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狐の嫁入りっ ちょっと? 九尾な女の子  作者: 雛仲 まひる
season2  第一章 どうしてこうなった(´・ω・`) マジで! 最凶俺の嫁 
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どうしてこうなった(´・ω・`) マジで! 最凶俺の嫁 1

こんにちは

雛仲 まひるです。


いや焦った><

今し方、次話投函先間違えちゃった。テヘペロ(o^-')ゞ♡

ブレイク・ザ・ワールド・オン。ソードの方で更新しちゃったよ。ORZ

お騒がせいたしました。><


気を取り直してっと


狐の嫁入りっ ちょっと? 九尾な女の子 season2

はじまるよっ!


とはいえまだ第一章しか書いてなくて、更新はカメ。

週一くらい? いや気まぐれです。><

まぁ気ままにで申し訳ございません。

気長に待ちやがれっ!

ではどうぞ><b  

 じめじめとした寝苦しさと耳障りなほどの蝉の鳴き声、そしてカーテンの隙間から差し込む強い日差しと甘ったるい香り。


 肌を撫でるふわふわ、もこもことしたくすぐったい感触と「ぅん……」と可愛らしい寝息で目を覚ます。


 七霧ななきり 知泰ともひろ高校2年生17歳の目覚めって……、おいっ。


 目を覚ますとそこには……。


「うぼぉぁ!?  美九音っ。おまっ……お前なっ」


「ぅん……、おはよ♡ 知泰。ふわぁ~……ウチまだお稲荷さん食べてないよ? ……むにゅむにゅ……」


 隣に寄り添って寝ていたのは甘ったるい香りを放つ蜂蜜色の髪の美少女だった。


 その彼女が眠気の残った紅い眼をパチクリして俺を見ている。


「ふわぁ~……、んん――」


 寝転がったまま、欠伸をして背伸びをする蜂蜜色の髪の美少女の名前は 久遠寺 美九音 。こいつにはちょっとした秘密のある俺の幼馴染みだった。


 美九音の頭には、おおよそ人間の耳とは思えないクルクル良く動く三角に尖った長い耳、そしてパジャマの上着とズボンの間から出ているふわふわもこもこの大きな尻尾がわっさわっさと空気を払っている。


 そう、こいつはあやかし、大妖怪九尾の狐にして幼馴染みで、なぜか今は俺の嫁。


 どうしてこうなった? 昨日までこいつは、ただの幼馴染みだったはずなのに……。


 身を起こし布団の上に、ぺたんと尻を下ろした女の子座りで上から覗いてくる美九音ちゃん。


「ふわぁ~」


 普段は蜂蜜色の長い髪の毛を赤いリボンやシュシュで後頭部の辺りで結わえているトレードマークのポニーテールを解き、下ろすと尻の辺りまである長い蜂蜜色の髪の毛が華奢な肩口からサラリと零れ落ちる。


 美九音は零れ落ちた髪の毛を人差し指ですくい上げ、後ろに掻き上げて――にこりと笑んだ。


「ねぇ~知泰? お・は・よ♡ のチューしれ? でもウチに、はいあ~ん♡ ってお稲荷さん食べさしてくれてからね?」


 バカっ読者さんが大勢見てる前で、そんなこと出来るかよっハズカシイ。っつーかお稲荷さんって? はいあ~んってなに? 


 美九音をよくよくみてみると瞼はまた閉じられていて、コクリコクリと居眠りしているようである。


 あっ寝惚けてるのね。


「もっ! 早くはいあ~ん♡ ってしれっ……むにゅ」


 小ぶりで薄めの唇を「んん~」と突き出す美九音にドギマギしてしまう。


 うわぁうわぁ、こいつってばこんなに可愛かったっけ? ここは美九音ちゃんの御要望にお応えすることにしておく。


「じゃ……いただいちゃおうっか、な?」


「もっ! ウチのお稲荷さん食べちゃダメだかんねっ! ……すぅーすぅー」Zzz


 と言って再び横になって布団を被ってしまう美九音ちゃんだった。


「もう……いいもん。知泰のバカっアホっスケベっ強姦魔っ、無駄乳好きロリコンっ! 死ねばいいのにっ……なによっウチのには見向きもしないくせにっ! はいあ~んってお稲荷さん食べさせてくれなきゃ、ウチのおっぱいは神懸り的に形がいい美乳なんだか、ら……むにゅむにゅ……」Zzz


 辛辣なお言葉と在らぬ濡れ衣を俺に着せて布団の中で背中を丸めて拗ねてしまった様子の美九音ちゃんだった。


 てか、こいつ最後に自分のおっぱいを神乳化しやがった。


「いいもんいいもん。知泰が食べさせてくれないんなら、ウチ一人で食べるもん……むにゅむにゅ……あれ? ウチのお稲荷さんがないっ」


 チクショウっ!


