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狐の嫁入りっ ちょっと? 九尾な女の子  作者: 雛仲 まひる
season2  第一章 どうしてこうなった(´・ω・`) マジで! 最凶俺の嫁 
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どうしてこうなった(´・ω・`) マジで! 最凶俺の嫁 4

こんばんは

雛仲 まひるです。


ちょっと? 九尾楽しんで頂けてますか^^

えっ! そ、そう? アリガタウ。


さていよいよアルファポリス様で開催のWebコンテンツ、ファンタジー大賞が始まりますっ!


応援下さると嬉しいですよ^^


ではちょっと? 九尾S2 マジで! 最凶俺の嫁 4

どうぞ><b

 ここは何処? 俺は……七霧 知泰、高校2年生で、つい二週間ほど前に17歳になったばかりの普遍的な男子だと思うのだが……。


 なにかこう~衝撃的な味覚を感じた、と思ったら目の前にはお花畑が視界いっぱいに広がっているんだが……。


 色彩豊かな花々が広がる景色と小高い丘に咲き誇る花畑の中には、小さなチャペルまで建っているし、俺ってば一体何処に飛ばされて来たんだよっ! 


 恐るべしマイワイフの手料理。人ひとりを軽~くトリップさせやがった。あっ環さんもだったか? まぁいいや。




 まぁ俺が今どうなったか、どんな状況に置かれているかなんて考えても仕方がない。それじゃなにも変わらないなら、こうなりゃいっそうの事思うがままに行動に移してみようではないかっ。


 これはどうせ夢なんだし、夢オチなんだし。


 俺はなにかに誘われるかのように、ふらふらとチャペルに続く道を歩いて行き、重厚な扉を開いて中に入った。


 チャペルの中には赤い絨毯が敷かれ、両サイドに並ぶ列席者など誰も居ない長椅子の間を抜ける通路を通って司祭の前まで立ち止まり、自分が辿って来た跡を振り返る。


 先ほど俺自身の手で開いた重厚な扉が再び開き、薄暗いチャペルにはステンドグラスを通して眩い太陽の光が差し込んでいる。


 先ほど俺自身が開いた重厚な扉が再度開くと、太陽の眩い光をバックに純白のウエディングドレスに身を包んだ、太陽に負けないくらいに眩い輝きを放つ蜂蜜色の髪の毛の美少女が、手にブーケを持って立っていた。


 その姿は眩しくて目が眩んでしまうほど美しく、目も眩むような太陽光の中でさえも映えていた。


 赤い絨毯の上を従者に手を引かれて歩んでくる、その美少女の名前は久遠寺 美九音。


 美九音には人間と異なったちょっと秘密のある俺の幼馴染みだ。


 俺の隣まで従者に誘われてきた美九音はベールに端正な顔を隠したまま俯いている。


 よくよく見ると蜂蜜色の髪の毛に掛けられた薄いベール越しに、彼女の狐耳が落ち着きを無くしてそばだっている。


 純白のウエディングドレスの腰の下辺りから、彼女御自慢ふかふか尻尾が出ていて、わっさわっさと忙しげに空気を払っていた。


 緊張の所為か揺らしている尻尾が時折、止まってはまたわっさわっさと良く動く。

 

「久遠時 美九音さん、あなたは七霧 知泰さんを夫とすることを望みますか」


「はい、仕方ないから望んだげる」


「順境にあっても逆境にあっても、病気のときも健康のときも、妻として生涯、愛と忠実を尽くすことを誓いますか」


「はい、ほんとにほんとに仕方なくだけど誓ったげる」


 美九音が司祭の問いに誓いの言葉を返し、次いで司祭が俺に向き直った。


 そして先ほど美九音に問うた同じ言葉を俺に向けた。


 ……さてとどう答えたものかと思案する。


 だってさ? 俺ってばまだ高校生だし結婚とか早過ぎると思うんだよね? これから俺にも数多の出会いがあって、そして何時か可愛い女の子とラブリー学園ライフをキャッキャウフフと送って、あんなこともこんなことなんかもしちゃったりして何れ誰かと結ばれると思うんだよ。


 そりゃさ? その結果、寄り道になっちゃう恋愛もあると思うけど、それも甘酸っぱい青春の1ページだし、想い出として積み重ねていくもんだろ?


 えっ? なんだって。


 ねぇーよお前だって? いやいや俺にだってあるさ! キャッキャウフフな学園生活が……いやあると信じたい。


「七霧 知泰さん、以下同文」


 そして司祭が俺に問うた。っておいっ司祭っ端折んなやっ!


「……ちっ」


 おいこら今「ちっ」っつたか司祭っ。


「七霧 知泰さん、あなたは久遠寺 美九音さんを妻とすることを望みますか」


 ……答えてやらん。


「七霧 知泰さんは久遠寺 美九音さんを妻とすることを望んでいますね」


「はい、望んでいます」←司祭が声色変えた。


 ちょっ!? おまっ……司祭っ。

 

「順境にあっても逆境にあっても、病気のときも健康のときも、夫として生涯、愛と忠実を尽くすことを誓いなさい」


「はい、誓います」←また司祭が声色変えた。


 司祭てめぇ~! 神聖な誓いの言葉を代返すんなやっ!


