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狐の嫁入りっ ちょっと? 九尾な女の子  作者: 雛仲 まひる
エピローグというか第二章プロローグ
64/130

俺の可愛い嫁がネンネちゃん過ぎて生きるのが辛い 3

 美九音の顔が赤らんでいるかどうかはオレンジ色の灯かりが心許なくて分らない。


 しかし「愛してる」という言葉を口にして、相当恥ずかしかったのか美九音は俺の腕の中から抜け出し、暫く布団の上にぺたんと座って、なにか逡巡しゅうじゅんしながら俯いていた。


「と、ととと、知泰も……起きてよね、ウ、ウチね? だ、だだだ、大事な話があるのっ」


 俺も何故か正座して美九音の正面に座った。


 美九音は家族の居る場所や俺以外の人間が居る時には決して出さない狐耳ともふもふの尻尾を出し布団の上を掃きながら、しゅんとヘコたれた耳は折れ、もふもふ尻尾を時折、緊張させてピンと立て、腿の間に両手の平を挟んで、小さく細い身体を肩を小さく窄めて身を強張らせながら上目遣いで俺を見ている。


「あ、あのね? ウチね、してもいいよ? ……え、えええ、ええ…………っち」


 Yesっ、YesYesぇーーーーっ! なんですとっ! それはまことかね? 美九音ちゃん。 


 ヤベっにやけっちまってるよ俺。


「でもでもっ! は、はは、初めてだから……やさしく……しなさいよね?」


「するする。美九音、ややや、やさしくするから、さっ……ささ、最初だけ我慢してくれよ」


「なにを我慢するの?」


 緊張気味に身体を強張らせる美九音。ヤバっ俺も緊張してきた。


 美九音も相当緊張しているのか落ち着きが無い。俺と視線が交わるとつぃっと視線を逸らし両腕の間に挟まっている胸元に目を落として「あっ……忘れた」と小さく呟いた。


 いったいなにを忘れたんだ? まぁいいさ。


「美九音、いいんだな? 本当にいいんだな」


「でもでもでもっ! ちょ、ちょっとだけ待って? じゅ、準備するから……」


 んん? なんの準備をするんだ? そんなの俺の役目だろ? これから昇ろうとしている大人の階段にある、あんなことやこんなことしか最早俺の脳は映像化出来ねぇー!


「み、美九音っ! お、俺……もうっ!」


 飛び掛った俺を「ひっ」と悲鳴を上げて躱した美九音は「も、もうバカっ」と言うとスクっと立ち上がり部屋を出て行ってしまった。


 あれ? 俺ってば選択肢を間違ったのか? 勿体ねぇ~! あのネンネの美九音が折角その気になったって言うのに俺は……勿体ねぇ~。


 暫く枕に顔を埋めて泣いたねっ。





 美九音が部屋を出て行ってから30分余りの時間が流れた。


 あいつは確かに「待って」と言っていたが……。あいつは筋金入りのネンネちゃんだから、いざそのときになって怖気づいてしまったのか? それともう○こでもしているのか?


 時間は過ぎるばかりで一向に美九音は戻って来ない。


 俺ってばがっつき過ぎて、見事に階段落ちをした気分だぜ、と半ば諦めて目を閉じた。


 もう寝よ。夢の中で結ばれような美九音、と布団に包まったとき、静かに部屋のドアが開いた。


「お、お待たせ……」


「えと……お、遅かったな? う○こでもしてたのか?」


「ちょ! ち、違うわよっ。もうバカ……。と、知泰、少しの間、こ、こっち見ないでね?」


「え? あ……んん、分った」


 美九音に背を向けるように寝返りを打つ。


 時刻は草木も眠る丑三つ時、恐ろしいほどの静かな薄暗い部屋に衣擦れの音が聞こえ出す。


 美九音がパジャマを脱いでいる衣擦れの音だ。


 ちょっと待てっ! 脱がすのも楽しみの一つだぞ美九音っ。あんなことやこんなことの機微きびをわきまえてねぇーなお前はっ。


 でも怒っちゃダメだ怒っちゃダメだ。


 あのネンネの美九音が勇気を出しているんだ。だから俺は待つ。


「ちびたっ」


 んん? 冷たい? なにが?


