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狐の嫁入りっ ちょっと? 九尾な女の子  作者: 雛仲 まひる
season2  第一章 どうしてこうなった(´・ω・`) マジで! 最凶俺の嫁 
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どうしてこうなった(´・ω・`) マジで! 最凶俺の嫁 12

銀狐ぎんこ】 妖狐一族に置いてその地位は第3番目に当たる妖狐だそうだ。


 妖狐一族は1000年以上の時を生きた狐。


 最初は1本だった尻尾が9本になったとされる【九尾の狐】を筆頭に、【天狐てんこ】九尾の狐同様に1000歳を超え強力な神通力を持ち、神格化した狐で九尾の狐同に尾は9本、その眼力は千里眼を有し様々な出来事を見透かす力がある妖狐だ。


 次いで【金狐きんこ】そして【銀狐ぎんこ】【黒狐こくこ】【野狐やこ】と続く。また【白面金毛九尾の狐(現在の久遠寺)】は【九尾の狐】や【天狐】の中で稀に更に妖力が特化した雌の妖狐で、その毛並は美しく誰もが目を奪われるほどだ。


 それらとは別に美九音んや他の稲荷神社などの殆どで祀られているのが【白狐びゃっこ】という白い毛色を持ち、人々に幸福をもたらすとされる、善狐の代表格だそうだ。


 更に【九尾の狐】【天狐】や永い時を生きた妖狐より永い時を生きる善狐は【仙狐せんこ】となり神格化していき、やがて【空狐くうこ】となる。


 【空狐】は3000歳を超え神通力を自在に操れる大神狐。天狐からさらに2000年生きた善狐だけが成るとされるとされている。


 以上。「ちょっと? 九尾」に置ける妖狐一族の種類でした。by姫子wiki。





「ほほう。希少種の狼から犬神になった付喪神に、我ら妖狐一族の9尾に対して2尾と2本の尻尾を持つことからそう呼ばれる猫又、そして蛇の付喪神の濡れ女と女郎蜘蛛ですか。これはこれは大層なメンツが集まりましたね。それとこの人間は一体……まぁいいでしょう」


 俺を端折るなやっ!


「さて銀狐衆とやら。久遠寺を置いてさっさと去ってくれないか? 私たちも無意味な戦いを望んでいるわけでもないからな」


 多種族妖を纏める妖グループを束ねているリーダー格の姫子先生が妖狐一族のと、先ずは交渉に入ったみたいだ。


「それは出来ませんね。ましてや妖狐一族の問題に他人様が口を挟んで良いものではありませんし、欲しくもありません」


「……ちょっと待てよ。美九音はもうお前らだけが関係しているわけじゃねぇーんだぜ。こいつには人間の家族が居る、それはもうこいつが、ましてや他人が切ろうとしても、切っても切れない絆がそこにはあるだろ?」


 それに俺もだ。


 事情や経緯、事の成り行きは兎も角としても、こいつは今、俺の嫁だ。勝手に連れて行かれることだけは許せねぇーな。


「絆? 短い短い。確かに姫様は復活された直後に人間の胎内に封印・・・されたと調べは付いている。その後人間を母親とし生まれ直した姫様と人間との間にある短い時間など、我ら一族と姫様との間にある長き時間とでは比べることも馬鹿馬鹿しい」


 時間じゃねぇーんだよ。大事なのは――。


「――じゃねぇーんだよ。時間の長さなんて関係ねぇーっ! 今一番大事なのはこいつの……美九音の気持ちじゃねぇーのかよっ」


「……あ、あんた。変態のくせに良い事言うじゃん。あとなんであんたがウチの名前を知ってんの? もしかして……ストーカー?」


 美九音は一歩引き下がり、華奢な身体を両腕で抱き締めるようにして身構えた。


「…………」


 ほんとこいつってば、俺に気付いてないのね? ちょっと傷付いたわ俺。ORZ


 本当に俺は、こいつに好かれてないのかもな。


 でもまぁいいや。それは美九音の気持ちだ。俺の気持ち・・・じゃねぇー。


 俺の今の気持ちは、こいつを、美九音を誰にも渡したくない。


 だから美九音が望んでねぇーなら連れて行かせはしねぇーよ、もう二度と……。


「ねぇ? 銀狐衆。ウチを連れ帰れって指示は、もしかして天狐から出てんの?」


「はい姫様。あなたの許嫁でもあられる現在一族を束ねている長代理の天狐様からの御命令です」


 なっ……んだと、美九音の許嫁……だと?


