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大好きな日常系アニメの中に転生したようだが  作者: しんしん
新しい日常編
24/77

部室をもらった①

 『地域研究部』として部の申請を山田先生に行ってから一週間が経った。

 放課後のグラウンドには、相変わらず運動部たちの大きな声が響いていた。申請が無事通過したとの連絡を受け、今から職員室に向かうところだった。早くも部室の鍵をもらえるらしい。

 

 部員全員が一緒に来たがったが、山田先生から「あんまり大勢で押しかけないでね。多くても二人まででお願い」と言われていた。なので、佐藤芳佳以外の部員は教室で待っていてもらうことになった。この前、申請をするために一緒に同行してもらったアルファは、やはり今回も同行を強く希望していた。

 しかし、あまりに露骨なエロ目線により山田先生に不審感を与えたため、今回は教室に置いていくことになった。


                ********************


「あ、松本君。待ってたよ」

 

 山田先生は職員室の入口の前で手招きをしていた。わざわざ職員室の前で待っててくれるとは、やはり良い先生だ。


「こんにちは。なんか、さっそく部室をもらえるみたいで」


「あれえ、今回は女の子連れかあ。この前の男の子は一緒じゃないんだね。あの子、エッチだから叱ってやろかと思ってたのに! 」


 そう言うとイタズラな笑みを浮かべた。そのテンションで叱りつけると、逆にアルファは喜んでしまいそうだ。


「バレてたんですね……」


「当たり前だよ。あれだけ露骨だと。あと松本くんもね」


「え、いやあ、はははは」


 やっぱり僕のもバレてたか……。笑ってごまかしておこう。もう少しバレないようにしないといけない。


「あんた達は二人して何をしてるのよ……」


 佐藤芳佳が呆れたように言う。知り合いの異性の前で指摘されるほど恥ずかしい事はない。いや、それこそが山田先生の狙いなのかもしれないな。

 しかし、樹木の事もあり山田先生とは話す機会が増えた。短期間で随分と仲良くなったと思う。そうでなかったら、こんな話をする事もなかっただろう。


「これが鍵ね。部室まで案内するから。着いてきて」


 クルクルと指で鍵を回すと、回れ右をし歩き始めた。

               

                ********************


 大きなスライドでどんどん歩いていく山田先生の後を、僕と佐藤芳佳は追いかけるように着いていく。


 早歩きで歩かないと、部室がある部室棟には着く頃には日が暮れてしまう。少々誇大表現ではあるが、実際この学校はそれくらい広い。

 音楽関係の部活のためのホールがあり、一般的な体育館に水泳部用の体育館、剣道、柔道など各種闘技場。メインのグラウンドにサブのグラウンド。大きすぎて、今だにその全容は把握していない。入学後に開催された学校案内で一通り見て回ってはいるが、それでも全てを回った訳ではなかった。


「そうそう、言い忘れてたけど、部活の顧問は私がやることになったからよろしくね」


「えっ!山田先生が担当なんですか!やったー」


 佐藤芳佳は喜び山田先生に飛びついく。

 僕も今の今まで知らなかった事なので、すごく嬉しかった。佐藤芳佳と一緒に飛びつこうかとも思ったが、残りの高校生活を『変態野郎』というレッテルで過ごしたくなかったので寸前で踏みとどまった。


「どうせ遊ぶ事が目的で、適当に部活立ち上げたんでしょー」


 山田先生は「分かってるぞ」と言った表情で佐藤芳佳に言った。なんだか楽しそうだ。


「あー!バレちゃいましたかー!」


 嬉しそうに答える佐藤芳佳。二人はギュと抱き合っている。ほらそこ、校内でイチャイチャしない。下校中の生徒が見てますよ?


 とまあ――――――そんなこんなで、ようやく部室棟に着いたのだった。

いつもありがとうございます。

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