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大好きな日常系アニメの中に転生したようだが  作者: しんしん
バージョン1.01
47/77

パーティゲームをしよう①

「という訳でみんなでゲームやるよー」


 何が「という訳」なのか全く分からないが、佐藤芳佳の提案によりゲームをすることになった。さっきの涙を返せや。


「がんばろー」


 いつの間にか市井さんもいるし。家が近いゆえのレスポンスの速さである。


「負けた奴は罰ゲームだの」


 樹木じゅもくもノリノリだ。何やら見たことがないゲームハードをテレビに繋げている。SAGAサガの新作ハードだろうか?


「何それ? そんなの家にあったっけ?」


「コンデンドー nicchiニッチだよー。コンテンドーの最新ハード。この間アップデートした時に樹木ちゃんからもらったの」

 

 まさかのコンテンドーの最新ハード。コントローラーがちっちゃいな……。上手く使えるのかこれ。もはや樹木好みの世界になってる気がしなくもなくもない。


「で、何をやるんだ? みんなでやれるやつなのか?」


「ふふっ! これだよ! 『金太郎鉄道~令和バージョン~』!」


「あたしも知ってるよ。お正月に親戚とやった」


「な、なんだと! みんなでそれをやるのか! 戦争になるぞ!!」


 まさかの金太郎鉄道である。超人気パーティゲームであり、友情クラッシャーと名高いそのソフトをやるというのか……。しかもみんなで……。全国の駅を回りながら金と不動産と魔法のカードを集め、その力で友達を殴り飛ばす。まさに資本主義的なゲームである。


「って令和バージョンって何?」


「さあ?」


「なんだろうね?」


 佐藤芳佳と市井さんも首を傾げている。新しいナンバリングの方法だろうか。エピソードゼロ的な。


「平成が終わっただけだな。さあさあ始めるぞ」


 樹木は楽しそうに名前を入力している。さらっと凄いことを言った気がするが、そこは最優先でアップデートをするべき案件ではないのかと思った。


 懐かしい画面を眺めつつ名前を入力していく。間もなくプレイヤーが出そろった。


 1P/しにがみ(樹木)

 2p/レンレン(僕)

 3P/ゆう(市井さん)

 4P/ディーカップ(佐藤芳佳)


「ぷぷー、レンレンって変な名前っ」

 

 佐藤芳佳が爆笑している。いきなりの挑発である。お前の名前がなんだよ、ディーカップって。まな板属まな板科の生粋のまな板人間じゃないか。

 

 やはりこのゲームは荒れる。いいだろう! 叩き潰してやる!

読んでいただきありがとうございます。

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