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狐の嫁入りっ ちょっと? 九尾な女の子  作者: 雛仲 まひる
狐の嫁入りっ ちょっと? 九尾な女の子(裏) 注意:狐2ndシリーズではありませんよ?
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ちょっと? 九尾な女の子(裏) 8

こんにちは

雛仲 まひるです。


ヒロイン視点でお送りしてきた。ちょっと? 九尾な女の子(裏)も8でいよいよ最後です。


ではどうぞ。><b


 暫くの間、動かない知泰を抱き締めたままいっぱい泣いちゃった。


 一応救命処置をしようとしたけど、マウス チュー♡ マウス……つ、つまりはじ、人工呼吸が、その……ハズカシくてじゃなくて緊張しちゃってどうしても出来なくって泣いちゃってた。


 だってね? そんなこと言ってる場合じゃないってことは分かるよ分かるけど……知泰が相手ならまぁいいかな? なんて思ったりしたけど、やっぱり唇を重ねるときは,その……/////やんっ♡ 。


 そうしている内に仮想空間が崩れ出してくるし。


 !? そっか……ここは仮想空間、偽りの世界、偽りの時間の中よね? ならまだ間に合うかも……。


 あいつらなら、あの姉妹なら知泰を死ぬ前の状態くらいにまでなら・・・せるかも知れない。


時逆ときさか 朔夜さくやっ、時逆ときさか みさおっ、可愛くて綺麗な姿をしているけど、正真正銘九尾の狐のウチが呼んだげてるんだから、聞こえるなら姿を現しなさいっ」


「うるさいよ」


「うっさいなぁー」


「そんなに大声出さなくても聞こえてるって」


「そんなに怒鳴らなくても聞こえてるよぉー。なんの用かなぁー? 九尾の狐様ともあろう御方が僕らになにか用なの?」


「久しぶりだね九尾の狐。急激に膨らんだ強力な妖気を感じたから見に来てみれば、随分可愛らしい女の子に化けているじゃない? 俺たちになんか用なの?」


「はぁはー。操ってば男ぽい口調になってるぞ」


「朔夜、君こそ一人称が僕になってるよぉー」


「いいのいいの、僕っ娘設定だから」


「それを言うなら俺は俺っ娘設定だから」


 仮想空間の一部に空間の淀みが現れ、そこから声が聞こえた。


「出てきなさい。あんたたちに危害は加えないから。それにあんたたちね? 設定とか言ってんじゃないわよっ」


「ほんとに? ほんに俺らになにもしない? 食べたりしない?」


「しないわよ。安心して出ていらっしゃい」


「ほんとにほんと? 僕たちになにもしない? 踏んだり足を舐めさせたりしない?」


「……あ、あんたらねっ。ウチ、そんなキャラじゃないから! ウチが踏んだげるのは知泰だけなんだから、あんたたちを踏んでる暇はないのっ。それにねウチの全身を舐めてもいいのは知泰だけなんだからねっ! 勘違いしないでっ」


