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第17話 共に歩む

 コデマリは現地の人間から見ても美しいらしい。みな大人の姿に戻った姿に見蕩れていた。

一方セートは「凄く綺麗だね」と言った程度で、態度も変わらなかったので逆にコデマリが驚いた。

「私を見ても何も思わないか?も、もしかしたら、もう一度魔力を補給してくれたらもっと良くなるかもしれないぞ」

「今でも十分に綺麗ではないですか?それにもう元気そうなのにこれ以上魔力を渡すのも安全かどうかわかりませんし」

「いや普通人間の異性が私を見たら欲しくなって強引にでも奪おうとして争いになったこともある」

「争いたいのですか?これ以上となると話しかけれなくなるかもしれません」

「魅力的には見えているのだな。」

「当然です。ですが私の周りも美形が多いので、最近少し慣れてきましたが本来は……何と言うか物語の登場人物の様に私とは縁がない人と言っていいのか……物語の主役と観客の俺みたいに会話できる相手としての認識が出来なく……自分で何言ってるか分からん」

「別世界の美人だと言いたいのだな。その言葉有難く受け取ろう。

しかし別世界ではなく私の夫となり人々を導いていかないか?

エルフはな、人生が長い。長い分繁殖とかには興味がなくてな。エルフに子は少ない。

高い魔力と身体能力で数が減りにくいのも有るがなかなか子を欲しく思わない。

しかしな今日貴方に会ってからはこの人となら……って何を言わせる」

「別に何も言わそうとはしておりませんが、事情は何となく分かりました。

しかし今は戦争の危機なので、そちらの対処をしたいのです。

もしエルフの方々が味方して貰えるなら力強いのですが」

「結婚したら一番早く味方になれるぞ」

「先ほどご自分でも長い人生と仰ってましたよね。長い人生を一時の感情で間違えたら大変です。ここは私の近くで私を見ていただいてからの判断では如何でしょうか?その間戦いに協力していただくことにはなりますが」

「自慢ではないが大きくなってから自分の魅力が負けたのは初めてだ。一人のエルフとしても興味深い。先ほどの魔力を渡された時に感じたが多分貴殿の魔力は勇者とは比較にならないほど多い。

神の使徒様か?」

「いえ、神様と思われる方とは話はしましたが使徒とかでは有りません」

「いや、その神と話すと言う事が有りえないのだが」

「そうなのですか?」

「それが常識だ。教会とか行ったら気を付けろ。異世界召喚も普通は人間が行う。神が直接送られたとなると話がややこしくなるぞ」

「やはり貴殿は面白い。では同行させてもらおうか。間違いなく貴殿との子が欲しくなる自信が有るよ」

「せ、セートは私の夫です。で、ですがエルフの方とは仲良くなりたいのでよろしくお願いします」

あれ?モモさん良いの?ツバキ姉妹も何も言わないと言う事は反対ではないと言う事か?




ここまで読んでいただきありがとうございます。

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