「はぁ~。……あんたたちね? いつの時代の話をしてんのよ? ウチには覚えがないんだけど。その約が結ばれたのっていつ? ウチがウチでない白面金毛九尾の狐だった頃? それともウチが封印されて実質的には存在して居なかった頃に勝手に結んだことなの?」


「はい姫様が討伐され封印されて200年余りの時が流れた頃に、姫様がいつの日か復活されることを願い、また一族の発展に協力して頂くために天狐様が言われたことです」


「……ちっ。勝手なことすんなっつーの」


「ですが、あの頃の一族は姫様が討たれ、戦力も低下し士気も下がっておりました。我らには必要だったのです。一族が生き残るために目標となり喜びとなる目標が必要だったのです」


「まぁ? あんたらの気持ちは分からなくもないけど……。そりゃさ? 以前のウチも綺麗でさぞ可愛かっただろうし? ウチを失くしたことは大きかったでしょうね。でもなんでウチと天狐が、け、けけ、結婚することが目標になるわけ? そんなの誰得だよって感じじゃん。強いて言えば可愛くて綺麗なウチをお嫁さんに出来る天狐得なだけだよね?」


 こいつの自画自賛は揺るぎねぇーな。


「いいえ一族にとって姫様と天狐様の御成婚が成れば、一族の繁栄に繋がります。低下した戦力も、お強い妖であるところの姫様と天狐様のお子が授かれば、一気に回復、いや妖界の三大勢力の中でもトップに立てるからです」


「なっ! ウ、ウチ……ママになるってこと……」


「はい一族としては一日も早く姫様と天狐様が夫婦となって、元気な赤ちゃんをと願っておる次第なのです。


「ダメっ! そんなのダメに決まってるじゃん! そもそもウチはもう人妻になったんだよ? そりゃさ? まだ人間としてマ、ママには……ママになる自信もないし、そもそもまだウ、ウチって旦那様にも……その……そのね? ゆ、許s――たげてないし……痛いのヤダし怖いし……」


「姫様。その様なお悩みなら妖界では問題ないでしょう。人間の母親として生まれてくる子を育てて行く自信がなくとも、本来妖である姫様は妖界でならもう母親になれる本能をお持ちです。今姫様が母親にることに不安を感じていらっしゃるのは、そもそも妖としての本能を、眠られているが故に本来人間の女性も持ち合わせている母性本能の大半を眠られておられるからなのですよ」


 そうだったのか……美九音が思春期女子にあるまじきネンネちゃんである理由にはそんな事情があったのか。


「さあ帰りましょう姫様。本来あなたが住まう世界に、そして本来のあなた自身へと帰りましょう」


「……で、でもウチは……そ、その――」


 美九音が言葉を彷徨わせ、真っ赤な顔をして俯いた時、不意に耳元で言葉を掛けられた。


「七霧。どうするつもりだ? 奴らは久遠寺を諦める気はない。私事だが久遠寺は我らのグループにとっても大切な戦力・・・だ。我らとて久遠寺を失うわけにはいかない。がしかし妖狐一族を敵に回したくないというのも本音ではある。久遠寺と銀狐衆との間で決着が着けば、とも思ったのだがな」


「姫子先生? 俺がこの場を、銀狐衆とやらを抑えますからあいつを、美九音を連れて逃げてください」


「七霧、お前には無理だ。銀狐3人を相手にすれば必ず死ぬぞ。奴らは強い。波音も黒井も大神もそれぞれ妖の中では強い部類の妖だが、それでも正直ここに居るメンバーで挑んで勝てるかどうか……戦うなら私たちも――」


「いいですよ。先生たちが残れば美九音もここから逃げないし一緒に戦ってくれるでしょう。けれど……それではやはり美九音を守り切れない。だからせめて美九音を一時的にでもこいつら銀狐衆から遠ざけてください」


「七霧、お前……死ぬつもりか?」


「あははは、嫌だなぁ~。そんなつもりはないですよ先生。俺が戦えば美九音の同族を傷付けることになるけれど、姫子先生たちは俺、七霧・・・の頼みを聞いて美九音を連れて逃げたってことに出来るでしょ? もし俺が、七霧が負けて妖狐一族からの追手に姫子先生や波音ちゃんの妖グループが問い詰められても逃げ道が出来るだろ?」


「お前……そんな心配を……すまん」


「いやね。カッコイイことを言ってても、本当は美九音の前でフルボッコにされる姿を見られたくないだけなんですよ。まぁあいつは俺の正体に気付いていないみたいですけど、戦えば変態仮面の正体が俺だってバレるでしょ? そんでそれを知ったあいつに殺されるのはもっと嫌なだけですよ」


