どうしてこうなった(´・ω・`) マジで! 最凶俺の嫁 5
こんばんは
雛仲 まひるです。
ちょっと九尾S2第5話目ですね。
ではどうぞ><b
知泰……知泰? 知泰、ともひろっ――――――――。
これは……夢? やった! 俺は自由なのか? あれはやはり夢だったんだほんと良かったぜ。
何時もの朝と同じ幼馴染みの俺を起こしに来る怒鳴り声に、ほっと胸を撫で下ろし安堵の溜め息を吐いた。
悪い夢から覚めれば平凡で凡庸な現実が待っているに違いない。
お帰りっ! 俺と女の子たちとキャフるエンジョイ高校性性活× 高校生生活っ!◎
「知泰、知泰? とーもーひーろーってばぁ……」
はっ!? ここは……何処? まどろむ意識、ぼやけた視界に我が家と違った見慣れない歪んだ天井が目に映った。
……そっか俺、この間、いくしま童子率いる鬼一族に我が家を破壊され家なき子になったんだっけ?
「知泰っ? ねぇ起きれってば、ねぇ~目を覚ましなさいよ……」
美九音に起こされてる? あれ? 本日、二度目のお目覚のような気がするんだけど、あれあれ? なんだか昨夜以降の記憶が飛んでいるぞ?
頭の中がぼやけてる感じがするし、視界はうつろで意識はまだはっきりしていない。
「ふぇ……知泰、大丈夫? ……ズ、ズズズ――――ジュルルルっ、グシュ、ズュルルルっ」
聞こえるのは幼馴染みのヒロインにあるまじき、涙でグシャグシャ顔をして、おまけに汚らしく垂れた鼻水を啜り上げる音だった。
そして俺はぼやけた思考の中で現実を理解する。悪い夢が覚めても悪い現実が待っていた様だ。
「美九音……」
「ふぇ~ん。知泰ごめんなさい。ウチ、ウチ……あっ鼻水出た、知泰、鼻出たち~んってしれ」
意識も徐々にはっきりとしだし、次いで目に映ったのは涙目で鼻水垂らした幼馴染みの姿だった。
「ちょ、おい美九音?」
そして……。ゴッチン☆!?
おお痛って――この石頭めっ俺に向かって思いっきりダイブ……、いや抱き付いてきやがった。
なぜか泣きじゃくっている美九音に勢い良く飛び掛られた結果、頭突きを喰らった。
この野郎っ可愛い顔してなんて石頭なんだよお前はっ! 目から火花が出たわっ。
「お前なぁ~、――」
文句の一つでも言ってやろうと纏わり付く美九音を引き剥がそうとすると、美九音は更に俺の胸に顔を擦り付け、そして突如謝り出した。
「ごめんね、ごめんね。ウチ、……ごめんねごめんね」
どうでもいいけど俺の服で鼻水を拭くんじゃないっ! ……まぁいいや、なぜ泣きながら誤っているのかは分らないけど、咽び泣く美九音を見ているとなんだか居た堪れなくなって頭を撫でてやった。
美九音はヘコタレた狐耳をくすぐったそうにくるくる動かし、目を細めて気持ちよさそうに眼を細め、涙でぐしゃぐしゃになった涙顔を蕩け顔へと変えた。
「と、知泰? も、もっとなでなでしれ? いつでもどこでもウチをなでなですることを許したげる」
なんとうい豪気なっ! いつでもどこでもなでなでを許す……だと。
「い、言っとくけど頭だけだかんねっ? おっぱいとかはダメなんだかんねっ」
ここでまさかの正夢っ! やっぱりかっ! あの夢は本当だったんだ。
「それとね? ウチ、今は料理出来ないけど頑張るから嫌いになっちゃヤダかんね?」
「いいよ。当分、料理は俺が作る」
あっ! 良く考えればこいつが俺のところに嫁入りしたって言っても、人間社会では普通に高校生だし婚姻も認められてないし、これから直ぐに別にふたりで暮らすわけでもないんだから、そんな心配は無用だったんだ。
「あとね? ……今は怖くて、え、えっちなことさせたげられないけど浮気したらヤダかんね?」
更に美九音のターンで正夢となるあの悪夢っ!
えと……それって俺にずっと我慢してろと? いやあのね? 俺も健全な男の子だし? 生殺しはキツイ、かな? 浮気とかする気はないけども、ほら誘惑もいっぱいあるだろうしちょっとえっちな気分で他の女の子にちょっかい出したりするかも?
だから美九音は1日でも早くネンネちゃん卒業しようね。
「う……うん。ウチ、頑張ってみる。で、でもね? くすぐったいのと痛いのはヤダよ?」
……それ無理じゃん。
俺の性知識の源であるエロ小説やDVDやBRによると最初はくすぐったいのと気持ちいいのって紙一重じゃん。それに俺の性知識の源であるところのエロアニメや薄い本(エロ同人誌)によると初めてってやっぱ痛いだろ? ほら女の子ってさ。
俺の意識もしっかり戻り、途切れていたの記憶も戻って、あの忌々しい最凶料理の味も思い出して来たところで――。
えと、どうも事態が掴めていない諸君のために改めて紹介しておくとしよう。
つい先日まで俺の幼馴染みだった久遠寺 美九音は、いくしま童子反乱事件の後に俺の嫁になった、なってしまった。
やっぱり夢から覚めれば嫁がいた。どうしてこうなった? ORZ
無論、嫁になったといっても妖界の話しで人間界では他人である。
人間界では法律上も世間的にも認められているわけでもないし、お互いの家族すら知らないし言えるわけもない。
恐らく美九音の正体に気付いている七霧は兎も角として、こいつが妖であることを久遠寺の家族や世間に気付かせるわけにはいかないからな。つまり人間界での学校生活や日常で俺たちは以前と同様、幼馴染みという認識だってことなんだよ。
「ねぇ知泰? ちょっと話があるんだけど、あのさ? ウチらっていろいろすっ飛ばして妖界での話しだけど一応はウチらって、け、結婚したじゃない? でもさウチは当然、人間界で主に生活しているよね? でね? ウチらの人間界での関係ってどういうのかなとか思わない?」
人間界での俺たちの関係は、まぁでも幼馴染みから恋人? に昇格ってスタンスになるんじゃないかとは思う。
「でね? 人間界でのあんたとの関係を二階級特進させたげることにしたのね?」
んん? 二階級特進ってーと、これまでこいつが言うには俺は下僕だったらしい。
下僕→幼馴染み(広い意味で友達)→彼氏? とかなるわけ?
「何時も下僕呼ばわりしてたけど、二階級特進でパシリ飛び越えて召使ってことでどう?」
……全然特進してねぇーよなっ! それっ。
「う、うそ……あんたウチの彼氏ってことにしたげる」
……最初っから素直に言えよ。……ったく素直じゃねぇーんだから。
「へ、返事は?」
ツンとそっぽを向いて視線だけを向けたその顔は赤らめんでいる。
素直には言えてないけど、こいつの素直な気持ちは伝わった。だから美九音に俺の口からちゃんと答えてやらねぇーとな。
To Be Continued
ご拝読アリガタウ。
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ではでは次回もお楽しみにっ!




