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18ブレス<<< オレの胸で泣け!

「おっちゃん、みんなはいるか!?」

「アナか!

奥にいるから入れ!

「あんがと!」


ジャンク屋の倉庫の奥にずかずかと三人で入ってく。


「アナ!」

「おねえちゃん!」


「「クイン! アーレ!」」


二人を視界に捉えるとさっそくはぎゅっと抱きしめてそこら中ぺたぺたもみもみ触りまくる。

やわこい♪


「ひゃうん!

アナってばどこ触ってるのかな!?」

「あはは♪

おねえちゃん、くすぐったいよ〜♪」


「無事を確かめたくってさ♪

みんなは無事か?」

「全員なんとか大丈夫だよ!」

「アーレも元気だよ!」


二人のキラキラな笑顔が物語ってる。


倉庫の奥にある隠し格納庫にみんながいた。

運搬用のトレーラーが2台ある。

1台は持ってこれなかったか。

トレーラーにはほんの少しの荷物しかなくて女の子たちが思い思いの場所に腰かけていた。


「やっほー!」

「みんな生きてるよ!」

「アナのギアは持ってきたよ!」


「あんがと!」


みんなして口々に元気な声をかけてくれる。

みんな笑顔だ。

近くにいる女の子から順にはぎゅっともみもみしてく。

オレの女たちみんな無事でよかった♪


最後にトレーラーの座席に寄り添うように座っていた双子のキャリーとネシティをはぎゅっとする。

おんなじ表情で申し訳なさそうにしてる。


「積み込めたのはあれだけ。

蓄えはなにも持ってこれなかったわ……」

「運搬する時間なんてとてもなかったよね〜」


「気にすんな!

生きてりゃそれでいい!

生きてるからこんなにやわこいんだぞ!」


あちこちぷにぷにする。


「「もう! アナのえっち!」」

「へへ♪ また後で楽しもうな♪」

「「なにを!?」」


みんなの無事を確認できたところでサクラコたちのところに戻る。

キャリーとネシティ、クインとアーレもオレの体にひっついて一緒にきた。

やっぱりみんな不安だったよな。

よしよし。


「アナ……」


さっきのキラキラ笑顔が嘘のように消えて暗く沈んだ声のクイン。


「どしたん?」

「シェルターがあんなことになっちゃってさ?

ヴァルキューレを恨むわよね?」


「恨む?

恨むっていうか怒ってる!

オレの女たちにひどいことしやがって!

あの女軍人に今度あったら揉み倒してやる!」

「揉み?

あはは!

アナはどこまで行ってもアナだねえ!」


「そうか?

大変だけど、まあなんとかなるだろ!

クインも手伝ってくれるか?」

「もちろんだよ!

死んでもいいくらいにがんばるね!」

「クインが死んだらオレ泣いちゃうよ!?」

「えへへ♪

じゃあ死なないようにがんばるね♪」

「よろしくな!」

「うん♪

……ごめんね……」


「なんてった?」

「ううん。みんな元気でよかったね♪」

「ああ! みんな元気いっぱいだ!」


「はあ〜。ほんとにみんな怪我ひとつなくて良かった。

シェルターは燃えちゃったけど一安心だわ。

キャリー、ネシティ、地下道からちゃんと避難できたのね?」

「サクラコのおかげでテルース付近の隠し出口まで順調だったわ」

「おっちゃんも快く受けて入れてくれたよ〜」


「シェルターからカントリーまで地下道で繋がってるなんてすごいね!」

「すっごい〜!」

「クイン、アーレ、うちのシェルターは何年も前からジャンク屋のおっちゃんにお願いして避難用の地下道を建設してたんだ」

「完成したばっかりなんですよ。

いざって時ばかり心配してたサクラコのおかげですよ」


「へ〜♪

サクラコってしっかりしてるんだね♪」

「しっかり〜♪」

「ま、まあね!

みんなが無事ならそれでいいのよ!」


「でもさ、おかげでいくら稼いでも足んなくってさ。

あ……シェルターも全焼しちゃったってことはもしかして?」

「ローンだけ残ったってわけね?

はあ。先が思いやられるわ」


「ローンの支払いなら待ってやるぜ?」

「「おっちゃん!」」


「今回は大変だったな。

近くで爆撃騒ぎが起きてテルースの方も大騒ぎだったぜ?

ヴァルキューレに襲撃されるなんてお前なにしたんだ?」


「オレなの!?」

「「絶対アナのせいよね(ですよ)」」

「サクラコとオフィリアまで!?」


「ていうか奴隷のレイナを取り返しにきたんじゃないの?」


「奴隷?

なんだあ? 奴隷なんかかくまってるのか?

そりゃバカなことしちまったな。

ヴァルキューレは盗られたもんはどこまでも追いかけるいかれた女どもだからな?」


「おっちゃんがバカって言ったあ。

くすん」


「レイナを探していたんですよ?