 まったく……素直な美九音ってなんでこんなに可愛いんだ? 何時もがあれだからか? 


「あっ…あった♡ んもっ知泰のイケズっ、こんなところに隠しちゃって、でも見付けたもんね、食べちゃうもんね、いただきます♡」


 寝惚けている美九音って素直で可愛いよな? 食べ物の夢見て幸せそうな顔しやがって、ほんとこいつが何時も素直ならほんと最高に可愛いのにぃ――――。


む……むにゅむにゅ」


 ぎゃぁぁーーーー!


 み、みみみ、みみみみみ、美九音ちゃん? あなた今、なに食ったっ! いやいやいやいや、それはお前が夢見ているお稲荷さんじゃないっ。


「……美味しくない」


 おまっおまぁなぁー! Oh、セシボ~ン。


「なに? 歯になにか挟まった……」


 顔を顰めながら美九音は歯に感じる心地悪さか、はたまた違和感にムクリと起き上がって、歯に挟まっていた天パった毛を摘んで取り、寝惚け眼のまま観察中である。


 天パった毛がなにかに気付かれた時のことを考えると嫌な予感しかしないんだが……嫌な予感しかしなくて俺もテンパり中なう。


「……ひじき? ひじき入りお稲荷さん? ウチ、ひじき大好きだけど、なんかもう好きくなくなった。ごわごわすて長くて縮れたひじき美味しくないもん」


 と言って美九音は三度寝てしまった。


 美九音よ。今、口にしたものがなにかはお前には言うまい。


 見た目は派手な成りしているくせに、おっぱい触ろうとしただけで涙目になっちまう純情派狐っ娘ヒロインであるお前は知らなくていいことだからな。


 お前が寝惚けて口にんだのは、寝起きでついうっかりトランクスのセンターラインを外してフェアウェイからOBしてはみ出した、ポロリと出ちゃってた横〔ぱきゅ~ん〕してる〔ごーるでんぼーる〕だっ!


 寝惚けてたとはいえ、純情派ヒロインであるはずのお前が、お稲荷さんと間違えて、はむはむしたことは俺の心の中にだけに秘めておくさ。


 まさかお前が俺の布団に潜り込んでくるなんて思ってなかった俺が悪かった。


 お前の実家だしおばさんも居るし油断してたわ。今度から俺、パンツ一丁で寝るのやめるよ。


 お前のために。




「ねぇ~知泰? お・は・よ♡ のチューしれ?」


 先ほどの寝惚け顔とは打って変わって、何時もの端正な顔立ちを取り戻した美九音ちゃんからの本日二度目のチューの御要望なのに、最初みたいに乗り気になれないのは何故だろう。


 そうか、これだ。


 こいつが喋る度に見え隠れしているまだ歯に挟まったままになっている俺の“あれ”が原因か。


 俺が躊躇していると、寝惚けていた美九音が取り忘れたままの“縮れたあれ”が歯に挟まっている残念ヒロインと化した美九音ちゃんが剥れだした。


「んもっ! 知泰のケーチケーチっ。なによっもう絶対チューしたげないっ」


 プイッと赤くなった顔を背けて拗ねてしまう美九音ちゃん。


 チクショウっ……やっぱ可愛いいじゃねぇーかっ!


「だって……。昨夜はあんなにもベロチューしてくれたのに……、ウチの肉球もみもみして堪能してたじゃん。お・は・よ♡ のチューしてくれないなら、もうウチの可愛い肉球ぷにぷに禁止だかんねっ」


 ベロチューの話はすんなっ! それに……肉球ぷにぷにの話も人に話すことじゃねぇーよ!


 え、えと……か、勘違いするなよ? こいつが言う肉球ってのは正真正銘、猫とか犬を始めとする動物の足の裏であるところの肉球であって、おっぱいのことじゃねぇーからなっ。


 やれやれと俺も起き上がり拗ねて、そっぽを向いてしまった美九音の肩を掴んで引き倒す。


 まぁ挟まったままの“あれ”は俺がさりげなく秘密裏に処理してやるとするか。もともと俺の物なんだし……。


「きゃんっ」


 だってさ? ご機嫌損ねたままじゃなんとなく気分良くないじゃん?


