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(仮)カッコウの雛  作者: たくあん
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第2話 むかしのこと

我が家はいわゆる機能不全家族だ。


家庭内での暴力・罵声が絶えず、幼いころから何度も児童相談所や警察のお世話になってきた。

小学生の頃には、親に家を追い出され、一晩二晩を近所の公園で過ごすことも幾度となくあった。

自分から家を飛び出すこともあった。




こんな家にいたくない


こんな家族みんな死んでしまえばいい


死んでやる 殺してやる




いつもそう思っていたはずなのに、行動にできずいつまでも家に縛り付けられていた。


あのとき、向こう見ずに行動していなくてよかったと思う反面、いまだに自分も、あの人たちものうのうと生きている事実にどうしようもなく苛立ちを感じる。

今からでも遅くない、と。

自分の人生を捨ててでも彼らを抹消してしまいたいと。そう思うことがある。


彼らから産まれ、育てられた自分がどうしようもなく醜いものに思われて絶望しそうになることもある。




長年蓄積された気持ちの整理はいまだにできそうにない。


だけど


過去から離れて自分の足で地を踏んで、やっと前を向くこともできるようになった。


これはきっといろんな人のおかげ。


これからももっと変わっていけるだろうか。


変えていけるだろうか。

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