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リリーラ王国物語  作者: 麗海亜
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初仕事

 ーリリーラ王国宮殿

「ルーナ様、起きてください。もう起きる時間ですよ」

「うぅ、、、もうそんな時間なのね。いつもより少し早いから、まだ少し眠いわ」

「お気持ちは分かりますが、起きてくださいね」

「もちろん!さすがに仕事の日はちゃんと起きるわよ。それに起きなくては、リリーラ王国に住んでいる民達が困ってしまうからね」

「分かっているなら、大丈夫そうですね。朝食の用意が整っているので、着替え終わり次第、食事処に来てくださいね」

「分かったわ。着替えたら、すぐ行くわね」

 私がそう言った後、ユーリヤは私の部屋を後にして、食事処へと向かった。少ししたら私も着替え終わったので、ユーリヤの後を追うようにして、自分の部屋を出た。


 ーリリーラ王国宮殿食事処

「ユーリヤ、おまたせ。今日の朝食は何かしら?」

「今日の朝食は、ベーコンエッグ、ツイストパン、コンソメスープです」

「うん!美味しそうな匂いが部屋全体に広がっているわ。やっぱり、ユーリヤが作ったご飯が一番美味しいのね」

「有難いお言葉、ありがとうございます。この後は、初仕事で大変だと思いますので、沢山栄養をとってくださいね」

「さすがユーリヤ、気が効くわ!初めての仕事だから、沢山栄養をとらせてもらうわね。それから、朝食が食べ終わったら、汚れ払いの会場に行きましょう」

「承知しました」

 こうして私は、朝食を食べ、ユーリヤと一緒に汚れ払いの会場に向かうのであった。


 ーリリーラ王国宮殿汚れ払いの会場

「何回か、お母様のお手伝いで小さい頃に来たことはあったけれど、いつ見ても綺麗だわ」

「アメリア様が綺麗好きですので、とても綺麗に整理整頓されていたのでしょうね」

「さすがだわ。お母様」

 汚れ払いの会場は、そんなに広いわけではない。机が1つ、椅子が2つ(1つは私が座るもので、もう1つは汚れ払いに来た人が座る用のものである)、ベッドが1つあり、それ以上大きな物を置くことが出来ないくらいの、シンプルで小さな部屋だ。あと、汚れを払う部屋の隣に、汚れ払いの待合室があるくらいだから、町にある小さな病院と同じようなつくりである。そして、今日会場に来てみれば、どこも掃除をするところがないので、感動してしまった。

「そういえば、机の上に汚れ払いに来た人の事をまとめる紙が置いてあるはずなんだけど……ないわね」

「引き出しの中には入っていないのですか?」

私は、引き出しの中をゆっくりと開けてみた。

「うぅん……。ないわね。仕方ないから、お父様とお母様のところへ取りに行きましょう」

「私が、取りに行って来ましょうか?」

「まだ、汚れ払いの時間まで余裕があるから、私も一緒に取りに行くわ」

「では、執務室に行きましょう」

 執務室へ行こうと、私とユーリヤが汚れ払いの会場を出た瞬間、遠くからお母様らしき人が近づいてきた。そして、お母様らしき人が、

「ルーナ、これ置いておくの忘れていたわ」

「お母様!!」

汚れ払いの会場に近づいて来た人は、お母様である事が近づいて来るにつれて分かった。お母様は、走って来ていたので、私達のところへついた頃には、息がすごく乱れていた。だが、少し息を整えてたら、

