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大好きな日常系アニメの中に転生したようだが  作者: しんしん
バージョン1.01
55/77

「眠い」


 昨日の花火大会は本当に楽しかった。

 しかし、疲れが残っているのだろうか。身体が若干重い。はしゃぎ過ぎた反動だろうと思う。どんなに楽しいことでも体に疲れは残るのだ。


 冷蔵庫の食料が切れたので、駅近くのスーパーマーケットに買い出しに来た。樹木じゅもくは珍しく本業である死神業務のため現実の世界に戻っている。

 

 そういう訳で、久しぶりのひとりぼっちだった。たまには悪くない。


 菓子パンやらカップラーメンやら身体に悪いと言わる炭水化物連中を中心に、コーラや栄養ドリンクを野菜の代わりになるだろうという願望を持って買い物カゴに投げ込む。たまにはこんな買い物も悪くない。内臓たちも許してくれるだろう。

 

 ソーメンと冷やし中華のローテーションはしばらくお休みだ。申し訳ないが、君たちに少しばかり飽きてしまった。明後日まで眠っていていただくことにしよう。


 レジは長蛇の列だった。昼時に来てしまった自分の責任でもあるが、まあ待ってる時間も悪くない。その間にスマホゲーのデイリーミッションを回すことにした。


 最近は擬人化した馬のゲームをやっている。なんでも女の子になるな、という最近の二次元業界に愚痴をこぼしつつ、ガッチリハマっている。なんやかんや女の子がかわいくて面白い。

 

 競馬みたいに他の馬と走らせて戦うのだが、最終レースに勝つとライブで歌って踊る。その理由は全くもって分からない。突っ込んではいけないのだろう。育てた女の子(馬)が

努力の果てにレースに勝利し、歌って踊る姿はなかなか感動的だ。


 ようやく自分の順番になったと思った矢先、レジの担当が綺麗なアルバイトさんから筋肉質のお兄ちゃんに交代した。どうやらお昼交代のようだった。


「いらっしゃいませ~」という可愛らしい声が「いらっしゃいませ!!!!!!!!」という野太く威勢がいい声に変化した。ここは回転寿司屋か某古本屋か。声の勢いで吹き飛ばされそうだ。息が台風のように強い、レジとの間にガラス張りを置いて欲しいと切に願う。


「レジ袋にお入れしますか?」


「ん? ああ、そうしてください」


「五円です!!!!!」


「そうですか」


「どうぞ!!!!!」


「なるほど」

 

 ポンとレジ袋が渡される。

 いつの間に袋が有料になったのだろうか? この店の取り組みなのか? まあ気にしてもしょうがない。樹木じゅもくが行ったアップデートの影響が多く、いちいち考えていたら生活出来ない。流されるままにしている。

 

 今日はエアコンをガンガンに効かせた部屋で体力回復に努めることにしよう。

 

 並び立つ入道雲を横目に見つつ、僕は女の子(馬)を育てながら家路を急いだ。

読んでいただきありがとうございます。またブックマークありがとうございます。

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