「わたしは、お二人の結婚が成立したことを宣言いたします。お二人が今わたしたち一同の前でかわされた誓約を神が固めてくださり、祝福で満たしてくださいますように」


 司祭は式が滞りなく終えられたことを宣言し、どうやらこれで美九音が俺の嫁になったらしい。なんでこうなった?


「では新郎新婦は誓いのベロチューを」


「なっ!? ちょっと司祭あんた、ウチに人前でチューしろって言うの? し、しかもべ、べべべ、ベロチュー(ry……お、大人のキスって……ウチ、そんなの恥ずかしい」/////


 ベールに覆われた顔を真っ赤にして美九音が抗議の声を上げた。


「儀式ですから。ささ始めてください。でないと終わりませんよ?」


「し、仕方ないわね……。と、ととと、知泰、あの……ち、ちち、誓いのキス……しれ?」


 するかっ! そんなもんっ。


 顔を赤らめ俯いたまま向き合いった美九音が上目遣いで俺を見ている美九音ちゃんを見て――ドキっ♡


 ちょっと待て俺っ! ドキっ♡てなんだドキっ♡って。


「あの……知泰? 早くしれ? ウチに誓いのキスしれ?」


 美九音の余りの可愛らしさにゴクリと唾を呑み込み、彼女の顔を覆っているベールに手を掛けた。


 ベールを捲り上げると端正な顔を真っ赤にした美九音の顔が現れ、まだ若い女の子に似つかわしい、薄いリップを引いた美九音の艶やかな唇、そして潤んだ瞳がとても愛らしく思えた。


「でもやっぱりウチ……人前でキスなんて……ハズカシイかも」


 美九音はそう言って、ついっと視線を逸らして俯いてしまった。


 端整な容姿を持った上に、わざとやっているならあざと過ぎる。


 しかし美九音の放つ天然の仕草や可愛らしさは、そんな計算をしなくても十分魅力的で、こいつが幼馴染みでなければ、いっそこいつのあれな一面を知らなければ、俺だって無条件でこいつの唇を奪っていたことだろうと思う。


 でも今のこいつを、美九音を前にしてこの暴力的なまでの可愛さに抗える男なんているとは思えない。


 ヤベ、やっぱ俺も……。


「んぐっ……くちゅっ……んぱっ……ちゅぱ……ん、ぱぁっ♡」


 ……抗えなかった。ORZ


「ご列席の皆さん、お二人の上に神の祝福を願い、結婚のきずなによって結ばれたこのお二人を神がいつくしみ深く守り、助けてくださるよう祈りましょう。宇宙万物の造り主である父よ、あなたはご自分にかたどって人を造り、夫婦の愛を祝福してくださいました」


 誓いのキスを見届けた司祭が式を締める。


「今日結婚の誓いを交わした二人の上に、満ちあふれる祝福を注いでください。二人が愛に生き、健全な家庭をつくり、子供に恵まれますように。子作りに励んでください」


「なっ……こ、子供っ? ウ、ウチと知泰の子供っ? あ、赤ちゃん……、こ、ここ、子作(ry……ウチまだその……ガッコもあるしママには――ウ、ウチ、まだママになる自信も覚悟も出来てない……かも。だから知泰? ウチら夫婦になるけどプラトニックでいようね? ほらアニメとかラノベのヒロインって処女性が大事じゃない。萌え豚どもを敵に回すと、うるさいわよ? まぁ味方に付けてもメリットなんてないんだけどね(笑)ということでウチはヒロインだからえっちは御法度なの、分かった知泰?」


 なん……だと……。


 そ、そんな馬鹿なっ! 唯一ヒロインとのえっちを正当化出来る状況になっても、俺ってば童貞を貫かなくちゃならないの? 


 司祭の余計なお世話に美九音は絶句し茹でたタコみたいに真っ赤な顔をし「まだウチ、えっちなんかしないんだからねっ」の意を込めた上目遣いで俺に訴えて来た。


 いやほんと……お前がママにならないように気を付けるから! 避妊はするからそんなこと言わないでっ。


「喜びにつけ悲しみにつけ信頼と感謝を忘れず、あなたに支えられて仕事に励み、

困難にあっては慰めを見いだすことができますように」


「また多くの友に恵まれ、結婚がもたらす恵みによって成長し、実り豊かな生活を送ることができますようにわたしたちのしゅによって」


 一同:アーメン。


 ついにやっちまったよ俺、あやかし界だけのこととはいえ、こいつを、美九音を嫁にしちまった。


 ああ、悪い夢なら覚めて欲しい。




 To Be Continued

御拝読アリガタウ。


ご意見、ご感想、評価などお待ちしております。

楽しんで頂けましたら、お気に入りくださると尚嬉しいです。


ではでは次回もお楽しみにっ!

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