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詩歌集2

砂時計の運命




さらりさらり

砂時計の砂が

溢れ落ちていく



細く括れた部分から

さらりさらり

砂が落ちていく



音もなく

細かな砂は

時を刻む



その砂時計を

じっと見つめる



数えきれないほどの細かな砂

その砂が

溢れ落ちていく



さらりさらりと

砂が落ちていく

小さな器の中で



たくさんの砂

その砂と出会えるのは

ほんの僅か



さらりさらり

小さな器の中の砂を

じっと見つめる



時が零れる

さらりさらりと

時間が落ちていく



さらり……

最後の砂が落ちた



砂時計の上部が

からになる

透明になる



時が止まる

私の世界が止まる

終わった……



ちがう

終わっていない

終わってなんていない



砂時計をひっくり返す

するとどうだ

さらりさらり



砂時計はまた

砂を溢しはじめる

時が動き出す



時が止まったら

砂時計をまた

ひっくり返したらいい



終わりなんて

本当はないのさ

自身で終わらせない限り



砂時計のように

何度もなんども

ひっくり返して繰り返して……さ





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― 新着の感想 ―
[良い点] 砂時計は終わりが始まりとなりますね。 砂は人の比喩とも感じられます。 同じところを行ったり来たりしている砂時計の砂はそこにどんな意味を感じているのでしょうか。 少なくとも見ている分にはサラ…
2024/10/07 07:02 退会済み
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