第4話 再確認
ちょっと短いですが、どぞ。
side:キヨシ
こんちわ。
霊樹になって一カ月ちょいたった、キヨシこと山口 清だ。
んで、一カ月ちょいも俺が何してたかってぇと、勉強してたんだ……orz
しかも、前世の記憶っていうか人格も受け継いでて、ある程度の知能と理解力(普通、自我が目覚めたときは人間でいう2,3歳の知能らしい)があるからやたらに詰め込まれた。まず、この世界およびこの森の常識。それからこれは、俺が頼んで教えてもらったんだが周辺地理と近くの国について。最後にことば。ことばは、念話(すでに敬語もばっちりだ)があるからいらねぇと思ったんだが、他種族との交流のときに発音できるヤツがいると便利なんだと。で、日本語しゃべってた俺に仕込んどこうってことになったらしい。
ちなみに教えられた知識は概ね小説のとおりだったけど、獣人帝国ナフターレとかなかったし、未開拓地が多かったから『トワノウタ』より前の時代なんだろう。
一応 整理しておくと、この世界は〈エターナル〉といい〈時の神〉と〈空の神〉によって創られたとされている。この2柱は最高位神で上位神4柱、中位神は5柱、下位神が4柱いるけど割愛。
んで、〈エターナル〉には4つの大陸があるとされているけど この森がある〈リスフィア大陸〉と隣の〈レセビヤ大陸〉しか見つかっていない。この森は〈リスフィア大陸〉のほぼ中央に位置し、西にエルフ族の国〈スロキア〉がくっつくようなかんじであって、南と東の少し離れたとこに人族の国〈シュベリエ王国〉と〈ターヒル〉、北にドワーフ族の国〈スワ首長国連邦〉がある。スワのさらに北には〈ロミューラ山脈〉があり、そこからスワの西と森の中心部を通りシュベリエとターヒルの間を海へと川が流れている。(川には共通した名前はないらしい。)
それから、ことばは各国、各種族に特有のものがあるが公用語は大陸共通語が使われている。当然、俺が勉強したのもそれ。
………うん、ざっとこんなもんだな。
覚えんの結構ハードだった。高校受験よかましだけどよ。
ん?長から念話だ。
=はい。―――――わかった。今行きます。=
何でも明日、他種族が来るから準備だってさ。
ま、じゃあな。
地図はそのうちその他設定とともに出す予定です。