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22ブレス<<< オレの女とちゅっちゅする!

『はじめましてにゃん。

航行支援オペレーションシステムのアーティフィシャルインテリジェンスでございますにゃ』


おっきいにゃんこ耳にふさふさにゃんこしっぽ。

白いふわふわのショートヘア。

襟のついたきっちりした制服?にミニタイトスカート。

とっても可愛らしい手のひらサイズの2.5頭身の白猫もふもふ女の子。

宙に浮く半透明の円形コンソールの上に立っていた。

こんなの初めて見た!


アーレが目をキラキラ輝かせてにゃんこを見てる。


「にゃんこ〜♪」

「「「「にゃんこだ(ですよ)」」」」


「いやあ。

普通は起動コードなりあるもんだけど思いっきり起動しちゃってるねえ。

レイナがやったの?」


「……いえ。わたくしではありません」


クインの質問に仏頂面のレイナ。

二人のわだかまりは残ったままだけど会話くらいは少しだけしてくれる。


「アーレだよ!

なんかいろいろおしたらうごいたの!」

「どんだけ引きがいいか知らないけど、どこを押したか覚えてる?」

「うん! おぼえてる!」


「お利口さんだねえ♪

この際だから起動コードを書き換えとくといいね♪

艦長はアナでいいかな♪」


「え!? オレが艦長!?」

「だってレイナは戦争始めちゃうかもだし?

わたしも責任持てないし?

サクラコやオフィリアだってやりたくないでしょ?

みんなが認めるアナが適任でしょ♪」


「悔しいですがわたくしはクインの言う通り思い余ってしまうかもしれません」

「アーレがかんちょうやってもいいよ!」

「オレはそれでもいいぞ!」

「「「「それはちょっと」」」」


「ていうかさ?

そんなことしちゃっていいのか?

兵器なんだろ?」


「だってあれこれするにはどの道、起動しなくちゃいけないしねえ。

ちゃんと動いてくれれば飛んで移動できるよ?」


「そっかあ。移動できるのはいいなあ。

よし! よく分かんないけど役に立つならオレが艦長やる!

お前、名前は?」


『この艦、強襲揚陸艦ユニバースアサルトシップはノア。

ニャーはノアと申しますにゃ。

それではアナ艦長。

生体スキャンを行いますにゃ。

起動コードはいかがなさいますにゃ?』


「あ、生体認証でお願いね♪」

『アナ艦長、よろしいですにゃ?』

「え? クインの言う通りでいいよ」

『かしこまりましたにゃ』


ジジジと音を立てて光の線がオレのつま先から頭のてっぺんまで全身くまなくなぞっていく。


『指紋、声紋、虹彩、静脈、スリーサイズもろもろ登録完了しましたにゃ。

戦闘指揮所《C I C》管理権限をアナ艦長に設定しますにゃ。

アナ艦長も乗組員クルーのみにゃさんも後ほどメディカルルームで生体検査をお願いしますにゃ。

加えてもろもろの管理者権限の設定が必要ににゃります。

各機関の担当も含めて早急にご指示くださいにゃ』


「なんか難しい言葉ばっかりだな?

サッキュウって?」

「なるべく早くってことよ。

アナはおバカさんだからもう少し言葉を覚えないとね?」

「サクラコがバカって言ったあ。

くすん」

「わたしも知らない言葉があったわよ。

誰にもそんなこと言われないようにしっかり一緒に勉強しましょうね」

「……勉強いや」

「そんなこと言ってるとアーレに抜かれちゃうよ?」

「アーレがお利口さんになってオレの代わりになってくれても別にいいけど」

「いいんかい!」


「そんじゃあさ。

レイナとクインを副艦長にしてくれ!

サクラコとオフィリアも同じようにできるようにして、女の子たちにも必要なことを教えて色々できるようにしてやってくれ!

よろしくなノア!」


『かしこまりましたにゃ』


「「「「ええ!?」」」」


「わたくしがですか!?」

「わたしも副艦長!?」


「だって二人ともこれのことよく知ってるだろ?」

「それはそうですが」

「オレはなんにも知らないし、二人に全部まかせるよ」

「分かったよ!

クインにまかせなさい!」

「わたくしがヴァルキューレと……」


ひくひくと心底嫌そうな顔してるなあ。


「二人とも仲良くな!

サクラコとオフィは二人とみんなをサポートしてやってくれな」

「「まかせて(るんですよ)!」」


『それではみにゃ様、よろしくお願いいたしますにゃ』


しっぽをふわふわぺこりとお辞儀をする白猫ノア。


「「「「「か、かわいい(んですよ)」」」」」

「アーレもにゃんこになりたい!」


なんだか鼻息が荒くてノアに釘付けなアーレ。


「アーレがにゃんこかあ。

それは絶対かわいいな♪」


想像したら猫天使だった♪


「とりあえずオレはなにをやればいいんだ?」


「そうね。

食糧が一週間くらいしか持たないわ。

生活用品も買わないと。

だけどこれ以上借金してジャンク屋のおっちゃんになんとかしてもらうわけにいかないし、ローンもあるし、まずは資金の調達ね」


「でもさあ。

サクラコたちにはここのことやってもらいたいし、オフィは大怪我したばっかだしな。

せっかくフレイムクリスタルキャニオンにいるんだし炎の水晶を採集だな!