「も、もういいよ、こっち向いて……」


 美九音のお許しが出て、もう一度寝返りを打って美九音の方に向き直った。って! パジャマ着てるじゃんっ!


 がっかりだよ。いやいいのかこれで? 脱がす楽しみが戻ってきて?


 美九音がおずおずと布団に潜り込んで来た。


「と、知泰っ。……ウ、ウチを……ウチを知泰のものにしてくだちゃ、さい」


 緊張の余り美九音が噛んだ。


「うん、分った」


 アリガタウ。


 俺の言葉を聞いて美九音はそっと目を閉じた。


 震える小さな美九音の唇に、唇を重ねる。


「んん……」


 身体を重ね、軽く触れるだけのキスを何度も繰り返す。


 がっついちゃダメだ、がっついちゃダメだ。


 唇が触れると目を閉じ離れる度に、とろんと目を開く美九音。ヤバイかなり可愛いぞ、こいつ……。


 互いの唇をついばみ、視線が交わる。


「い、いいよ……触っても」


「ど、どど何処を?」


 うわっ、大失策。なんてこと聞いているんだ俺は。


「ど、どど何処でも……ま、まま先ずは、お、おおおおおっぱいから……で、でで、でも、先っちょはダメ……かも」


「なんで?」


「恥ずかしいなもう。き、聞かないでよ……そ、そんなこと。あのね? 笑わない?」


「うん。笑わない」


「ほんと?」


「うん、ほんと」


「あのね? さ、ささ先っちょは、い、いいいい今はダメなの……きゅってなってるから…

…、それにね? 前に触らせたげたときにね? お腹もきゅ~って熱くなってね? ウチ変になっちゃうから……」


 美九音が言う、あのときとはいくしま童子からこいつを助け出したときのことだ。


「変になるって?」


「ほ、ほんとに笑わない?」


「うん、笑わない」


「えとね? ……あ、あのときね? ウ、ウチ……お腹がきゅって熱くなったと思ったら……、えとね? ウ、ウチね? パ、パンツが……そのね? お、おしっこジュってちびって……」


 美九音は俺の首を抱き寄せて胸に顔を埋めて言葉を続けた。


「き、気が付いたらね? いっぱいし、湿ってたんだもん……。ウチ、お、おっぱいの先っちょ触られるとね? ウ、ウチ、ビクってなってジュってお、お漏らししちゃうからダメなの……。と、知泰の前でお、お漏らしなんて恥ずかしいもん」


 いやそれ、きっと違うから……それは女の子の人体に現れる自然な現象ですって美九音ちゃん。


「大丈夫だよ美九音。それおしっこをお漏らししたのじゃなくて、違うから安心して触らしてくれてもいいぞ」


「で、でもパンツ、ベチョベチョになってたもん……」


「だからそれは別のものでそうなったんだ。女の子なら誰でもなるんだよ。俺を信じろ美九音」


「う、うん……知泰が言うなら信じる。でも恥ずかしいから見ないで触ってね」


 では……アリガタウ。


「んん……ちゅぱ――ぅん」


 胸に顔を押し付けている美九音を引き剥がし再び唇を重ねる。そしてパジャマの裾から手を忍ばせ、あのとき以来も未登頂であった小振りの双丘を目指して五指を進めた。


 美九音のスベスベしたお肌を手の平に感じながら、途中でおへそや脇腹などに寄り道をしながら双丘目指して突き進んでいると、美九音は「くすぐったいよ、知泰」と身を捩った。


 双丘の登頂に成功した暁には、一気に進路を反転させ駆け下り秘境クレパスへの冒険へと向かうことになる。


 他の誰もが踏み入っていない(はず)である、狐耳美少女美九音の未踏地を開拓するという、俺の冒険を羨んでコロンブスも泣いて土下座するだろう。


「あ……知泰」


 道草を経ていよいよ双丘へと五指が到達する。


 手の平いっぱいに軟らかい感触が広がる。決して大きくはないがきっちり手の平に納まる絶妙のサイズを……あれ? 手の平から溢れてね?


