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ⅩⅧ.思惑

7000文字越え。少し長めです。

 スカーレットが行方知れずになってから早一週間。城内には重苦しい空気が漂っている。不機嫌になるのは当然原因を作った国王陛下……ではなくて、主に彼女についていた侍女たちだった。

 何事もなく平常心を装い、彼女達はいつも通りの毎日を送ってはいるが、内心何をやっているのだと雇い主に呆れているのが半分、苛立ちが半分。ようやく見つけた番候補もとい婚約者を失踪させるとは、城の警備にも問題があるのではないか。

 そして自分達が傍についていればと、少々自由奔放にスカーレットを動かせてしまった事に、専属侍女の数名は悔やんでもいた。

 日々城内の不満と不安は高まるばかりだが、当の国王は平然としている。まったくと言っていいほど、スカーレットの事を話題にしない。城内の微妙な空気に気付いていながらも動かないゼルガを見て、これ以上静観するのは無理だと判断した宰相は、ついに口を出した。


 「……陛下、いつまでこのままでいるつもりですか。意地を張ってないでさっさとスカーレット様を迎えに行ったらいかがです」

 

 だらけた毎日を送っていた日々と違い、ゼルガは珍しく政務に勤しんでいる。何故その姿を彼女に見せないと、思わず嘆息してしまった。ダメな姿ばかり見せていざ仕事に向き合う時は、彼女は傍におらず。好感度が上がるきっかけを、この男はいつも逃している。恐らく、意図的にだろうが。

 侍従長と侍女頭から国王を説得するよう頼まれた宰相は、ため息まじりに再度問いかける。何があったのかは先代宰相のセオドールから聞かされた為把握しているが、このまま何も動かないでいいわけがない。忘れては困る。彼女は既に披露目もされた国王の婚約者なのだ。よからぬ輩に捕らわれたら、利用方法などいくらでもあるだろう。

 書類から一切目を離さないゼルガは、一言「何故だ」と言い切った。


 「あのじゃじゃ馬がどこで何をしてるか、大方把握できてるだろう。ちゃっかり一番値打ちのある宝石を選んで持ち出し、バカ正直に堂々と店で換金してやがるな。本気で逃亡する気なら、足跡が簡単に辿れる道を選ぶか」

 「いい意味であの方はわかりやすいですね……。悪知恵が働かず正直という面は好ましいですし、ある意味安心ですが。宝石類に興味はなさそうなのにどれが希少な石かを瞬時に見分ける能力と審美眼には、驚きでしたね。一応スカーレット様の目撃情報もあがっておりますので、確かに足取りは辿れます。変装はされているようですが、バレバレですし」

 

 恐らく彼女に隠れる気があまりないのだろう。連れ戻される可能性は考えていたはずだが、途中で行動が大胆になっている事から、彼女にとって追ってなどどうでもいいらしい。

 振り切るつもりか、猪突猛進の如くそのまま突っ走る気か。いずれにせよ、溢れんばかりの行動力だが本人が大胆かつ迂闊すぎて現在地も丸わかりだ。

 日々届けられる情報から、彼女の先の行動も推測できていた。まさかと思うが、その先を考えると胃が痛くなる。はあ、とため息一つ。美貌の宰相の口から漏れる。


 「防寒具一式を早速購入された事から、行先はわかりますが。ただ目的は何でしょうね?」

 「放っておけ」


 眉間の皺は深く刻まれているゼルガは、スカーレットに関して一言も言わないが、あの日以来恐ろしく機嫌が悪い。彼自身も何かに苛立っている。

 苛立ちが充満している室内の居心地は最悪だ。睡眠をほとんど必要としない王族はこんな時厄介だと、宰相はつくづく思った。人は空腹や睡眠不足でも苛立つ生き物。どちらも十分に得られれば心の余裕はそれなりに取り戻せるのだが、この男は腹が満たされても不機嫌さはそのまま。何て迷惑な。無理やり昏倒させてやりたいが、無駄に頑丈な肉体がまた憎らしい。

 城内の空気が濁りはじめていた最中に怒涛の苦情(ダメだし)を侯爵夫人から浴びせられたゼルガは、自らが動く事をより頑なに拒絶した。出て行きたければ出て行け、勝手にしろの一点張りである。

 王としてその判断は正しい。王自ら動くなど言語道断。周りへの示しがつかず、また女性一人すら相手に出来ないのかと侮られる。勝手に飛び出した婚約者相手に王があたふたと狼狽えれば付け入る隙を与えてしまうだろう。

 幸い強さを本能で察するリーゼンヴァルトの竜族(こくみん)は、高位貴族になればなるほど血が濃い為、他国の人間とは根本から考え方が違った。王に相応しいと判断され、彼等に認められればその国王の治世は安泰だ。謀反を企む可能性は無に等しく、また臣下は一度認めた主への忠誠心に篤い。

