生徒会執行部共
やってきました第一回文化祭実行委員会の放課後。
「広い会議室だなあ……」
ただでさえ広い高校ではあるが、会議室もまた広い。50人以上の生徒が席に座り生徒会の役員を待っている。
「生徒会の役員って実際見たことあんまりないんだよね」
「そうだね。学内放送で姿を見るけど、ほとんど三年生で校舎も違うしね。有名人に会えるみたいでワクワクするね!」
一ノ木さんがウンウンと頷く。一ノ木さんと一人で行動するのはこれが初めてであり、やっぱり、なんとなく、ぎこちない感じがする。
生徒会の役員は校内のテレビ放送や学校公式koutubeチャンネルではよく見る人達だ。特に容姿端麗美男美女、文武両道である4人の執行部は学外でも有名とのこと。
もちろんそんな人物は『ひまわりデイズ』には登場しない。アニメ以降に発行された漫画の最新刊でもだ。作者の原案にいた人物なのだろうか?
「あ、生徒会の人達が入ってきたよ」
遠くで少し分かりにくいが、シワ一つない制服と、体に一本芯が通ったような姿勢の良さ。ビシッと流れる髪の毛。先頭で入ってきたのは書記の『鋼快慶』か。
続くのはロングヘア―でスタイル抜群、金髪の超絶美人。風もないのになびく髪は、全ての空間を草原にするという。ヨーロッパのどこかの国ののハーフという噂もある副会長の『時流 ヤヤ』
その時流と会話をしながら入ってきたのは、同じく副会長の『小鞠 あんづ』。神より授けられしロリフェイスと愛嬌、体躯は学校中の男だけでなく、男子教師の隠れファンも多いという。しかも生徒会に多額の補助がおりるのは、小鞠副会長の交渉術があってとの噂がある。
そして―――最後に登場したのは―――本校の生徒会長『桜城 翡翠』だ。
190㎝近い長身に、スラリと伸びた手足。サラサラの髪の毛が固有結界内で躍動する。そして、全てを見透かすような鋭い目つきとキラリと光るメガネ。
一部ではドSであるという噂もある。全国屈指のテニスの腕と、偏差値ランキング全国一位という肩書は、文武両道、才色兼備の生徒会を体現する男である。
「あ、ありがとう。詳しいんだね」
一ノ木さんが目を丸くしてこちらを見ている。
「いや、たいしたことはない。2次元でしかお会いできないような人物達に、久しぶりに傍観者としての血が騒いでしまった」
「そ、そうなんだ。大変な血だね」
「ああ」
あれ? もしかして少し引いてる? 少ししゃべり過ぎたかもしれない……。
「そこ、静かに」
時流ヤヤの鋭い言葉が飛んできた。会議室に緊張感が走る。突然会社に社長がやって来たような空気感だ。懐かしい感覚でもある。
そして、僕に向けられた言葉であるのは確かであって、心がムズムズと刺激され、何かに目覚めてしましそうな気分になったのは秘密である。
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