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最強平凡B級冒険者ヤドルのフィーラル王国魔物事典  作者: 滝川 海老郎


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19/54

19 X 人間

 スケルトンよりも怖い人型の生物「人間」。

 いや、確かに魔物モンスターではない。

 しかし、19話部分で紹介するには必要な、害悪だ。


 しかし、普通にこの世界にも物語の中と同じように、犯罪者に落ちた人々は残念ながらいる。

 筆頭は、盗賊だ。それから海賊。さらに地下組織の人々。

 これらはこの世界にもいるし、フィーラル王国にも実在している。

 ついでにいえば、冒険者の中にも悪事を働くものもいるし、商人も全員が正直者とは言えない。

 幸いなことに、冒険者ギルドは過去にそのような事件があったらしく、綱紀粛正といって糾弾され肩身が狭くなったのをきっかけに、今は圧倒的に改善されたと聞いた。

 だから、冒険者ギルド職員は、だいたい信用できると見ていいだろう。今でもそういう雰囲気だからこそ、筆者も協力する気になれるというものだ。


 空賊はさすがに見たことがないおとぎ話ではあるが、万が一、どこかの国のワイバーン部隊がまるまるクーデターに失敗した場合を空想するなら可能性としてあるのが怖い。

 まあ、一応、言い訳しておけば、この節はフィクションであるので、誤解のないように。

 ただの確率がゼロに等しい妄想を語っただけだ。


 盗賊の話からしよう。

 町で悪さをしていられなくなったもの、冒険者崩れ、傭兵崩れなどが多い。

 基本的に捕まれば死刑なので、必死に抵抗してくる。

 躊躇なく攻撃できる冒険者のみが、生き残れることができるだろう。

 ちなみに、手口などは悪用される可能性があるので、あまり言及しないが、女性や子供は特に狙われやすいくらいの一般常識はあるだろう。

 特に男性であっても、一人旅は危険だ。

 たまに一人旅の商人がいるという反例を示されるが、こいつらのほとんどはBランク以上の冒険者がそれ以上の高みに登るのをあきらめて、財産を馬車と積み荷に変えて、商人に転向したものだ。

 一般人ができるような仕事ではない。

 もっと普通の商人は護衛をつけるか、キャラバンを組むといいだろう。

 ソロの商人は危険だが、儲けはすべて自分のものになる。しかし、これは圧倒的に賭けが悪いと言わざるを得ない。

 アイテムボックスやマジックバッグで一人で商売をするなら、乗合馬車を活用しない手はない。

 有料ではあるが護衛付きで、目的地まで安全の確率の高い手段があるのだから、他に選択肢などないくらいだ。

 運賃よりも、積み荷を厳選して、儲かるものを運ぶことを考えたほうが健全だ。

 冒険者も基本的に同じなので、そのようにしてほしい。


 冒険者の女性数人パーティーでの移動も、どちらかといえばおすすめはしない。

 確かに同性だけなので、気楽でよくそういうパーティーもいるが、多くは町にとどまって定期クエストなどを受ける、いわゆる在住派で、流れで旅をするのは本当にやめたほうがいい。

 いい点が、一つも見つからない。


 逆に盗賊になった側の話を少ししたい。

 盗賊は死刑だと書いたが、実際には死刑にならない例が少しだけある。

 その一つが「グラリード村の悲劇」という逸話だ。

 グラリード村はモンスターの群れに襲われ、村が半壊。

 生き残りは全員逃げ出したが、その一部が旧グラマウラス山砦跡に住み着き、盗賊になった。

 フィーラル国はすぐさま、国家騎士団の派遣を決め包囲した。

 しかし籠城は続き、膠着状態になった。

 騎士団は騎士団長自らが1人で砦に向かい、まだそれほど悪さをしていなかった残りの住民全員を保護すると宣言した。

 これにより戦闘もなく、死刑にもならず、この方針を国王が追認する形で決着となった。

 金食い虫の当時の国家騎士団の地位名誉がバク上がりしたのは言うまでもない。

 今でも、一部の人には語り草で、おじいちゃんとかなら知っているかもしれない。

 つまり、誰でも盗賊になる可能性があるのだ。

 そして、救済される可能性もあるので、ぜひ盗賊になる前に国に保護してもらえるように働きかけをしてほしい。

 この事件は例外的で、必ず許されるとは限らないのだ。

 肝に銘じてほしい。


 海賊については、フィーラル王国にも海があり、海賊はいる。

 というか国内に住んでいる海賊はいないと思うが、海はつながている点を忘れないでほしい。

 普通に外洋へ行き、交易するなら、海賊がいる可能性はある。

 伝聞では、魔導砲の大砲を装備した、海賊船を持っている裕福な海賊がいる時点で察してくれ。

 海に出るなとは言えないが、リスクヘッジや、覚悟はいるという意味なので、最終的には自分たちで判断をするしかない。


 さて、ここからが本題だが、冒険者にとって一番身近な危険な人間はなにか。

 はっきり言えば海賊でも盗賊でもなく、冒険者だ。

 悪さをする冒険者は、除籍処分だが、町を変えて偽名でまた悪さをするということが、普通に可能だ。

 これを避ける方法がないので、冒険者ギルドの信用が落ちるのだが、ギルド員そのものが悪いわけではないので、なるべく批判しないであげてほしい。

 彼らも全力を出して、取り締まりや逮捕などをしているが、追いつかない部分はある。

 そしてたびたび逮捕されてもなお、悪事に手を染める冒険者はいる。

 気を引き締めて、依頼を受けたり活動してほしい。

 甘い誘い、特に非公式依頼には注意してくれ。これはギルドを裏切る行為でもある。

 儲かりそうな話は、話半分で聞く以外にはない。


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