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空白の世界  作者: キサラギ フレシオ
12/14

覚醒

―――   覚醒   ―――


そう毎年こんな夜にそれはやって来る

1年に1度の嫌な1日


ネディア「皐月 俺は明日どうしても1日中家にはいれないから」

皐月「又悪魔の世界で何か?」

ネディア「嫌 違うんだ 俺の諸事情でね 詳しい事は・・・ごめん

これだけは言えない でもその次の日には必ず帰って来るから」

皐月「・・・?うん?」


意味はわからないがネディアが帰って来ると言うのだ

束縛する権利は自分には無いので頷く


ネディア「何かあったらマリアちゃんには伝えておくから呼ぶんだよ?」

皐月「えぇ!?マ・・・マリアさんを?」

ネディア「何?何か問題?」

皐月「問題じゃないけれど うわぁ・・・」


嬉しいようなちょっと緊張のようなそんな感情が渦巻く


ネディア「俺の都合でいなくなるんだ それくらい当然だろ?

まぁ 何も無いのが一番いいんだが・・・」

皐月「そうだね まぁ大丈夫だよ」

ネディア「それじゃぁ行ってくる」

皐月「今から?明日じゃ?」

ネディア「人間の時間で0時だからね 今から行かないと間に合わない」

皐月「そう わかった 気をつけて」

ネディア「ああ」


「ばっ」と飛び立つ

直ぐに見えなくなってしまうくらい早く飛んでいった

皐月はその後眠気に誘われ眠ってしまった



*   *   *



次の日の朝

嫌に体がおかしい

まるで自分の体でないような感覚だ


「何?」と起き上がろうと意志するが反応が無い


???「よう やっと起きたか?」

「誰だ!」頭の中に直接響くだけで声が外に出ない

???「俺はお前 お前は俺だ だからこの体俺がのっとった」


体をのっとる?

意味不明な言葉で頭の中は考えようとするばかり


???「俺は・・・そうだな・・・貴様の名を取って満月

まぁ仲良くやろうや兄弟」

「何を!」

満月「決まってるだろ?俺様が自由になったんだ 暴れたくて

殺したくて あぁ・・・何からしてやろうか」


「くくく」と嫌な笑みを浮かべる


「どうしてこんなネディアが居ない時に」と思う

満月「偶然だよ まぁあいつがいりゃぁ俺が食い物にしたんだがなぁ」

考えている事が伝わっているようでその思いに答える満月


満月「あいつの力は俺達悪魔の食料だ あの強い力を食えるなんて

考えただけでも」


「はぁはぁ」と興奮しだす


満月「まぁ貴様等人間には無駄な力だがな」

理解などしてもらわなくても結構と言うように切り捨てる言葉を放つ


「・・・マリアさん・・・」助けて

祈るように願い伝えた



マリア「まさか本当に何か起こるとはね・・・」

やれやれと身を起こす

呼び声に向かう為



*   *   *



マリア「さて・・・呼ばれたら来てねと言われたから来たけれど

・・・正直どう対処すればいいかしら・・・」

闘争心むき出しで暴れ回っている皐月に首を傾げる

マリア「ネディアを失望させる訳にはいかないだろうし」

今は押さえ込んで被害を減少させている


マリア「やっぱり あの人に頼むしかないわね」

出来る事ならあまり頼みたくはない人物に向かうため 空へ飛ぶ



クエリオ「マ・・・マリア・・・やはり私が恋しくなったか?」

ゆっくりと駆け寄ろうと距離を縮めるが マリアがさらに距離をとる

ネクロ「おや いらっしゃいマリアさん こんなむさ苦しいところへ

何か御用が?」

クエリオ「むさ苦しいとは酷い言いようだな」

マリア「状況を見ているんでしょ?あなたの力を借りたいのよ」


クエリオに指を向ける


クエリオ「協力してやりたいのは山々なのだが・・・私には仕事が」

ネクロ「しかしあの状況 あなたの力で助ける他無いでしょう?」


悪魔と人間との浸食が早く魂がつながり始めているようだ


クエリオ「私だけではどうにもならんだろう あれは」

ネクロ「やれやれ 母上がいない時に何故このような」

マリア「そう それよ どうして来る事が出来ないのよ?」


溜息混じりにふぅと一息


クエリオ「奴が来られない理由はおそらく年に一度の魔力暴走だろう

それから主の件については単なる偶然だ」

ネクロ「偶然って」

クエリオ「憶測にすぎんが奴が魔力の力を取り戻した時にどうやら

人間に憑いた悪魔に影響したようだな 覚醒を早めたのだろう・・・

そして力を取り戻したが故の暴走」

ネクロ「ふむ・・・」


成程と顎に指をあてるように仕草する


マリア「あの子が帰って来るまであのまま持ちこたえるしかないの?

あのままじゃ人間の方が持たないわよ?」

ネクロ「そうですね・・・ほら・・・クエリオ」

クエリオ「何故私なのだ・・・」

ネクロ「あなたしかいないじゃないですか 時間を操るなんて・・・

仕事の方は私の方でなんとかしますから」

クエリオ「・・・ぬぅ・・・」


そう言われてようやく動き出すクエリオ


ネクロ「マリアさん せっかくの機会です 一緒に付いて行って下さい」

マリア「わかったわ」

クエリオ「・・・死ぬなよ あと俺から離れない事」

マリア「えぇ~」


ものすごく嫌そうな声


クエリオ「今奴がいるあの場所は迷路のようだ 一度踏んだら最後

出られなくなる可能性だってあるんだ 私だって行く道と出る道しか

わからないのだ はぐれたら連れて戻る自信はないからな」

マリア「何でそんな所にいるのよ!」

クエリオ「行けばわかる」


そう言うとクエリオは空へと手を伸ばす

その姿勢で空を切り裂くと まったく異なる空間を開かせた


クエリオ「いいか 絶対に私の手を離すなよ」


有無を聞かずマリアの手を強引につかむ


マリア「わ・・・わかってるわよ!急につかまないで頂戴!」


ぐぃと引っ張られると 二人とも無空間に入り 切り裂かれた空は

二人が空間へ入り込んだと同時に通常の空へと変わった

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