「い、いや、……全身って。なぁ朔夜? 俺まで恥ずかしくなってきた」


「噂では今世の九尾の狐は初心だって聞いたから僕、からかって冗談で言ったのに思わぬ本音が飛び出したよ、操ちゃん。僕マジ引いた」


「ほえ? 本音っ……(ry」 /////


 空間の淀みがひび割れ、ガラスが割れるように空間が崩れてそこから姉妹が降りて来た。


「それで? 赤面しているところ悪いけど僕たちになんの用なのかなぁー、九尾ちゃん?」


「まぁ訊かなくても分かるぞ。だいたい俺らを呼んだってことは時間を操って欲しいんだろ?」


「そ。わ、分かってるじゃん」


「でもさぁー操ちゃん。僕たちって第一期に登場してないし第二期のキャストにも入ってなかったよね? ここで出ちゃっていいのかなぁー?」


「そうそう。俺らは第三期からの活躍だったはずじゃなかったっけ?」


「第三期なんてないわよっ! どこまで引き延ばす気なのよっ! 作者が二期だけで一杯一杯になってるんだから三期なんて無理に決まってんでしょうがっ」


「まぁまぁ作者批判は後にして、今は急いでるんじゃないのかなぁー、九尾ちゃん?」


「ところで九尾ちゃんが愛しそうに抱きかかえている、ボロ雑巾みたいになってる萌え豚の屍骸はなんなんだい?」


「し、失礼ね。も、萌え豚じゃないわよ、知泰は……」


「でもさ、こいつさっき九尾ちゃんが駆け寄ったときに九尾ちゃんのムチムチ太ももが覗いてる絶対領域とパンツに萌えてたよね?」


 ……は、反論出来ない自分が悲しい。


「萌えてた萌えてた。そいつの死因って萌え死?」


 萌え死って……そんな死因は存在しないわよっ! でもそうだったらちょっと嬉しいかも。


 っつーて、そんなこと言っている場合じゃなかった。


「あのね、あんたたちにちょっとこいつの時間を戻して欲しいの……」


「……」


「……」


「ダメ……かな?」


「大妖怪九尾ちゃんの頼みだから、叶えてあげたいのは山々なんだけど……」


「九尾ちゃんに敬意を示す意味で、はっきり言うけど死者の魂をどうこうするのは関心出来ないなぁー?」


「そいつは人間なんだからさ、人間のことは人間に任せたら? 死者の魂を蘇らせる反魂はんごんの術っていうのがあるって訊いているぞ。それに……命を弄ぶことは人間には許されない神の業だからね。無論、妖にとっても禁忌の所業だから」


「そ……」


「九尾ちゃん? 辛いとは思うけどあきらめなよ。禁忌を犯したってなにもいいことなんてないぞ? しかもたかだか人間のために」


「九尾ちゃん? 泣いてるの……そんな詰まらない不細工な人間のために?」


 なにも……なにも知らないくせにっ、知泰のことなにも知らないくせにっ。


「ねぇ? あんたたち……」


 知らないくせに知らないくせにっ なにも知らないくせにっ……。


「……ないくせに、知泰のことなにも知らないくせにっ。たかだか人間? 詰まらない? 不細工? 知ったようなこと言ってくれるじゃん? そりゃあんたたちにはそうなんでしょうけど、ウチには……ウチにとってはっ大切な人なのっ大事な人なのよっ! この九尾の狐が大切に思っている人間が、たかだか人間なわけないじゃないっ、詰まらない人間なわけないじゃないっ、不細工な人(ry――、……兎に角、そんな人間なわけないじゃない……」


「なんていう我が侭な言い分だよ九尾ちゃん。でも最後のは否定しないんだ……」


「なんて理不尽思考なのよ九尾ちゃんてば。でも最後のは否定しなかったね……」


「生き返らせろ、助けろ、なんて言ってないわよ。少しこいつの時間を戻してくれればいいだけ、ほんの少しこいつにまだ息があった時まで時間を戻してくれればいいのよ。ウチが作った仮想空間でならそれくらいは出来るはず。あとはウチが知泰の傷も命もなんとかするから……もし――」


「もし?」


「もしもし?」


「もしウチの願いを聞いてくれなけらば……知泰が居ない世界なんてウチは要らない。だからウチは九尾の力を完全に取り戻して世界を滅ぼす」


「滅ぼすって……脅迫だよそれっ」


「じゃぁさ? 僕らも殺すの?」


「勿論よ。ありがたく思いなさいよね」


「紛れも無く脅迫だぁー。そんなのありがたく思わないっ!」


「きゅ、九尾ちゃん? まぁ落ち着いてよく聞いて。もし、もしだよ? 世界と引き換えにその人間を助けたとしてだよ? それを知ったその人間は喜ぶのかなぁー? 自分のために世界を人質にした九尾ちゃんをその人間は許すのかな?」


「だよね、重いよ。そんな想いで生き返ったって知ったら、罪悪感とか九尾ちゃんの愛の重さで、そいつ精神は圧し潰れちゃうよ?」


「それでも……それでもウチはいいよ。知泰に嫌われても恨まれても憎まれても……知泰が生きていてくれたらウチはそれでいいよ――だって……」


「だって?」


「なに?」


「バレなきゃいいのよ、知られなきゃいいのよ。知っているのはウチとあんたたちだけなんだから。もしこいつに言ったら殺すわよ」


「……」


「そ、そこまでしてその人間が大事? 妖の仲間より世界よりも大切なの?」


「うん、大事だよ」


「くぅー即答っ! 余程九尾ちゃんはその人間が気に入っているんだね。……いいよ分かった九尾ちゃん。やろう朔夜」


「でも操ちゃん、いいの?」


「いいさ、俺はまだ死にたくないし……九尾ちゃんの必死な目を見ていたら、この人間に興味が湧いてきたぞ。ここまであの九尾ちゃんを骨抜きに出来る人間にさ」


「はぁ~。だよね、断っても僕らは死ぬんだし……。それに面白そうだよね? この人間」


「あんたたち……あ、ありがとう。代わりと言ってはなんだけど、もしあんたたちがウチら力が必要になったら、ウチも知泰も絶対にあんたたちを助けにいくから、だから知泰をお願い」


