表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/58

第9話 復活

 セリとミツバ姉妹の母親であるローズマリーさんも元気になってきた。来た当初は動けそうにないので「仕事は気にしなくて良いから体力付けて」と言っていたのに、少し元気になると働こうとする。セリ姉妹にローズマリーさんが無理しないように見張りをお願いした。

 上手に止めてくれる姉妹に何かお礼を渡そうと近くの店を見たが子供が喜びそうなものを売っていない。仕方なくパーティーメンバーの裁縫が得意な人にぬいぐるみを2つ作ってほしいとお願いした。

 後日完成したものを受け取ったのだが、急にモモが話かけてきた。

(「ちょっと待って、なんかその中に入れそうなんだけど」)

(このぬいぐるみの中に?)

(「そうだよ。試していい?」)

(戻れないとかないよね?)

(「多分大丈夫。そんな気がする」)

(そんな気って……無理しないようにね)

(「了解」)

その言葉が頭の中に聞こえてすぐにぬいぐるみが動いた。

「モモ会話は出来る?」

(「声は出せないみたい。でも動けた。戻れないと嫌だから戻って来たよ」)

(もう多分体は完全に治療終わってると思うが元に戻すには……できそうだ。どうする?)

(「みんなに心配かけてそうだから戻ろうかな、でも一緒なのも捨て難い」)

(とりあえず戻してみるよ。また魔法で一つになる事も出来そうだし)

(「では一旦戻してくれるかな?」)


 モモが元に戻るように考えるとすぐ横に久々のモモが居た。思わず抱きしめてしまったが……。身に着けてたものは再生されてなかった為背中がほぼ全開だった。前面には防具が残っていたから気にならなかったが。でもそういう時に限って人が来る。サクラさんとミツバ姉妹にローズマリーさんとその子供のセリ姉妹が偶然近くに来た。

「こんなところで何やってる?モモ、無事なのはわかったがそういうのは部屋でだな……」

「モモ無事戻ったか。心配してたぞ」

「モモ姉さんお帰りなさい。無事戻られたってことは……私達との結婚ですね」

「初めまして。ローズマリーと申します。こちらは長女のセリと次女のミツバですよろしくお願いします。結婚されるのですねおめでとうございます。私ももう少し若かったら……」

皆に色々言われたが、服は着てますよ。結婚の話も有ったな。ローズマリーさんは見た感じ若そうですが。

 モモは少しの間何も言わなかった。

「あっごめん。声出すの久々で普通に考えただけで会話できるかと思った。皆久しぶり。セートの中で元気になって帰った来たよ。ローズマリーたちの事も見てたから最初から知ってるよ。よろしくね」

「モモ、とりあえず今日はもう休んだ方がいいだろう。後日詳しく教えてくれ」

サクラさんに休むよう言われた。今日はと言うか久々に4人で寝ることになった。

モモが居なくなってからは一人で寝ていたのだが……。

もう夫婦だからって、ツバキ姉妹も確定ですか?

ぬいぐるみ渡すの忘れてたよ。

明日……いや近日中に渡そう。何か聞かれると返事に困るし。



ここまで読んでいただきありがとうございます。

もしよろしければ評価、感想など頂けると嬉しいです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