「と、知泰……ウチのおっぱいどう?」


「お前……急に大きくなったか?」


「ひ、ひみつ……」


 なんだこの違和感は? もしかしてこいつ普段しているブラのサイズ間違えておっぱい押さえつけてんじゃねぇーの? 俺の目算より全然大きいし、前に触ったときこんなにもあったっけ? 前よりも随分成長してるじゃねぇーかっ! チクショウっ。


 ヤベっ理性が抑えられなくなって無性に吸い付きくなってきた。


「んっ……」


 パジャマのボタンに空いている方の手を掛けて、外しに掛かり上から3つほど外したところでその手を掴まれた。


「ダ、ダメっ! おっぱい吸っちゃダメっ。あ、赤ちゃんじゃないんだからね? ま、まだ触るだけ……」


「じゃあ、脇も吸っちゃダメ?」


「えっ?」美九音。


「えっ?」俺。


 ダメだ、そんなのここまで来て我慢出来るはずがねぇーじゃん。もう我慢できねぇーっ! 美九音よ覚悟しろ、ネンネちゃんの時間はもう終わりだっ。


 俺はこれより冒険野郎となる。


 双丘を一気に駆け下り南下を目指す。


 そう目的地は“恥じらいの丘”そして草むらを抜けたその先にあるクレパスと体内に向けて深く穿たれたトラウマナだ。


「美九音?」


「んん? なーに」


「その……俺もう我慢できねぇーよ。いいだろ? 最後まで」


 美九音はまた暫く想いを逡巡させていたようだが、コクリと頷いた。


「……う、うん」


 じゃぁとパジャマのズボンを布団の中で脱がせ、内股を摺り合せている美九音の間へと手を割り込ませた。


「ママ……こ、怖いよ。た、助けて知泰……」


 いや「助けて知泰」と言われても……、実行犯はお前が助けを求めているその知泰なんだが……。


 閉じた目に薄っすら涙を浮かべている美九音ちゃん。


 しかし今夜の俺は止まらねぇーぜ? ここまで来たら鬼畜にでもなんにでもなってやるっ!


「怖いよ、ママ……、ウチを助けてママ、知泰……」


 無理だっ! 俺は鬼畜に成り切れねぇー! こんなに怯えた美九音を手篭めに出来るわけがねぇーっ!


「と、知泰? どうしたの? ウ、ウチね、覚悟は出来てるんだよ? でもね、怖いの……。でも我慢するから、今すぐ知泰のものにしてください」


「……美九音。分ったよ」


 ネンネちゃんの美九音が覚悟を決めているんだ。


 俺もこいつの気持ちに応えてやらなくちゃダメだよな。


 あっそうだ抜かったぜ。俺様としたことがその先にある最終目的に必要な“あれ”の準備するの忘れてた。


 雰囲気を壊しちゃいけぇーよな? 男として。


 って! 俺、こんなことになるとは思わなかったし、こんなこととは生来無縁だったこの俺が“あれ”なんて買って用意してあるはずもねぇーーーーっ。


「美九音“あれ”が無いんだけど……」


「あれ? わかんないけど……いいよ。してもいいけど……でもでも中に出さないでね? ウチ、まだママになると困るから……」


 少し会話が噛み合っていない気もするけど、まぁいいやいいことにしておこう。


「お、おう。努力する」


 美九音の了解を得たところで、がっつきたい気持ちをグッと抑えて時間を掛けて美九音の気持ちを解すためにイチャイチャすることにした。


 美九音の肌に触れる度、伝わる温もりと零れる吐息が艶かしい。


 唇から首筋へ、耳元から鎖骨へ、そして手の平にあるおっぱいへと唇を移して行く。


「ダメっ、おっぱいは触るだけっ」


 ここで嫌がられては元も子もないので仕方なく双丘をスルーしてヘソへと移動し、そしていよいよというところで美九音に頭を抑えられた。


「ダメだよ」


「じゃあさ。もうしないからいいよな美九音」


 美九音は無言で頷いた。


 でも“あれ”ないし、もしもがあれば美九音を傷つけ裏切ることになる。


 そんなことはしたくない。と思った。


 大切だからこそ、無責任な行動は取りたくない。心の底からそう思った。


 今気付いた。俺はこんなにも、こいつのことを大切に想ってたんだな……。




 To Be Continued

ご拝読アリガタウ。


次回もお楽しみにっ!


本作品へのご意見、ご感想、評価などお待ちしておりますよっ!

またお気に入り下さると嬉しいです。

頂いたご意見、ご感想、評価などはとても励みになっておりますっ。

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