 竜化できる王の逆鱗に触れるのは万死に値すると、彼等はその血を通じて知っている事も大きいだろう。そして王がもし道を外れた行いを企めば、それを阻止する役割は王の側近が担っている。

 次代の王候補が生まれた後ならば王の替えはきくが、現時点で世継ぎはいない。まだまだゼルガには頑張ってもらわねばならない。

 今回宰相はゼルガに動けと命じた。お互い頑固で素直じゃないのなら、年上のゼルガが折れてやるべきだろうと。少々この男は、意外と子供っぽい所もある。


 「何も彼女の言いなりになれとは言いませんよ。こちらにも受け入れられない事は当然あります。ですがもう少し話し合いをなされる位はよろしいのでは? 圧倒的に陛下とスカーレット様の間には話が不足していますよ。まあ、大半の原因はあなたにあると思いますが」

 「俺が悪いとでも言うつもりか」

 「初心で純情な女性との初対面が全裸だったのは最悪の印象だと思いますけどねぇ」


 宰相はあと時の光景を思い出し、思わず遠い目になってしまった。かわいそうに。ゼルガの振る舞いに振り回されていた彼女を想うと、少々不憫に思えてくる。女性との情事の痕を隠そうともしないまま目の前に現れたのなら、好感度が下がるのは当然の結果だろう。自分をさらけ出しすぎる彼は、何とも大人げない。

 多少寛大になり、一歩引けばうまくまとまる。そう助言されたゼルガは、眉を潜めたまま呻り声を上げた。

 と、その直後。彼の黄金の瞳に、鋭い警戒が走る。肌で変化を感じ取った宰相も、窓から見える空に視線を向けた。


 「……おや、何かが突き破りましたね」

 「入り込まれたか」


 年々薄まる古の結界。数千年この国を覆い守ってこれただけ奇跡だ。リーゼンヴァルトの民であれば少し触れた位じゃここまで揺るがない為、明らかに外部からの侵入をはかられた証拠である。


 「チッ」


 忌々しげに、盛大に舌打ちしたゼルガは急な足取りで扉へ向かった。どちらへ? と声をかけなくても行先はわかっている。


 「地下に行く」

 「はい、お気をつけて。後はお任せを」


 いってらっしゃいませの言葉を最後に聞き、ゼルガは一人部屋を出た。向かう先は、王族のみが入室を許される場所。城の地下に存在する、地下神殿へ――


 ◇ ◆ ◇


 何がどうしてこうなったのかはさっぱりだが、成行きで飛行船案内をされていたら、すっかり長居してしまった上に休憩室まで用意されてしまった。

 見た目はそれなりにコンパクトだが、中は想像以上に居心地のいい造りになっている。この国に来ていたのはほんの数名。操縦士、副操縦士と白皙の美貌が美しい青年、アル。そして従者っぽい身なりのエドワルドとあともう二人。今は壊れた箇所の修復にあたっているらしい。

 寝台に洗面所まで完備されている乗り物には、流石に驚愕した。デザインはシンプルで実用性重視。そして見たこともない素材で作られている。リーゼンヴァルトでは一般的ではない素材を何と呼ぶのかわからないが、どれもこれも真新しく珍しい。

 雅な装いに柔らかな表情。親切かつ社交的な彼等に短時間ですっかり慣れたスカーレットは、警戒心をすっかり緩めていた。

 出されるお茶は、ほんのりと甘い。リーゼンヴァルトには生息していない植物から抽出したエキスを使っているらしい。鮮やかな薄紅にとある花びらを一枚。アルは彼女に小さくウィンクをし、そっとつまみあげた花弁をカップに入れた。 

 一瞬で煙のようにふわりと溶ける。白い花びらが混ざった直後、お茶は爽やかな青に変化した。まるで魔法のような出来事に、彼女は目を丸くして唖然とする。悪戯が成功した子供の顔でくすりと微笑むアルに、彼女は興奮気味に尋ねた。

 

 「何、今のは何? お茶の色が変わった!」

 「時間がたてば、ムラサキになるよ」


 そう言われてじっと観察する事約十秒。薄紅から青に変わった液体は、徐々に紫色に染まる。それ以上色が変わる事はない。

 

 「凄い……」


 ぽつりと感動した声を漏らず。彼に勧められるまま、一口こくりと紫色の茶を飲んだ。


 「あれ、味が違う?」

 

 先ほどはほんのりと甘い味がしていた。花の蜜に似た味わいだ。だが今はもっとすっきりとした、爽やかな風味を感じる。どちらも美味しいが、好みを言えば今の方が好きだ。

 

