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大好きな日常系アニメの中に転生したようだが  作者: しんしん
新しい日常編
29/77

プールに行こうZERO

 強い陽射しを感じ僕は目を覚ました。まだかなり眠い。明日はいつものメンバーでプールに行くことになっていたが、今日は特別用事がなかった。そのため、昨日は夜遅くまでアニメの一挙配信を見ていた。時計を見ると午前10時をちょっと過ぎている。


 もう少し眠っていても良かったのだが、時間がもったいない気がして起きる事にした。早起きは三文の得と言うし。いや、もう早起きでもないか。


 隣の部屋に行くと、樹木じゅもくがまだ寝ていた。学校に通い始めてから、なぜか死神の世界には帰らず僕の部屋で生活していた。こいつが死神だというのも、いよいよ怪しくなってきたな。


 腹を出しながら酷い寝相で寝ていた。冷房もしっかり稼働しているため暑くはないはずなんだがな。風邪をひいたらいけないと、出している腹を二三回叩いてからブランケットをかけてやった。


「う~~~ん」


 そして放り出されるブランケット。お前はブランケットに恨みでもあるのかいな。取り敢えずエアコンだけは消しといてやろう。


  ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 冷蔵庫を覗いたところ食材という食材が一切なかったため、コンビニに昼食を買いに行くことにした。夏の暑さも相まって、最近はそうめん先生が大活躍だ。自炊でそうめんを作り、コンビニで弁当のそうめんを購入する。ただいま昼食四連投中だ。今日は変わるかもしれないが、この展開では五連投は免れない。


 狂ったように熱されたアスファルトの上を苦しい足取りでコンビニに向かった。このままでは干からびてしまう。


 無事到着。一命を取り留めた。ガンガンに効いた冷房が生気を復活させる。少年週刊誌と栄養ドリンクを籠の中に投入する。別に栄養ドリンクを飲むほど疲れてはいないのだが、一日一本は飲んでおかないと落ち着かない体になっていた。社会人時代の名残だ。(さすがに二本以上は飲まなくなった)


 さらにお茶を四本投入し、そのままお弁当のコーナー前に吸い寄せられる。避けられないそうめん。きっとあなたを離さない。信頼の五連投だ。


 しかし、その瞬間、上段に陳列されている『月見トロロうどん』が目に飛び込んだ。肉体が、トロロを買えと突き動かす。トロロは一種の強化アイテムだ。これさえ食べればしばらくは戦い続ける事ができる。すまない、そうめん。明日また会おう。

 最後にピリ辛チキンを購入し任務完了である。


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 エレベーターを降りると、僕の部屋の前に市井さんがいる事に気付いた。


「市井さんじゃないですか。どうしたの?」


 市井さんは上のフロアを全て貸し切って住んでいるためよく遊びに来る。樹木が増えてからはその頻度は更に増した。


「女の子4人でお買い物しようって約束をしてて。樹木ちゃんと一緒に待ち合わせ場所に行くんです。でも、連絡しても返事がないみたいで」


「ああ、間違いなくまだ寝てるな。明日もみんなと会うのに、今日も遊ぶ予定入れたんだ」


「うん!明日着ていく水着を見に行くんです」


 水着か……。なんと甘美な響きだろう……。


「分かった。さっそく叩き起してやるか」


「優しく起こしてあげてね」


「ははっ、それは無理なお願いだ。んじゃ、家の中で待ってて」


「おじゃまします」


 明日、女性陣が本日購入した水着を持ってプールに来るという素晴らしい情報を得た。『月見トロロうどん』を購入しろというのは何かの予言だったのかもしれない。明日が楽しみだ。

少し更新が遅れてしまいました。いつも読んでいただきありがとうございます。

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