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matchmaker  作者: マルテーゼ
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月の姫

「チヌカ!」


「ルナお姉ちゃん!えへへ~!遊びにきたよ~」





この星の国の城は特殊な作りになっている。


普通は男は男、女は女で住む場所が分かれているが星の国の城は、月の国、太陽の国、星の国それぞれの国で宮が分かれている。

そして星の国の者はどの宮も自由に出入りが出来る。


それはこの三国では同性愛も異性愛も普通の事だからだ。


かつて王族同士で結婚するにあたり国王の下が同性の王族しか居なかった時は同性同士での結婚もあった。


つまり婚前の性交渉禁止の為に男女で分けても月の国太陽の国の者が四六時中自由に出会えてしまうので星の国が仲人をする意味がなくなるのである。逆に言えば争いの種になりかねない。だから国で分けているのであった。


星の国の王族は仲を取り持つ役目を持っている為、(しかし妊娠を避ける為に)姫と王子の同性の星の国王族のみが出入りを許されている。


月の国、太陽の国、そして両国の姫と王子に異性の星の国の者が交流出来るのは3つの宮の真ん中にある中庭くらいであった。


ただ月の国、太陽の国の王族のみが使える『秘密の間』が中庭の陰にこっそり存在している。



長々と書いたがつまりルナ姫が一番多く接しているのはチヌカただ一人なのである。



「チヌカ、ほら膝の上においでなさいな」


「わーい!…えへへ、私、ルクルや紅よりもお姉さんなのにルナ姉さんに甘えちゃってる。ふふっ」


「あら、いいのよ?貴女が何歳になろうが、私にとってはずーっといとおしいチヌカなのには変わりはないのよ?」


「えへへ!お姉ちゃん!私もお姉ちゃんの事だーい好き!」


「…私もよ」





いとおしいいとおしい片割れの北斗七星(チヌカ)


歴代の王族も、中には(ルナ)と同じように星の民に恋をした者が居たかもしれない


彼らはどうやってこの恋を諦めたのだろうか


でも、ただ、ただ私は







この恋を諦めきれなかった。

ルナ姫はヤンデレ気味

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