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桃太郎  作者: 中川 篤
3/3

鬼の子分 赤鬼の証言

 俺たちだってもともとは島から出て人里を襲ったりはしなかった。それが変わったのは親分が大陸から渡って来て俺たちの長を殺しちまった日だった。それまで俺たち土着の鬼はそれなりに幸せに、人とも中々仲良くやってたんだ。所が親分は違った。何せ俺たちとは育ちが違うんだもん。常識がちがうよ。常識が。親分は今は末世だっていうんだ。おれには何のことだか最初わかんなかったよ。とにかくそれ以降、俺たちの常識ががらりと変わって、俺たちは物取り強盗みたいな集団に堕しちまったんだ。



 桃太郎の仲間に殺された奴らも多いけどさ。ウン、そりゃあ恨みに思ってるよ、少なからずね。でもやっぱあれでよかったと思うな。あのままの俺たちをそのままほっといたら、さらにどんな大それたことをしでかしていたか、わかったもんじゃねえもん。きっとこの国を傾かせてたよ。それぐらいのこと屁とも思わねえような集団だったんだ、俺らは。



 だからこの話は俺たちが退治されて村の人たちが救われたような終わりになってるけど、ある一面では救われたのは俺ら鬼の方なのさ。桃太郎たちに復讐? しねえよ。いったい誰がするんだい、そんなこと?


(了)


めでたしめでたし

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