00 プロローグ
初めての創作のため、不定期での更新となるかと思いますが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
「こんにちは、」
ぶっきらぼうにも捉えられるような口調で鷹崎さんは夕食を運んできてくれた看護師の人と入れ替わるように僕の病室に入ってきた。そして、いつものようにベッド横にある椅子に腰をかけて彼女はこう言った。
「ねぇねぇ聞いて!今日ね、まいちゃんが話しかけてくれたの!」
この豹変の仕方は、一週間以上たってもいまだになれない。
「それってなんて話しかけられたの」
僕はいやな予感を募らせながら返答を待つ。
「えっとねぇ~、『三時間目の体育の場所がグラウンドから体育館に変わったから気をつけてね』って言ってくれたの!」
「それは話しかけてくれたのではなくただの報告じゃないのか、」
気づけば声に出ていた。まずったな、さすがにこれは鷹崎さんに申し訳ないな。
「そんなことないよ!報告なんかじゃないもん!あれは絶対まいちゃん話しかけてくれたもん」
「そ、そうなんだ。ごめ……」
「でもね、私、緊張しちゃって『そう、ありがとう』しか返事出来なかったの……」
「それじゃあ結局報告になっちゃってるじゃん。鷹崎さんが話しかけてくれたと思ってても傍から見たら思いっきりただの報告だよ」
どうしてこうなったんだろうか、僕は天井の不規則な模様を見ながら長いため息をついた。




