~ 眠り姫 ~ その1
ちょっと? 九尾を応援、そして楽しんでくださる皆様のお蔭さまで、この5月5日に連載1周年を迎えるまで書き続けることができました。
本当にありがとうございます。><
何時になれば あなたに会えるの? 明日になれば あなたに会えるの?
どれだけ眠れば わたしは目覚めることが出来るの?
あの日あの頃 ふたり過ごした記憶は
遠い日の泡沫 儚くて愛おしい夢
想い出は何時も色褪せ セピア色に変わっていく
あなたと見たあの日の夢 あの頃の想い出は
色褪せずに 今も記憶の中に眠り続けてる
時は移ろい 景色までもが姿を変えていく
過ぎ行く時間の波は あの頃の日々をわたしから浚っていく
この世の全てに 変わらないものはない
この世の全てに 色褪せないものはない
景色も夢も想い出も みんな変わっていってしまう
だけど 変わらないものを見付けたよ?
それはわたしの記憶に眠った
あなたと過ごした遠い遠い日々の想い出
儚くて愛おしかった あなたとの日々
たとえ どれだけの時を眠ろうとも
永遠に眠りつづけようとも
なにも変わらない あなたへの想い
たとえ 1000年の眠りでさえも
わたしの想いは変えさせはしない
眠り姫
今のわたしは
いつか物語が終わる様に いつかまた新しい物語が始まる
最初のページを捲った時
それがわたしとあなた
ふたりの物語が また始まる目覚めの時
眠り姫
永い眠りから目覚めの刻
~ 眠り姫 ~
ちょっと? 九尾な女の子 特別編
すっかり日の入りも早くなり、つい一ヶ月くらい前までは燃えるような赤に染まっていた庭先や裏山の景色の所々に枝だけになった木々が目立つ季節が訪れた。
遠くに見える山脈からは冷たい風が吹き下ろし、木枯らしは散った葉っぱを何処かへと運び去っていく。
「寒っ! ちょっと? 知泰」
夕方になれば言葉を発した唇から白い息が暗くなった下校道の空へと舞い上がって消える。
隣では蜂蜜色の髪を大きなリボンで結わえた紅い眼の少女が不機嫌そうに俺の名前を呼んだ。
「なんだよ、美九音」
白い息を吐きながら白を基調に青いリボンとスカートを合わせた制服姿の幼馴染みに答を返した。
「なんでこんなに寒いわけ? あんたなんとかしなさいよ」
……突然なんちゅう無茶振りをしてくれるんだ、この女は。
「出来るかっ! 冬なんだから寒いのは当たり前だっ。 っつーかお前ったばスカート短すぎなんだよ、そりゃ寒いっつーの」
「寒さ対策にニーソ履いてますぅ~。でも寒いんですぅ~」
目いっぱい、嫌味を含んだ口調で返してくる幼馴染みの美九音ちゃん。
……こ、この女っ、な、殴りてぇーーーーっ!
「でもさ? ニーソって結局、腿から上は素肌じゃん。露出してる部分はそりゃ寒かろうよっ」
「ちょっ……な、なんてこと言ってくれちゃってんの? あんたの今の言い方じゃウチがパンツ履いてないみたいじゃん。露出狂の変態オヤジみたいに言わないでよねっ」
だけどお前さ? 今日、履いてるパンツってスケスケの白いパンツじゃん。
「な、なな、なんであんたが知ってんのっ?」
ところどころに設けられた街路灯に明かりが点り、枝だけになってしまった街路樹には色彩豊かな果実が光の実を着けだした。
寒さに負けてイルミネーションに彩られた木々を楽しむことなく、大通りから細い路地を曲がって近道をすることにした。
暫くして公園に差し掛かる。
公園と言ってもそこそこの広さがある公園で、なんでも昔の城跡の周囲一帯を公園にしたところらしく、石積や堀なんかの跡もそのままのこっされて居る、明かりも無く暗くなると人通りはすっかり無くなってしまう公園を通り抜けて家路を急ぐことにする。
公園に入ったところで美九音の奴は、おおよそ人間には見受けることの出来ない、コートの中を通して襟元から艶やかでもふもふの御自慢の尻尾を短いスカートの下から何の躊躇いも無く曝け出させた。
そして、暖かそうな冬毛に変わったばかりの御自慢のもふもふ尻尾を、するりとマフラーの上から首に巻き付けた。
「きゃは♡ 暖か~いっ」
くそっ! マジで暖かそうだよなっそれ!