「おはよう。ルーナ、ユーリヤ。ごめんなさいね。汚れ払いに来た人の事をまとめる紙を置き忘れていたわ」

「おはようございます。お母様、大丈夫ですよ。汚れ払いの時間まで、まだ余裕がありますので……」

「おはようございます、アメリア様。ルーナ様のおっしゃる通り、まだ時間があるので、大丈夫ですよ」

「それなら、良かったわ。あっ、じゃあこれ。汚れ払いに来た人の事をまとめる紙よ。ルーナじゃ少し不安だから、ユーリヤもよろしくね!」

「了解しました」

ちょっと、2人とも失礼では?と思ったが、初めての仕事でミスをしてしまうかもしれないので、ユーリヤが見てくれるのであれば、心強いとも思った。

「それじゃあ、私はそろそろ行くわね。ルーナ、ユーリヤ。初仕事頑張るのよ」

「ありがとうございます、お母様」

「ありがとうございます、アメリア様」

そう言い残して、お母様は行ってしまった。まぁ、紙をもらうことが出来たので良かったと思った。

「さぁ、そんなこんなで、汚れ払いの時間まで、あと少しだから、準備をしましょう」

「そうですね」

そして私達は、汚れ払いの時間まで、会場の整理整頓や準備をしているのであった。


 ー汚れ払いの時間

『エルティアルの名の下に、汝に希望の光があらんことを……』

(※エルティアルとは、この世界では、人々の心の汚れを払ったり、希望や未来を与えてくれる神の事である。)

そう私が言うと、私が魔法をかけた人から、白く輝く光が現れる。白い光がでてきたら、人の汚れを払う事に成功している証拠である。

「おぉ〜。とても楽になったよ。ありがとうございます。ルーナ様」

「いえいえ、お気になさらず。楽になったのなら、良かったですわ。また、何か心に汚れが溜まりそうでしたら、いつでも来てくださいね」

「そうさせてもらうよ。これから、よろしくお願いします。ルーナ様」

「はいっ!お待ちしていますね」

 私がそう言うと、汚れを払いに来て人が一礼したので、私も退室していく姿を見守りながら、一礼した。

 突然だが、汚れはその人が抱えている汚れの量によって、使う魔力の量や、呪文などが変わってくる。そのため、しっかりと汚れの量を見極めた上で、呪文を使い分けなくてはならない。(私みたいに、汚れを払える人は、汚れは黒いモヤのように見えるので、モヤの量でその人が抱えている汚れの量が分かるようになっている)

「次の方をお呼びしてもいいですか?」

「いいわよ」

「承知しました」

 このような形で、午前と午後の汚れ払いをやっていった。今日の汚れ払いに来た人は、あまり多くはなかったので少し休憩をすることも出来るくらいだった。だが、汚れ払いに来た人の事をまとめる報告書を書かなくてはいけないので、忙しい事に変わりはない。でも、無事に今日の汚れ払いが終わったので、あとは報告書をお父様とお母様に渡すだけであった。

「よし!報告書も書き終わったし、お父様とお母様がいる執務室に行きましょう」

「そうですね。ですが、私が変わりに報告書を渡しに行って来ましょうか?」

「今日はもうこれから予定がある訳でもないから、一緒に行きましょう」

「承知しました」


 ーリリーラ王国宮殿執務室

コンコンとドアをノックして、私とユーリヤは執務室に入った。

「お父様、お母様。今日汚れに来た人の報告書をもってきました」

「ありがとう」

そうお母様がいって、私が書いた報告書に目を通した。そして、

「うん!大丈夫そうね。この調子で次からも頑張ってちょうだい」

お父様は、お母様の言った事に対して付け加えるようにして、

「1人でも多くの汚れを払えるように、これからも頑張るんだぞ」

「はい。では、失礼します」

「お疲れ様。今日はゆっくり寝るのよ」

「そうさせてもらいます。おやすみなさい」

「おやすみ」

「おやすみなさい」

と、お父様とお母様が言ったので、私とユーリヤは一礼して、執務室を出た。

 今日の仕事は初めてで大変だったけれど、これから沢山汚れを払って早く慣れなくちゃ。

「さぁ、今日の仕事はもう終わったから、お茶でも飲んでゆっくり休みましょう」

「承知しました。美味しいお茶をご用意致しますね」

「ありがとう」

そうして、私の初仕事は終わるのであった。

今回もリリーラ王国物語を読んでいただき、ありがとうございます。今回の内容は、汚れ払いの流れをなるべく分かりやすくするために、ゲームでいう『チュートリアル』のように書いたので、まだ足りない!と思うかもしれませんが、今後ともリリーラ王国物語を見守っていただけると幸いです。

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