  俺と姫子先生が耳打ちしている間も美九音は最終顔を赤らめ、指を捏ねくり回しながらしどろもどろになって銀狐週になにやら懸命になって説明をしているようだった。


 一体こいつはなにが言いたいんだ? こいつの話は聞こえていたけど、俺にもさっぱり分からん。


「――だ、だからそのね? ウ、ウチはね? ……ママになることは、そのね? い、嫌ってわけじゃないんだよ? でもね? ほらウチまだ高校生だし? ね、ママになるのは早いかもって思うわけで……それが人間でも妖でも同じって言うか、なんと言うか……わ、分かった?」


「ですから妖界でならそのような事情の殆どは無関係です」


「ああもうっああもうっ! 猫っ狼っ波音ちゃんに姫子先生耳塞げっ!」


「どうした久遠寺? 急に」


「いいから耳塞げっつーの!」


 突然怒り出した美九音の剣幕に気をされ一同耳を塞いだ。さっきから顔を真っ赤にしてたのは怒っていやがったのかよ。


 まったく短気な奴だ。


「って銀狐衆! あんたらまで耳塞いでどうすんのよっ。あと変態も耳塞いどけっ」


 そう言い終わると美九音は大きく息を吸った。


「いいかっ! 良く聞いときなさいよ銀狐衆っ。ウチはね、いつか知泰の赤ちゃんが欲しいのっ! でも今は無理なの。ウチ今はえっちするのが怖いし……、それにまだ……知泰はなにも言ってくれていないし……。ウチのことを「大好きだよ」って「愛してるよ」って「一番大事だよ」「世界で一番可愛いくて大切だよ」って言って貰ってないからまだ許したげないのっ。えっちするのはとっても怖いけど……本当は凄ーーーーくママになるのは怖いけど……もし知泰から言葉を聞けたらウチは許したげるつもりっ。でもでもまだ2人でイチャイチャしたいからママにはならないのっ! でもでもでもいつかは知泰の赤ちゃんが欲しいのっ産みたいのっ! ウ、ウチは知泰の赤ちゃん以外要らないっ。なんか文句あるっ?」


 一気に捲し立てたようで美九音は言い終わると息を切らせていた。美九音がなにを捲し立てたのかは聞こえなかったから分からない。


 しかしなにかを言い切って今にも湯気が出てきそうなほど、顔を真っ赤にしている美九音の顔は、なんだかとても幸せそうに見えた。


 あいつの幸せそうな顔を見た俺もまた無意識に笑んでいることに気付く。


「来いっ大炎魔っ」


『やれやれわらわを呼ぶのが随分と遅いぞ我主様わがあるじさまよ。妾を呼べば銀狐衆如き、お前様の敵ではあるまいに……まぁ今の主様では力不足じゃがの、それでも妾を手にしているのはお前様じゃ、それだけで良い、妾が本気を出せば同じことじゃからな』


 脳に直接話しかけてくる、変声期の随分前の様な幼さの残る女の子の声が聞こえた。


(お前……誰だよ?)


『かっかっか――本当に連れ無いの我主様は? 九尾の小娘もこりゃ~さぞヤキモキしておるじゃろうな。妾は大炎魔七斬り。妾の本当の名を我主様に伝えたいところじゃが、今はまだ頃合いではないの。お前様が妾の名を知るには今は未だまったく力が足りておらんし、妾の名を知ればもう後戻りは出来ぬしの。何れ覚悟が必要になる時が来るじゃろ、その時までに妾の名を訊いても尚、妾を振るえるように精進せいよ? お前様よ』


(……大炎魔七斬り? お前まさか大炎魔に封じられた者なのか?)


『ほほう。これは嬉しいの。妾のことを覚えてくれたかよ我主様よ。妾のことは座敷童の幼女が文献を紐解いた時に言っておっただけじゃがの』


(覚えているさ、忘れるわけがねぇー。俺はあの時、美九音がいくしま童子に浚われ捉えられたときに、お前には散々力を借りたからな)


『まぁあの時はお前様がヘタレ過ぎて妾は殆ど力を出してはおらんかったが。まぁよいわ。で? お前様よ。妾を呼んだからには力が必要なのじゃろう?』


(ああそうだよ。また貸してくれるか? 大炎魔七斬りに閉じ込められた幼女さんよ?)


『あははっ。確かに妾はこの刀に封印されて本来の姿は失っておる。いつかもしお前様に名を告げる時が来るか、お前様の前に出ることがあれば、御要望にお答えして、ぺったんこの幼女姿で現れることとしようかの? 我主様』


(俺は別にロリコンじゃねぇーよ。まぁいつか会いたいものだな)


『さて話が纏まったところで、さっさと片してしまうとするかの。お前様よ』


「ああ行くぜ? 大炎魔」






To Be Continued

御拝読アリガタウ。


次回もお楽しみにっ!

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