「ところでなんで知ってんのかって聞いてんのっ。教えてくれたら、ウチの尻尾で一緒に包んであげてもいいよ?」
「そ、そりゃまあ本日、突風によるパンチラ5回、人気のないところで尻尾を出してパンチラ2回、って今し方で3回になったからな」
っつーか! お前ってば何回パンチラしてんだよっ! ちょっと無防備すぎんぞ。幸いにして周囲には男子は俺だけしかいなかったから良かったけどな。
「えっ? もしかして……と、ととと、知泰ってば妬いちゃってんの? ウチのパンツ、他の雄に見られるちゃうのが嫌とか?」
いやいや、お前ってば絶対に俺の見ていないところでもパンチラしてたろ? 先ず見られていた、と思っていいぞ?
「違げぇーよ。だけどまあ、お前だって学校の男子だって皆、年頃なんだからさ気を付けておけ……っつてんだよ」
「え、あっ……うん。知泰が言うならそうする」
「まったく……少しは未美や紅葉を見習えよ」
あいつらも制服のスカートは短いままだけれども、未美は上着はしっかり着込んでいる上に、白いストッキングだかタイツだかに毛糸のパンツまでも履いて完全防備、紅葉に至っては制服とのコーディネートなどお構い無しに、上着に褞袍を羽織り、黒いストッキング、それになんだか鍵の付いた革だかレザーだかの素材で出来たパンツを履いていたぞ? あれ、これってまさか……。
「御主人様、パンツじゃない。貞操帯」
ですよね~。
うおっ! びっくりするじゃねぇーかっ急に暗闇から現れんなや紅葉っ。しかも相変わらずテンション低い、棒読み台詞でっ! それでいきなり声掛けやがって怖いわっ!
っつーか紅葉さん? あなたなんていうもんを履いてくれやがってんのっ!
「それは……今日は強風だったからスカートが捲れる」
「それで? たとえ強風だったとしてもスカートが捲れるのが心配になっても、普通の女子は貞操帯なんて履かないっ」
「もし他の雄に見られて欲情され襲われると困るわ。だって私の〔ぱきゅ~ん〕は御主人様のものだから自己防衛策よ」
……紅葉よ? お前のその発想は何処から来るんだ? パンツ見られるのが嫌ならジャージでも履いて置けっ! お前のTPOに関する女子力は既に取り返しのつかないところまで来てるんだから、今更ジャージ履いてたって誰も驚かねぇ―し、気にもしねぇーよ!
「……知泰? あんたってば狼のまで覗いたわけ? ウ、ウウウウ、ウチのだけなら許したげたのにっ!」
「違うっ! 断じて覗いたわけじゃねぇーんだ。見えたもんは仕方がねぇーだろっ」
人を痴漢か覗き魔みたいに言うんじゃないっ。
「狼のだけじゃないわよね? 知~くん。あたしのスカートの中身事情も知ってるみたいだったしね? このラッキースケベ♡」
いつの間にか背後から忍び寄って来ていた未美に背中から抱き着かれた。
「ちょっと未美さんっ!」
当たってる当たってるっ! 背中に大きくて柔らかい感触が伝わって来てるって!
未美が御自慢のおっぱいを押し付けるようにして背中からハグを決め込んで来た。
つづく。
ご拝読アリガタウ。
一周年記念に囁かですが感謝の気持ちを込めて書いた、ちょっと? 九尾特別編です。
可愛らしくデレる美九音、そして未美、相変わらずの紅葉など、他のヒロインズたちが一同に会した物語を描きたいと思い描いた物語です。
今後の展開に繋がるエピなども交え、はたまた番外編でもあり~の、美九音、未美、紅葉のイラストを手掛けて下さった絵師のTOTOさんが描いて下さった巫女姿の美九音と主人公知泰のコンビイラストをラストシーンでお披露目など、皆様に楽しんでいただけたら、と思います。
ではお楽しみにっ!




