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作品2-7
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安乃澤 真平
その日以来、私は□□をいじめられなくなった。いじめ自体がなくなった訳ではないのであるが、他の者に加わってあれやこれやしている時であっても、誰かに見られている様な不安を抱くようになった。いつか下校後に、□□の上履きを隠した時などは、友人に 忘れもん と言って一人学校まで戻っては傘立ての後ろに落とした□□の上履きを元の下駄箱へ戻したこともあった。その戻す時に呟いた ごめん の言葉は、放課後の昇降口は広いと言っても、自分の耳だけにいやに響いた。
つづく。