 「気にいった?」

 「ええ、とっても」


 飲み物も食べ物も、全てリーゼンヴァルトとは違う。食の文化、言葉や衣装の違い、技術の差。様々な違いを目の当たりにするたびに、次から次に疑問が湧きあがる。

 基本ゆったりとした楽な服装を好むリーゼンヴァルトの国民と違い、アルとエドワルドが纏っているのは首まできっちり、体型に合わせて仕立てられた服だった。防寒具を脱いだ彼等は上質な服をさらりと着こなしている。やはりそれなりに身分があるのだろう。言葉は通じないエドワルドからも、立ち居振る舞いや口調からどことなく高貴さが漂ってくる。

 他国の貴族と平然とお茶を飲む自分は、随分と図太い神経をしているらしい。王城で鍛えられたな、とぼんやり頭にあの城での出来事を描きながらお茶を全て飲み干した。


 「スカーレット。なにしにここに一人でキタの?」

 

 あ、忘れてた。

 当初の目的をすっかり忘れていたスカーレットは、咄嗟に口ごもる。

 元々衝動的に飛び出した彼女は、外に出たい気持ちだけを抱きながらここまでやって来た。目的は氷華でも祠でもなく、その奥に繋がるかもしれない通路。可能性としては極めて低く、そして危険に満ちている。だが、なかったらそれでもいい。自分の目で見て無理だと判断した事なら、受け入れられる。ただ、彼女は自分自身で納得のいく理由が欲しかった。この国がこれからもこのままであり続ける理由を、受け入れたかった。

 竜の祠のその奥に、抜け道が存在する。蒼い湖を通り過ぎ、複雑に入り組んだ鍾乳洞。どこまでも続くその道は、険しい山を越えなくてもこの地以外へ導いてくれるのではと。考古学者に冒険者たちは、いくつもの仮説を立てていた。

 危険だとわかった時点で引き返すつもりだった。一目蒼く輝く湖を見られるだけでも来たかいがあると思える。

 だが、この話をバカ正直に話せるわけはない。閉鎖されてきた国で、他所の人間と接する事の意味を真剣に考えなければ。彼等の目的は何か、正しく見極めろ。敵か味方か、そのどちらかでもない場合はどうすればいい。どこまでなら話せて、どこから口を閉ざすべきか。冷え切ったカップを握りしめたまま、スカーレットは途端に緊張感が体内を巡った。

 

 「氷華を摘みに来たの」

 「ヒョウカ? って、なに?」

 

 あ、これは言って大丈夫だったか? と考えたが、多分大丈夫だろう。この国でしか、いやこの場所でしか生息できない不思議な植物。他国に種が持って行かれる可能性は、限りなく低い。なにせ種などないのだから。


 「氷の華よ。とっても美しい花が咲いてるのだけど、この場でしか生息していなくて」

 「へえ、氷のはな……。僕もみてみたいです」


 その位ならいいだろう。簡単には抜けないくらいあの花は頑丈なのだから。

 

 「いいわよ」と微笑み返してから再び防寒服を纏い、修復作業中の飛行船を出る。破損した部分の修復にはそれほど時間はかからないという丈夫さを聞いて、ほっとしたのと同時に焦りも生まれる。他国の技術は驚くほど高く、先進的だ。今のところ悪意は見えないが、目的が依然とはっきりしない状態では、なるべく傍にいた方がいい。

 密かに今後をどうするか思案しながら、先ほど見つけた氷華までアルを案内した。


 「コレは、生きてるの?」


 そう呟いて氷の花弁にそっと触れたアルに、スカーレットは頷き返す。

 この場には数本しか生息していないが、山頂付近に近づけば大小さまざまな氷華が眺められる。その成長速度がどのくらいかは計り知れないが、比較対象が増えればわかるだろう。

 氷で出来た大輪の花は、一輪で存在感が強く華やかだ。けばけばしさを感じさせないのは、やはり色を纏っていないから。神秘的でどこか神々しさを感じられる不思議な花。ふいに触れば氷の棘で怪我を負う可能性もある。

 この花は美しさを秘めるだけではない。人知れずひっそりと、凛と天に向かって生きる姿は清らかで厳かで、儚く見えて逞しい。まるでドレスを纏い麗しい笑みを浮かべながらも内面は狡猾な貴婦人にも思えた。


 (侯爵夫人……のイメージともちょっと違うか。でも、私のイメージでもないよね)


 自分には野に咲く花がお似合いである。にぎやかな花に囲まれて、一緒に笑い合える場所。気さくで陽気な近所のおっちゃん達と、おせっかいなおばちゃん達。たまに口うるさいけど頼りがいのある姉と、子煩悩で家族想いの優しい義兄、おしゃまな姪。

 下町の雰囲気が、彼女の肌に合っていた。決して社交界で淑女の微笑を貼り付けたまま表面だけの会話を楽しみ、情報収集しつつ腹の探りあいをする場所ではない。気の置けない親しい人間が集う場所こそが、自分の居場所だ。冷たく美しい氷華を見ていたら、よりその想いが増す。

 無理だよ、無理。国王様の婚約者になるなんて、覚悟も何も持っていないのに周りが勝手に囃し立てて、囲まれて。気づけば拒否も出来ない状況って、やはり理不尽すぎる。

 それに、肝心なことを言われていないことに気づいた。公の場でスカーレットを紹介はしたが、そもそも自分は好かれてすらいなかったはずでは?