でもいないと分かったら問答無用で攻撃してきたんですよ?」


「ほんとにひどいわよね!

だからシェルターなんていつどうにかなるか分からないって言うのよ!

わたし、わたし……まさかシェルターを二度も失うことになるなんて夢にも思わなかった!

せっかくドラゴン研究所から逃げたのに!

なんでよ!

普通に生きていたいだけなのに!

うわ〜〜〜ん!」


「サクラコ……

そうだよな。

よしよし俺の胸で思いっきり泣いていいぞ?」

「アナ……ふぇ〜ん!」


ぷるぷるぷるんとオレの胸をバウンドするくらいに飛びついてくる。

サクラコが大泣きするのも当然だよな。


「やっぱりカントリーみたいに少しは安心できるところにいないとダメかなあ?」

「そうは言っても市民権がないとカントリーには貧民街にすら住めないんですよ?」

「そうだよなあ?

サクラコもオフィリアもアーレも。

オレの女たちを守るにはどうしたらいいのかなあ?」


「アナは優しいよね!

いつも女の子たちのことを考えて偉いよ!

それに比べてわたしは……」

「?

クインだってオレの女になったんだからな。

ちゃんとオレが守る!」

「ありがとアナ!

惚れちゃうぞ♪」


「モテる女は大変だな。

俺が手伝えるのはここまでだ。

しばらくはここを利用してくれてもいいがほどほどにしてくれよ?

まあ入り用なもんがあったら言ってくれ。

そういやシルヴィアともう一人はどうした?

ホバーバイクがもう一台戻ってないな?」


「まだきてないのか?

オレたちより早く着いてても良さそうだけど」


「「アナ! みんな!」」

「シルヴィア! レイナ!」


「皆さんご無事ですか!」

「やば!」


レイナが駆け寄ってくるのに気づいたクインがオレの背中に隠れた。


「どしたん?」

「わたしのことは放っといて!」


「みんな無事かしら?」


シルヴィアも後から歩いてきて心配そうにしてる。


「二人とも心配させてごめんな!

みんな元気だ!」


「まさか……こんなことになるなんて……

申し訳ありません。

シェルターが燃えてしまったのは残念ですが、皆さんがルミナのようなことにならなくて本当に良かった……」

「なんでレイナが謝るんだ?」

「わたくしがここにきたばかりに!」

「気にすんな!

それよりシルヴィアをありがとな!」


そうは言っても辛そうにしてるレイナの頭をなでなでする。


「アナ、わたしはシェルターに帰るわ。

万一うちまで襲われていないか心配だから」

「シルヴィア、心配だからオレがついてこうか?」

「大丈夫よ。

アナは自分のことをしなさい。

……デート楽しかったわよ。

それじゃあね」


「オレもすっごい楽しかった!

またデートしような!」

「……ちゅ〜しないなら考えてもいいわよ」

「約束できない!」

「それならなしね」

「絶対デートする!」

「はいはい」


手をひらひらしながら扉から出て行っちゃった。


「あんたねぇ。

こんな時にデートの約束なんてしてる場合じゃないでしょ!

大体ちゅ〜なんてするんじゃないわよ!」

「サクラコは自分がして欲しいんですよ?」

「ん? オレはいつでもいいぞ?」


「うぎゃ!? そんなことないから!

……ちょ、ちょっとだけなら……」

「アーレもアナおねえちゃんとデートしたい!」

「今度一緒に行こうな♪

サクラコなんか言った?

アーレの声でよく聞こえなかったんだけど?」

「なんでもない!

ふん!」


「サクラコはやせ我慢なんですよ。

アナ、オフィはして欲しいんですよ?」

「それじゃあ、ちゅ♪」


オフィリアの唇をサクッと奪う。

まあ初めてじゃないし。


「うへへ♪ 嬉しいんですよ♪

アナもできるうちにしといた方がいいんですよ?」


「だ、だからいまはそれどころじゃないの!

今後の身の振り方を考えなきゃいけないんだから!」


「サクラコ、みんなが不安になるから少し声を小さくするんですよ?」

「あ、ごめんなさい」


ツンツンしてたサクラコがオフィリアの指摘でしゅんとしてる。

かわいそうだからオレの胸にもう一度サクラコの顔を引き寄せると嬉しそうに顔をうずめてきた。

サクラコだって辛いんだよな。


クインもオレの背中にぴったりくっついたままで縮こまってる。

やっぱり不安だよなあ。


「クインも今度オレとデートしような!」

「ちょっ! アナ!

わたしのことは放っといてって言ったのに〜」


「クイン?」


顔だけ後ろを振り返ったオレの言葉にレイナが訝しげな顔で反応して背中に回り込む。


「まさか……クイン皇女!」



☆次回<<< オレ、ち◯ちんを要求する!

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