴンなど少数だけだと考えられる。
彼らにとっての最大の敵は、むしろ人間かもしれない。
戦闘面では、圧倒的な防御力だと言われている。
その厚い皮と脂肪が、その鍵らしい。
また、筋力も高く、力持ちだという話だ。
トロールは人型であることと、魔物の中でも魔王軍に近いので、やはり食べる発想はない。
俺も倒して試してみようとは、さすがに思わなかった。
オークに喩える人は多いが、不思議とトロールを使った罵倒語は聞いたことがない。
トロールもその性質を考えれば、そうなりそうなものなのに不思議なものだ。
ぬいぐるみではなく、トロール人形というお土産はフィーラル王国西部にある。
これは伝統の工芸品で、トロールに似ているかは正直、怪しいが、まあ世の中はそんなものである。