「礼を言われるにはまだ早いかなぁー?」


「時間を戻すのことは俺たちにとって容易いことだ。しかし言っておくけど、限定した対象の時間を戻し、更に生きていた時までなんてことは俺たちも初めてやるから成功するとは限らないぞ? 九尾ちゃん」


「分かってるわよ」


「それにね? 九尾ちゃんには代償を払ってもらわなきゃならないんだよね。時を操るにはそれ相応の対価が必要になるから」


「い、いいよ」


「それが九尾ちゃんの命でも?」


「いい」


「即答っキタコレ! 流石は九尾ちゃんだよ。……九尾ちゃんには怖い物なんてないんだね、死すら恐れないんだから」


「……あるよ、ウチは知泰が居なくなっちゃうことが怖い、知泰と離れちゃうことが怖い」


「はぁはー。あっぱれだ九尾ちゃん。俺たちも覚悟を決めた。早速始めるぞ」


「で? 対価は? ウチの命でいいの?」


「いいよいいよ命なんて。九尾ちゃんの命なんて対価にしたらお釣りを出すのに大変だよ」


「でも対価は必要なんだよねぇ~」


「じゃぁなにを対価にするってーのよ?」


「う~ん。……そうだなぁ~九尾ちゃんにも痛いダメージが残らないと対価にならない。要するになんらかの痛みが残らないとね」


「いいよ。知泰を失う痛みに比べれば、なんだってどんな痛みだってウチは耐えられるから」


「いいねいいね。益々気に入ったぞ九尾ちゃん」


「ならさぁ~九尾ちゃんのおっぱいを対価にするね?」


「はっ? え、えと……ね? ぐ、具体的にはウチのおっぱいになにするつもり? こ、これはウチのおっぱいだけど、えと、その……、こ、これはっ、えと、そうそう。ウチのおっぱいは、と、知泰の物でもあるのね? だ、だから共有財産?」


 ま、まだ知泰にだって触ってもらったことないウチのおっぱいが……、今以上に猫や狼、まぁ波音ちゃんはいいや。


 もしこれ以上、皆に見劣りしたら触ってくれなくなるじゃん。


「ビンゴっ! あっ! でも大丈夫、無くなりはしないよ。それに共有財産なら尚いいぞ。生き返る対象になる人間にもダメージが残るからね」


 やぶ蛇だっ!


「えと、一応聞いて置くけど、……ち、ちなみに、ど、どうなるの? ウ、ウチのおっぱい……」


「そうだね、本来の公式プロフィールでは九尾ちゃんのバストサイズはトップ82アンダー65、C65のCカップって作者の俺得神設定になってるけど、九尾ちゃんはサバ読んでるよね? 見た目そんなにあるように見えないけど?」


「ぬぅぐぅぐ……なんで知って(ry あっ……」


「はっはぁ。だって贔屓目ひいきめにみても九尾ちゃんって80、65てところだもん。でね、その人間の刻時を戻すための対価として実際にトップ78アンダー65、B65のBカップになってもらうよ。現在の公式プロフィールは九尾ちゃんが見栄を張ってサバ読んでたってことが公にされちゃいますってことでどうかなぁー? いいでしょ? もともとサバ読んでだんだもんね」


「されちゃうますってことでどうかなぁ~って言われても……、しかもサイズが微妙だし……」


「そうそう、一応計測時に脱いだブラはCカップだったけどパット入れてたってことにして、シャツ一枚だけ着てた上から計った。無論パットは着けたままで計ったってことにしない?」


