第46話 締結
王国側からの使者を受け入れ不可侵条約を締結した。その際、王国側からは亡命してきた貴族の返還を求め、その代わり平民は貴国の奴隷にしても良いと言われたが、一切の条件を受け入れなかった。
亡命した者は返さない。これから来るものも受け入れる。それが嫌なら条約は受け入れられないと返した。
王国側は急いでいるのか、時間が欲しいのか、とりあえず期限1年間の不可侵条約と言う事で確定した。
約束を反故にする事が有れば、今後一切の受け入れはしないと警告しておいた。
少し王国を安心させるためこちらが難民の受け入れで住む所と食料に苦労していると伝えておいた。
王国に使者は交渉が上手くなさそうだったのお土産を渡しておいた。王国が今回の使者が有能だと勘違いさせる為に……。
出来る事はやっておかないと今は時間がほしい。
使者が帰った後も亡命希望者は来ていた。国境を越えているので向こうの使者も手を出せない。
元々へ移民には関心も無かったみたいだし亡命者と使者は普通にすれ違っていた。
条約の締結が有ったと言っても信用はしてない。国境付近の相手側から分かりにくい場所に複数の家を作り普通の国民に偽装した兵士を駐留させた。
連絡はすぐにダンジョン内の拠点まで届くようにして、今日も食料と資材の為に魔獣の討伐に出た。
このダンジョン内は複数の魔獣が生息している。普通の巣には単一種以外見た事が無いので、ここのダンジョンの大きさと広さが想像できない。
ダンジョン攻略もしつつ、副都心の拡充もして国の中心部にも難民対策に行く。時間が足りない。
攻略は”太陽の光”と他の冒険者に任せている。
……よく考えたら俺何でこんな事してるんだろ?元々1人の冒険者だったはずだが……
会議でも、新しい代表を考えたりはしているがいつも俺以外に適任が現在いないとなっている。
いやではないが俺に何かあったらどうするのだろう?誰も答えてくれない。
家に戻りモモと話をした
「モモ体調は大丈夫?」
「最近は元気だよ」
「よかった。ごめんねなにも手伝えなくて」
「こちらこそこの国の事まで任せてごめんね。本当は代表とかしたくないのよね?」
「そうだね。代わりたい。でも何か皆素直すぎると言うか交渉が苦手みたいだしね」
「セートと違い交渉とか皆あまりしないからね」
「いや俺もしないぞ」
「えっ?そうなの?得意なのかと思った」
「えっ?どこを見たらそう見えるの?」
意外とお互い知らない事も多かった。
それからも忙しい日々は過ぎモモのお腹も大きくなっていた。