 ……何で、好きでも好かれてもいない相手のために、自分の居場所を奪われなくちゃいけないの。

 ムカムカとした感情が腹の底から湧き上がる。今なら素手で氷華を折れそうだ。

 そんな彼女の異変に気づいたアルは、心配そうにスカーレットの顔を覗き込んだ。


 「だいじょぶ? どこか痛い?」


 フードを被っている正面に回り、そっと顔を覗き込む美形。覗き込まれた方の平凡な女は、心臓が止まってもおかしくない。


 「っ……! だ、だいじょうぶ!!」

 「でもミケンにしわが……あれ、顔もあかい?」


 そ、それはあなたがいきなり覗き込んでくるからでしょお! 内心の悲鳴に気づかない男は、スカーレットの身体を支えるように歩き始める。


 「え、え?」


 抵抗することも、雪に足を取られままならない。つかまっていいといわれると確かにありがたいのだが、この密着度は何だ。いや、お互い防寒服を纏っているため、ものすごい着膨れしているのだが。


 「カゼ、あっかする。早くもどろう」

 「いや、ちがっ……!」


 誤解だとの訴えに、彼は耳を貸そうとしない。遠慮していると完全に勘違いしている。「遠慮は無用」とだけは流暢に言い放ったイケメンに、スカーレットは抵抗する気力を奪われた。竜の祠に行ってみたかったのだが、この様子だと確実にアルもついてくるだろう。さすがに一般人にすらあまり知られていない場所を他国の人間に教えるわけにはいかない。その位の分別はちゃんと弁えている。


 (仕方が無い……今は甘えて休ませてもらうか。みんなが寝静まった頃にでも一人で行けばいいよね)


 その洞窟までは遠くはない。脱力気味に身体から力を抜いたスカーレットは、本格的に体調を崩したと誤解されて更に過保護な扱いを受ける。薬湯を否応なく飲まされ、仮眠室に運ばれた。すやすやと簡易の寝台で眠るスカーレットを確認した彼は、側近のエドワルドに告げる。


 『あの子、連れて帰ろう? エド』

 『……本気ですか?』


 真意を探る目で見つめられても、アルが狼狽える事はない。爽やかに微笑み返し、閉じられた部屋の扉に視線を向けた。


 『そんなに破損してなかっただろう? あと数刻もしたら船の修理も終わるよね。あの薬湯がちゃんと効いていれば問題はないか』

 『あなたはどこまで本気なのですか。ただの気まぐれで彼女を連れて帰ると? 言葉も通じない他国に無理やり連れて行かれる彼女の気持ちや意志を無視してまで、何をお考えなのです』

 『気まぐれとは少し違う。だってあの子、面白いじゃないか。何て言うか、新鮮だよね。僕の周りにはいないタイプ。もう少し傍に置きたいと思うのは当然だろ?』


 だがこの場に長居は出来ない。ならば連れて帰るしかない。と、極論を述べた。


 『今回は山の向こうに何が存在するかを確認するだけで、この地に着陸するつもりはなかったんだ。昔からあるかと思われていたけど、悉く探索に失敗。だけどついに発見した。想像通り国が存在している。しかも独自の文化と発展を築いている、豊かそうな国だ。大陸の古語を操る人間は、ここの国民以外ほぼいない。ぜひともじっくり話を聞かせて貰いたいとお前も思うだろう? 勿論、陛下も交えてがいいね』


 もう任務は終了した。あとは速やかに帰るだけ――。うっとりするほど甘い顔ですっと目を細め薄く笑うアルに、エドワルドは若干苦い表情を浮かべる。主は完全に得体の知れない女性に興味を持っている。それがただの好奇心か、好意かはまだわからない。長年付き添っているが、時に無邪気な少年のように振る舞う年下の主が何を考えているのか、未だに全てを把握できてはいなかった。

 王子が誘拐など、前代未聞だ。国際問題に発展する――とまで考えて、まだこの国との国交がない事に気付く。人知れず連れ去った場合、一体どうなるのやら。考えるだけで頭が痛い。

 

 『気づかれなければいいんだろう? 他の人間に』

 

 さらりと外道発言をしたウィステリア王国の第二王子、アルベルト・セドヴィッグ・ウィステリアは、薄らと笑みを深めた。


 


 、

 




 


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