久しぶりの部室①
PT5を堪能していた僕と樹木は、友人である佐藤英気ことアルファの連絡により一時中断となった。
「部室をいい感じにしようぜ! 」
というフワっとした提案があったためだ。とりあえず了承し、11時ごろに学校へ集合することになった。佐藤芳佳と市井さんは用事があって遅れるとのこと。
『地域研究部』というSNSグループ(RILE)を使っていた気が付いたのは、僕のスマホが、セクスペリアンという機種の性能がアップしていたことだ。これもアップデートの影響のようだった。確かに国民的日常系アニメである『ホタテさん』とか『マッキーしんちゃん』でもいつの間にか生活が現代的になるのはよくあることだった。そういえば『名探偵コンナ感じの推理です』でも当初はFAXやら携帯が秘密道具扱いだったのを思い出す。実際に体験すると意外に違和感がない。
服を着替え家の戸締りをする。昼食は外で食べようとの話になったので、お金もしっかり忘れずに。ここで一つのことに気付いた。
「もしかして『ひまわりでいず』の最新刊もあったりする?」
「もちろん。私も大好きだからの。電子書籍版をレンのスマホに入れてあるから後で読むといい。ネタバレはせんが最高だぞ」
「おお、それは楽しみだな……。まさかそれ準拠でアップデートしてないだろうな?」
「安心しろ。流石にそれをやったらこの世界の秩序が崩壊してしまう。当時の作品の設定と雰囲気は変えられない。それに、今は社会人編に突入して……おっと」
「ん? 今大変なネタバレをしやがったな?」
「はっはっはっ。気のせいだお兄ちゃん。さあ、部室まで走るぞ!!」
「学校での設定を二人の時に持ち込むなよ……ってガチ走りか! ちょっと待て!」
二人の時に言われると、お兄ちゃん設定は流石にちょっと恥ずかしい。というか、足早いな! おい! ちょっと追いつけないから!
ブックマークありがとうございます。




