第17話 建国祭の準備と縁日作戦
あけましておめでとうございます。(ギリギリセーフなはず!?)
書こう書こうと思いつつ、なかなか書けぬまま7日にまでなってしまいました。すいません(*_ _)人
では、続きをどーぞ
side:ジュネーウ゛
「―――する予定です。むろん、建設の費用は我が家で負担します。」
ふむ、我ながらよく出来た計画だ。これ以上できる氏族は無かろう。
しかし、形式上 他の者らにも問わんとな、
「質問や意見はおられますかな?」
「あ、いいですか」
「もちろんですよ。霊樹殿」
いつも観てるだけの霊樹の意見とはどんなものなんだろうな
「まず、今回の建国祭は特設舞台で例年どおりに各氏族長のスピーチの後、舞と歌の奉納、振る舞いをする。俺がスピーチするのは今年だけ。建設費は太陽の氏族長家もちってことでいいですね?」
質問というより確認だが頷いておく。
「では振る舞いの費用は分担するんですよね?そしたら、いっそ屋台の出店募りましょうよ。振る舞いって、毎回パンと汁物程度で祭らしくないと思ってたんですよ。」
言ってやりたいことはいろいろあるが、とりあえず
「「「「屋台とはなんだ(ですか/でしょう)?」」」」
side:キヨシ
やっぱ、ジュネーブさんプレゼンは経済効果にも触れてないし、わたしこんなに頑張りますよ~ってことアピールばっかだったな。これじゃ、なんで首都でやるのかわからないじゃないか。
にしても、まさか屋台知らないとは……
過去5回の建国祭でみなかったのは、許可してなかったからじゃなくて、そもそも屋台がなかったってわけか。
さて、どう説明したもんかな…
あ、人族の町にはあるよな、きっと。
=ケントさん、人族の町に暮らしてたとき、屋台とか露店とかありませんでした?=
=んー、路肩の簡易テントで軽食やお菓子を売ってたお店のことかな?買ったこともありますよ。…そういえば、イベントがあると数も種類も増えてましたね。=
=まさに、ソレですっ!ということで、説明お願いします!=
=えっ。僕がするのかい?=
=はい。より身近な意見の方が取り入れやすいでしょうから。=
さて、皆さん訝しがってきてるし続けないとな。
「ご存知ないとは思わず、失礼しました。ケントs…君が実際に利用したことがあるそうなんで、説明してもらいます。」
「屋台というのは――(中略)――です。僕のいた人族の街では手ごろな価格設定で庶民も利用していました。」
「という訳で、振る舞いとは違い代金を払う事にはなりますが色々な物が買えますしエルフの皆さんも楽しめると思います。他国の方がスロキアに入れる数少ない機会ですから賑わいますよ。」
「ふーむ、となると店が足りないんじゃないでしょうか。」
「それもそうじゃが、そもそも振る舞いには”恵を分け与える”という儀式的な意味もあるからはずせんじゃろ。」
「では―――」
「しかし―――」
セガールさんとルシゼフさんの意見を切っ掛けに意見が飛び交い、話は計画全体にまで広がっていった。
昼に始まった会議は夕方まで続き、以下のようなことが決まった。
一、今年の建国祭は1日目 式典,2日目 歌舞,3日目 振る舞い,の3日間とする。
二、会場は首都に建設する特設舞台とし、建設に関わる一切を太陽の氏族長が負担する。
三、キヨシ殿主導の下、舞台周辺に屋台街を造り各氏族1店舗以上出店する。
四、2日目,3日目を屋台の営業時間とし国外からも出店を募る。
五、振る舞いは1万人分を目安に太陽の氏族を除く9氏族で準備する。
ジュネーヴさんの最初の計画とはだいぶ変えちゃったけど、屋台街成功のため頑張ろう!!
あわれジュネーブ、主人公(作者)の暴走により予定から登場シーン大幅減…
さて、旅に出たいと言いつつ建国祭にガッツリ首を突っ込むキヨシ。2012年こそ望みを果たせるのか!?ってなわけで『えっ!?冒険できないんですか?』を今後もよろしくお願いします。