もう昼過ぎだっけ?

もしかしたら二、三日かかるかもだけどオレ一人で売りに行ってくるよ!」


「アナだけで!?」

「かなりとっても心配なんですよ?」


「オレってもしかして信用ない?

だってオレ一人の方が目立たないだろ?

ヴァルキューレに見つかるとやばいしさ?」

「たしかにその方がいいんですよ」

「まあみんなはしばらくここを頼むよ!

じゃあ行ってくる!」


「待って!

アナ? 気をつけてね?

あんまり無茶なことはしないでよ?」


胸の前で手を組んでサクラコがとっても不安そう。

サクラコはいつもツンツンしてるけど、実は情に厚くて一番の心配性だ。


「オレのことが心配?」

「べ、別に心配じゃないわよ!

アナ一人じゃ不安なだけ!」

「ふーん。たしかにオレも一人じゃ不安だなあ。

不安がなくなるようにオレのほっぺにちゅ〜してくんない?」

「うぎゃ!?

……わ、分かったわ!」

「はい、ほっぺ♪」


横を向いてほっぺを指でちょんちょんする。

目をつむったサクラコのツンとした唇が近づいてくる。

もうすぐ触れる瞬間。

くいっと顔を正面に向けると?

ちゅっ♡

サクラコのぷるんとした唇ゲット♪

そのまま肩と頭を抱えて唇をちゅっちゅする。


「ふむ!?」


最初は力んでたサクラコだけどへにょっとなってからオレの腰に手を回してる。


「へへ♪

おいしかった♪」


離れると唇と唇を糸が繋いでた。


真っ赤っかなサクラコが肩をふるふる震わせてる。


「この……バカ〜〜〜!」

「サクラコがバカって言ったあ。

くすん」

「ふん! 知らない!」


ツンとするサクラコの顔が赤いまんま。


みんなに見送られてブリッジを後にする。

アーレはノアに釘付けのままだった。

戦艦にゃのににゃんでにゃんこにゃんだろう?

にゃんこ語がうつったし。


幸い資源採集用のバックパックは逃げる時にトレーラーに積み込んでくれた数少ない荷物の中にあった。

バックパックを抱えて深紅の翼(クリムゾンウイング)で地上に上がる。

炎の水晶を採集してバックパックに詰め込む。

背負うとドラゴン化(リベレイション)できないから深紅の翼(クリムゾンウイング)も使えない。


峡谷の入り口に置いたままのトレーラー2台のうちの1台に何度か往復して資源を積み込む。

残った1台は迷彩シートが剥がれないようにしっかり結び直しておく。

こいつもそのうちなんとかしないと。

暗くなるとライトをつけないといけないから明るいうちに出発する。

真っ暗闇の荒野で動く光は目立つ。

見つかるわけにはいかない。


アウトサイダーが勝手に作った道を行く。

だけどしっかり舗装されてるわけじゃないからでっかいトレーラーは運転しづらい。

いつもキャリーたちに運転してもらってるから運転は苦手だったりする。




「また500万かあ。

量はこないだよりずっと多いのになんでだよう」


カウンターに放り投げられた札束。

無意識にカウンターにあごと手を置いて頭をふりふり、両手をパタパタ

困り眉にほっぺたをふくらましてジャンク屋のおっちゃんに文句を言ってみる。


「……あんなことがあったのに相変わらずだな。

お前の持ってきた炎の水晶は質が悪いんだよ。

シルヴィアに採集のコツでも教わったらどうだ?」


そういやまだ教えてもらってないことがあったな。


「これでも色つけてんだ。

早く稼ぎたいんならユグドラシルフォレストとロックマウンテンでロックリザードの討伐要請が出てるぞ。

あんまり増え過ぎて資源を食い散らかしてしょうがないんだとよ。

領有権を持ってるカントリーからの正式なもんだから賃金が保証されてるってよ」


「まだ増えてんの?

それって自由に行動できるのか?」

「ん? ……いや、募集要項を見ると団体行動みたいだな。

拘束される日数は3週間の予定だ」


「じゃあ無理。

買い出しした食料も持って行かないとだし」

「お前の女たちの寝床は決まったのか?」

「そうそれ!

いいとこ見つけたんだ!

場所は……秘密な!」

「なんだそれ?

場所を教えてくれないと配達とかできないからちゃんと教えろよ?」

「あー、そのうちな!」


「外はもう真っ暗だぞ。

お前今日はどうすんだ?

うちで寝てくか?」


「ん? そうだなあ……

いや、師匠んとこ行こうかなあって」


「そうか。

殺されないようにな」

「怖いこと言うのやめてくんない!?

ほんとにそうなりそうだし!」



☆次回<<< オレはこちょこちょもみもみする!

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