 それにこいつの御機嫌損ねると後が怖いし、なにより肉球ぷにぷに禁止は正直に言うと堪える。


 馬乗り状態の美九音をそのまま抱き寄せた。


 少し大き目のパジャマが着崩れて美九音の胸元が開き、隙間から小ぶりな胸の谷間が垣間見え、思わずゴクリと唾を呑み込む。


 だってこいつ寝るときはブラしてねぇーんだもん。


 俺がヘタレ……いやヘタレなんだけども、俺にホモ疑惑の容疑がかからない内に言っておくとする。


 大事なことなんで何度も言うがこいつはあれから後、頑なにおっぱいは触らせてくれねぇーんだよ。強引におっぱい触ろうとすると眼を蠢くアメーバーみたいにウニョウニョにして涙目になるんだもん。触れる訳がねぇーよな? 強行突破は俺の命に関わる危険行為だしさ。


 だから代わりに手首だけ九尾の狐化して貰って肉球ぷにぷにで我慢するしかないじゃん。


 こいつ普段は肉球なんて殆ど見せないから、まったく硬くなってなくて感触的におっぱいに近いんだよ。


「と、知泰……」


 そして均整のとれた顔に乗る薄く開いた小ぶりな唇に……。


「ん……くちゅっ……んぱっ……ちゅぱ……ん、ぱぁっ♡」


 互いの唇が離れ暫し見詰め合う。


 真っ赤な顔をした美九音が頬を膨らませ唇を尖らせた。


「んもっ! 知泰の、バカ……何時も突然なんだからっ……」


「そ、そうか?」


「ん。……知泰、もっかいチューしれ? ベロチューしれっ?」


 はいはい。そして再び唇が近付き触れようとした寸前で、リビングの方から美九音を呼ぶ大きな声がした。


「美九音~ちょっと手伝って~」


 声の主は久遠寺くおんじ 小五音ここねさん。スーパー安得のパート兼、久遠寺稲荷神社の巫女さんで美九音の母さんだ。


「マ、ママっ!?」


慌てて跳ね起きた美九音が継いで返事を返した。


「は、は~い。今行くから~」


 バ、バカっ! 今、お前の居る部屋を考えろっ。


「あわわわ。ウチ、つい返事しちゃった」


 そして足音が聞こえ、継いで今度は部屋の前を通る廊下の辺りから返事が聞こえて来た。


「んん? あらあら美九音。知泰君の部屋にいるの?」


「う、う~ん。知泰起こしに来た~。もう直ぐ朝ごはんでしょ?」


「それがね。私も寝坊しちゃって、ほら来八音こはねが退院してから帰って来たし、昨夜はパパも久しぶりに家に居たでしょ? それで昨夜、パパったら張り切っちゃって、なかなか寝かせてくれないから寝坊しちゃった。だって私も久しぶりだったんだもん」


 小五音さんのまさかの早朝赤裸々トークを聞いた美九音の顔が瞬時に茹だった。


「それでね? 美九音に手伝って貰おうかと思って」


「あ、うん。いいけど……でもウチ料理出来ないよ? 来八音は?」


「来八音は帰って来るなり、お友達の家でパジャマパーティーがあるって出掛けて行ったわよ。あの子、こっちの友達に会うのは久しぶりだから♡」


 …………。


「そ、そうなんだ。そうだよね」


 俺と美九音が家に帰って来た日の昼過ぎに、風邪を拗らせて入院していた美九音の妹であるところの来八音ちゃん。中学2年御歳13歳と美九音の父である久遠寺くおんじ たまきさんと小五音さんは帰ってきたそうだ。


 来八音は5年前から単身赴任の娘激ラブの環さんのところに行き、上京していてこの夏休み、丁度旅行前に帰省するはずが、風邪を拗らせて入院してしまい、看病に小五音さんも上京していたのだ。


 環さんは美九音も連れて行きたがったらしいけど、美九音はエスカレーター式の陽麟学園中等部の受験を控えてたから行かなかったんだけども。


 俺達はその日の夕方、帰ってきたってわけなんだよ。ギリギリセーフだった。延べ2週間以上もふたりとも家を空けてたんだぜ? 一応、美九音は家(七霧)で預かるから心配しなくていいとは、連絡しといたけどさ。


 神社の事は郊外に別居している神社の主である美九音のおじいちゃんとおばあちゃんが、電車とバスを乗り継いで来るから普段となんら変わらないし、あとスタッフさんやパートさんもいるし賽銭箱とかは全自動管理のハイテクな久遠寺家の管理システムで盗難の心配は無し。


 何気にすげぇーんだよ、こいつん家の神社って。


「美九音もそろそろお料理覚えた方がいいんじゃない? 女の子なんてあっという間にお嫁に行っちゃうんだから、今の内から花嫁修業だと思って料理くらいはしときなさいね。来八音はお父さんのご飯作ってるから上達してるわよ。美九音も年頃なんだから彼氏さん居るんでしょ? その内に手料理食べたいとか言われたりしてね」


 美九音が俺とあやかし界での話しだけど、婚姻した事実を知ってか知らないでか、まぁ知らないだろうけども、さりげに俺の存在をスルーした小五音さんだった。



 To Be Continued

御拝読アリガタウ。


次回もお楽しみにっ!

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