 計ったってことにしない? じゃないわよっ! ウチどんだけ~って感じじゃん。


 パット入れて見え張ってって……、そ、それってウチのおっぱい偽乳だったってことにされちゃうの? 偽乳ってほど無いけど、猫の無駄乳みたいに大きくないけど……。


 偽乳かぁ~……。いやぁぁーっ! そんなの恥ずかし過ぎる。


「い、いっそうウチが……つるぺた設定になった方が寧ろおいしいよね? その方がきっと需要あるよね? 需要多いよね?」


 いやいや、いやいやいや、いやいやいやいや、ダメっダメダメダメっ! ウチ、簡単に納得しちゃダメっ。


 つるぺたなんてそんなの絶対にダメっ! 今のサイズでも興味を示してくれないのに、ウチのおっぱいがこれ以上小さくなったら知泰が生きていても他の雌にとられちゃう……。


「それじゃ対価にならないでしょ? そりゃおいしくないよ。おいしくなんてしないに決まってるよ。痛みにならないでしょ? ヒロインとして誰得だよってサイズじゃないとね? そうでなければ九尾ちゃんの痛みにならないし、この人間の痛みにもならない。それにつるぺた設定に持って行くには数値的にギリギリだし本来の公式設定から、つるぺた設定に改変するには無理があるんだよね」


「大丈夫大丈夫。見た目では分かんないって。ちょっと痩せた? って感じになるだけだよぉ~。それに九尾ちゃんって元々、中途半端サイズって設定で登場キャストの中で極めて特徴の無いおっぱいサイズだったし、そんなに変わらないよ?」


 いやぁぁーっ! もう、もう許してっ><


 これ以上ウチのおっぱいを苛めないで弄ばないで辱めないでぇー!


「じゃあそういうことでいいよね? 九尾ちゃん」


「…………」


 ウ、ウチのお気に入り下着が……、この前に買ったばかりの可愛い下着が……知泰好みのえっちぃー下着が……もう着けらんないよ。ORZ


 高かったのに上下セットばかりなのに……、ちょっと泣けてきちゃった。


「あきらめて九尾ちゃん」


「分かったわよっ……そ、それでいいわよっ」


「じゃあ始めようか朔夜。朔夜が死生門しせいもんを開いたら、俺は遡刻門さっきざもんを開いて刻を操る」


「うん分かった操ちゃん。戻るときは朔夜が帰生門きせいもんを開くんだよね? そして操ちゃんは遡順門さじゅんもんを開いて刻を操る」


「そそ。じゃ始めるぞ? 九尾ちゃん」


「う、うん。お願い」


 いいもんいいもん。ウチのおっぱいサイズに関する責任は知泰に取って貰うから、いっぱい揉んで貰っておっきくして貰うんだからっ!






















 それからっていうか、その後の話ね。


 結果から言えば、時逆ときさか姉妹のお陰で知泰は無事生還できたの。


 悲しいけど対価の効果は直ぐに現れて、今リアルタイムでブラが浮いちゃってて、なんだか胸元が落ち着かない感じ。


 でも知泰が無事でよかったよね?


 知泰の外傷はウチが舐め舐めしたげたから目に見えてた傷は大方治った。多分痛みまでは消えてないし、骨まで折れてた左腕までは完治することは出来なかったけど、恥ずかしい思いしてウチが舐め舐めしたげたんだし、生きてるんだからいいよね知泰?


 えっ? 「ぐぇっへへ。姉ちゃん舐め舐めしたって具体的にはどこを舐め舐めしたんだい? えっちな娘だね君は」だって? 


 なにが聞きたいのかウチにはよく分からないけど? 舐め舐めすると元気になるんだよ? 効果があるのかないのか分かんないけど人間も動物も傷口舐めるよね? 人間がそれをしたところで治癒効果なんて皆無に等しいだろうけど、ウチはあやかしだもん。


 それもとびっきりの可愛い妖、九尾の狐だもん。


 効果はてき面なんだよ?


 えっなになに? 違う? そうじゃなくてちん(ry ……っ。 /////


 な、ななな、ななななな、なに言ってんの? そ、そんなとこ……け、怪我してなかったもんっ! 腫れてたから迷ったけど……そんなとこな、舐め舐めなんてしてないに決まってんでしょっ! …… まったくもう読者のみんなは変な想像するのはやめてよね。 ///// 


 もうっ! バ、バカ……。




 保健室のベッドに寝かせた知泰をつきっきりで看ていたけど、どうやら峠は越えたみたいね。


 ふぁ~……なんだか知泰の容態も落ち着いてるし安心したら眠くなっちゃった。


 知泰、お……帰り…………な、さい――――――――Zzz。


 狐の嫁入りっ ちょっと? 九尾な女の子(裏) おわり。

ご拝読アリガタウ。


暫く間が開くと思いますが今後ともちょっと? 九尾をお楽しみくだされば嬉しいです。^^


ではまたお会いしましょう。

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